【電動ポンプをバイクから給電】ケーブルをSAE端子化してデバイスをバっ直稼働

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

出先でのパンク修理や、路面状況に合わせた空気圧の調整をするにあたっては空気入れが必須ですが、管理人は【Oasser P1 電動空気入れ】をつかっています。
Oasser P1に関してはリンク先で詳しく紹介していますので、そちらをご覧ください。

旧型のOasser 電動空気入れ。
今はモデルがアップデートしたようですね↓↓↓

 シガーソケットからの給電がNG

このOasser P1ですが、勿論充電式でコードレスでも使えるのですが、内部充電がなくても車体から直接給電して稼働できるようにシガーソケット端子が付属しています。

こんな感じ。
しかし、実際にこの状態でポンプを稼働させることはできません。

これがシート下に収まるヒューズボックスのうちのひとつですが、この写真にある AUX が、シガーソケットにあたる部分で、ここの電流量はたったの2A。
一般的な電動空気入れの消費電力が100~120W だとすると、バッテリーは12Vですから、だいたい10A前後の電流量が流れることになりますので、ソッコウでヒューズが切れてしまうというわけです。

バッテリーから直接給電する

解決策としては、まず安直に AUX のヒューズを10Aのものに交換してしまうというのがありますが、
ここらへんの電気系がよくわかってないので、もしものことを考えてそれはやめときました。
でもさすがに2Aは少ないので、5Aとか、7.5Aくらいに交換しておいてもいいかもしれませんね、、、、機器の充電だけを考えたとしても。

まぁそれはさておき、これがバッテリー。

今回使うのはこちらのケーブル。
一方がバッテリー接続用の端子 もう一方がSAE端子になっています。

これがSAE端子。あまり馴染みのないものかもしれませんが、車・バイク関連のケーブルで頻出する規格です。

同じSAEケーブルを2本用意します。

ちなみに10Aのヒューズがケーブルに内臓されているので、過剰電流防止になっています。

まずはバッテリーに直接SAEケーブルを接続します。
外す時は-から、つける時は+から ですね。

バッテリー側はこれでOK。

コードは隙間に問題なくおさまります。

シガーソケットのSAE化

つぎに、電動ポンプ側のケーブルをちょっと改造します。
これがシガーソケット用の端子ですが、、、

中から+/-のケーブルを取り出して、

切っちゃいます。

被膜を剥がすのは電工ペンチを使うのがおすすめです。
導線の径は実測でだいたい0.9mmくらい、なので規格的にはおよそ19~20AWG かと思われます。


1本余分にあったSAEケーブルの、SAE端子側だけを使うので、適当な位置で切断し、

中の導線を露出させます。

こっちは実測でだいたい1.1mmくらい。商品説明のとおり、18AWGです。

そしたらあとはこれらを繋ぐだけです
⇐ がOasserの(元シガーソケット)ケーブル、⇒ が SAEケーブル。

導線の接続は、色々な方法があるようですが、今回は「裸圧着スリーブ」を使います。
下のリンクのものは16~22AWG 対応なので、ちょうど今回の使用にピッタリです。

また、最終的に接続部分は熱収縮スリーブで全体を覆いたいと思います。
今回はOasser ケーブル側の被膜径が 1.5mm 、SAEケーブル側の被膜径が 3.5mm弱 とやや差があるのですが、、、

たぶんこいつで大丈夫かな?
内径3.5mm の熱収縮スリーブです。

先に熱収縮スリーブを被せておいて、

圧着スリーブを圧着。
圧着端子の圧着は、ロック機構のある圧着用工具がおすすめです(普通の電工ペンチにも圧着用の爪がついてますが、圧着具合が全然違います)。

同じように両側やって、

Oasserケーブル側も圧着します。
この時、+/- がどっちかよく確認しながらやります。バッテリーに繋いだSAEケーブルの金属が露出している方が- なので、
こっちのSAEケーブルは凹の方を-にしなければなりません。
なので、Oasserケーブルの黒が、SAEの凹と繋がるようにします。
写真では導線が露出してますが、うまく長さを調整して導線が露出しないようにした方がいいと思います。
管理人は、+/-を間違えたので、この後全部やり直しました・・・

最後に、接続部分を熱収縮スリーブで覆い、ヒートガンが無いので、バーナーで慎重に熱します。

きれいに、収縮してくれました。

実際にうごくかチェック

さて、これでSAE端子化したOasser用の給電ケーブルができあがりました。
実際に動かしてみましょう。

バッテリーに接続しておいたケーブルとSAE端子同士で接続。

問題なさそうです。

まとめ

実際にはOasserの内部充電が完全に放電した状態でちゃんと動くかテストしなきゃいけないのですが、
まだそれはできていません。
テスト次第また追記できればと思います。

さて、シガーソケットのSAE化ですが実は汎用性が高く、12V用に設計された電化製品であれば、今回のようにデバイス側のケーブルをSAE化してしまうことで色々とバッテリー直で運用することを考えられます。今のところは電動ポンプだけですが・・・。
また、バッテリーにSAEケーブルを繋げておけば、例えば出先 どこか整備工場にはいった際も「ついでに充電しとこ」なんてことが気兼ねなくできます。
バイクの構造を介して、ガソリンから電気を得て、そこから色々なデバイスを活用するというサイクルは、まさに限られた燃料をいかに広範に活用するかという意味で考えるのが楽しいですね👍

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