【電装品の充電を考える】バイクからどこまで充電できるのか

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

旅の道具のうち、電装関連品には充電の問題がつきまといます。
テント泊であればコンセント電源もないですし(ヨーロッパのキャンプ場はコンセント完備の場所も多いようですが)、バイクのバッテリーから充電することを考えておかなければなりません。
ということで、今回は装備リストの中の電装関連品の充電について記事にしておこうと思います。

バイク側の充電端子

バイクの大もとのバッテリーは12Vの直流です。
これを各電装品の定格入力電圧で出力しなければなりませんが、ほとんどの場合は 5V 1.5A~3A が定格入力となっています。

まずは純正で標準装備されているDCジャック。

ここのヒューズはまさかの2A(AUX)。あまり多くは期待できませんね・・・・
ヒューズを替えちゃえばいいのか?とも思いましたが、バッテリーへの負荷のかかり方とかがもはや分からないので、ここはそのままの範囲内でできることにとどまりましょう。

DCジャックのまま使う用途もありますが、typeA端子で充電する場合は
DCジャック12V ⇔ typeA 5V のコンバーターを使用します。
Sanwa Direct のQ.C 3.0カーチャージャー
QCは5V~20Vの電圧を利用して通常より急速に充電ができるクイックチャージのことで、QCを発揮するためには充電用のケーブルや充電される側のデバイスもQCに対応している必要があります。

 これでシガーソケット部からtypeA端子がとれます。

そしてもうひとつがこちら。
単独でtypeAのラインを引いています。
使用しているのは

デイトナの簡易防水機能つきのtypeAライン。
蓋がついていて防水仕様、つくりがしっかりしています。

品番的には常時通電のようですが、配線によりキー連動にすることができると思います。
ACCESSORIES のヒューズが合計10A なので、こっちはそれなりの電流量がいけそうですが、
グリップヒーターなどを使っている時は注意が必要ですね。
で、充電用のケーブルはこちら、
Owl Tech の 超タフシリーズ。

入力側の端子は typeC と micro typeB に統一しているので、ケーブルはそれぞれ数本ずつ用意しておきます。
わかりやすいように、 typeC → 赤  micro typeB → 黒 にしています。
長さは、宿などでの充電は30cm程度のものを、バイクからの充電には50cm~100cmのものを用意しています。

また typeA—tyapeA の延長コードもあると便利かもしれません。

写真のものは、オス側が90℃のアングルになっており、バイク側のtypeA ジャックに差し込んでも無駄がありません。
Olympus TG6 の充電器をつかって充電する際、充電器側のコードが短いため用意しました。

あれこれ充電

というわけで、電装関連品を片っ端から充電可能かテストしてみましょう。

まずはスマホ。
まぁ、これは普通にいけますね。
➡【グローバルSIMと広範囲バンドスマホ】

スマホのマウントにはRAM MOUNTS を使用していました。マウント部分、アーム部分、ベース部分の3つのパーツで構成され色々な組み合わせができ良いスマホマウントだと思いますが、

スマホ側面との干渉が鬱陶しすぎてマウント部分はQUAD LOCKに変更しました。
➡【バイク用スマホマウントをRAM ⇒ Quad Lock へ変更】

 

蛇足ですが、スマホ自体にある程度の防水機能があっても、大雨の中の走行だとやはり不安なので、スマホ用の防水ケースはってもよかもしれません。

ヘッドライト。これもOK。
【PETZL アクティックコア ヘッドライトは重要アイテム】

LEDランタンもOK。
【秀逸なLEDランタン LUMENAⅡ】

プラズマライターもOK。
【プラズマライター Sparkr を知っているか?】

モバイルバッテリー兼ジャンプスターターもOK。
【バッテリーあがりへの備え ジャンプスターターを持っておくべし】

ポータブルシャワーの本体もOK。
【ポータブルシャワーでどこでもシャワー】

コンデジもOK。
【最強にタフなカメラ Olympus TG-6】

ということで、typeA端子から充電ラインをとる系の電装品は全てこっちのDC5Vラインから充電がOKであることが確認できました。

AC100V から充電するのはどうする?

次に問題となるのがAC100V 、つまり家庭用のコンセントから充電するものをどうするか?
ですが、これを解決してくれるのが
DC12V ⇔ AC100V のインバーターです。

いろいろある中でも消費電力が控えめで、品質が信頼できそうな
Cell Star の パワーインバーターネオ

出力側にはこのようにコンセントがついており、普段コンセントから充電するケーブルを差し込むことができるわけです。
入力側は先ほどのDCジャックに差し込み、スイッチを “ON” に。
まずは電動インフレーター。
これはOKですね。
【携行用電動空気入れ Oasser はめっちゃ便利】
次に最大の難関、PC。
世界旅にパソコンを持っていくかどうか というところですが、
やはりソーシャルでの発信・ブログの更新など考えると、持っていくのが濃厚です。
愛用のPCは Think Pad の X1 carbon。
完全に仕事用です。でかいので、Let’s note に鞍替えしようかな・・・・
ちなみにPCのケースには Elecom コーデュラ インナーバッグの旧モデル。
厚手で撥水性もあり、非常に安心感あり 両脇にポケットもあるので、普段使いにもめっちゃ重宝しています。
その後、PCとPCケースは
ThinkPad X1 Nano と Perican 1070CC ハードケース にアップデートしています。

【ペリカン製PCハードケースはバイクの振動からPCを守る最高の手段】
PCの充電というのは、今までの他の電装関連品とは異なり、かなり消費電力が大きくなります。
具体的には、定格入力が20V 2.25A に達するので、専用のACアダプターとケーブルが必要になります
(lenovo ウルトラポータブルACアダプタ)。
さて、cell star のインバーターを介してPCを接続してみますが・・・・・
うん、やっぱりだめですね😨
まぁ当たり前ですねぇ、、、
そもそも接続負荷を24W以下にしてくれって書いてあったし、無理なことは分かっていました・・・
確認のため AUX のヒューズを確認すると、
バッチリ切れてます笑
まぁ、「だめなことの確認」ができただけでも収穫のある作業でした。

結局、インバーターは不要

これにて、PCの充電をバイクから行うのはやめたほうがいいことが分かりました。
勿論、AUX のヒューズを例えば10Aなどに交換してみて、めっちゃ回転数あげたりすればいけるのかもしれませんが、
あまり現実的ではないので、PCの充電は宿などでAC100V~240Vが確保できるときにする というのでいいと思います。
電動空気入れのほうは、直接DCジャックに接続したまま動作することができるので、
AC電源からの充電に拘る必要はないですし、
➡【デバイスをSAE化してバッ直稼働】
そうなると、結局インバーターは不要となるわけで、
けっこう重いので、合目的的に装備を減らすことができてよかったです。

宿での充電

バイクではなく宿に泊まる際の充電も考えておかなければなりません。

まずは、よくある海外用のコンセント変換器です。
これは必須でしょう。変圧機能はありません。

あとは1つのコンセントから複数ケーブルをとれるように小型のコーナータップと、
AC100V ⇔ typeA の変換機です。
AC100V ⇔ typeA 変換機は Anker のパワーポート4と、適当な2口の小型のもの 2つあれば十分です。
 
4つの接続端子があるので、最大4つのデバイスを同時に充電できます。
実際には宿で一気に充電しちゃいたいから、Anker のパワーポート以外に小型のものを1つ追加しています。
Anker 独自の Power IQ機能と Voltage Boost 機構により、それぞれのデバイスに最適な充電圧でフルスピード充電ができるのです。
延長コードもあるとかなり便利です。ドミトリーや安宿ではコンセントが寝る場所から離れてることもあるので、あると重宝すると思います。管理人は、このような単口のものをつかっており、これならあまり嵩張らずに収納できます。

Monos の PLUGOという延長コードですが、巻取り式でコンパクトになり、国内での旅にはこんなのもおすすめです。
海外ドミトリーでの実際の充電の様子ですが、まず壁面のアウトレットに変換プラグを挿し、そこに延長コードを繋いで、
延長コードの反対側にコーナータップを繋いでコンセントを3か所に増やし、そこに色々なデバイスを接続する というのが通例になっています。

電池で作動するもの

残念ながら、完全に充電式に統一することはできず、
防犯用のディスクロックは単4電池作動となっています。
また、Petzl のヘッドライトも充電式バッテリーと単4電池のハイブリッドとなっているので、
電池の事も考えなければなりません。
※実際ヘッドライトを電池で駆動しなければならないシチュエーションはほぼありませんが。

その都度街で電池を買ってもいいのですが、日本には
Panasonic の エネループという素晴らしい充電池があります。
こいつの詳しいスペックは割愛しますが、特筆すべきはその繰り返し充電回数と寒冷地に強いことでしょうか。

これも宿に泊まった時などに他のデバイスと一緒に充電しておくことになるでしょう。

➡実はディスクロックには電池残量をLEDランプの色で知らせる機能があるのですが、どうやらエネループとの相性が悪く、
フル充電直後でも「残量警告」になってしまいます。
そもそもディスクロックの電池の減りなんてわずかなもんだし、Petzlのヘッドライトもいつでもバイクから充電できるわけだし、
予備で単4電池持っとけばいいや という結論にいたり、エネループとその充電器は装備から外すことになりました。

というわけで、電池に関してはヘッドライトとディスクロック両方とも単4仕様なので、アルカリ乾電池をプラケースに入れて携行することにしました。

まとめ

今回は、電装品の充電をいかにするか
について考察してみました。
実際には宿に泊まった時に充電をしっかりしておいて、スマホ以外はバイクから給電することはあまりないとは思うのですが、
いざという時に必要になるかもしれません。
また、この辺をはっきりさせておくと 新たに電装関連の装備品を考える時に、
・充電用端子はtypeC or micro typeB であることが必須
・消費電力は何Wまでか
といった事を条件とできるので、色々とクリアになります。
ます、これをベースとして
今後は、雨の際の漏電トラブルなどに対応する方法を模索していこうと思います😊

関連記事
【長期ツーリングの携行パーツ:ヒューズ編】