こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。
みなさん焚火をしたことはありますか?🔥
キャンプファイヤーでも、小さな焚火でも、夜空の下でゆらめく炎を眺めるのはいいものです。
本当に何もないところから火種をつくって、それを拾ってきた木に移して、というのもオツですが、実際 そこらで拾ってきた枝とかは まだまだ水分を含んでいてなかなか燃えません。前日に雨なんか降っていようものなら希望ゼロです。
今回は、キャンプ場などで乾燥した薪が手に入る場合の薪割りについて記事を書こうと思います。
薪の種類と特徴
薪の種類はおおきく分けると、
●広葉樹・・・クヌギ ナラ サクラ ケヤキ など
●針葉樹・・・スギ マツ ヒノキ など
の違いがまずあります。
これらの違いを簡単に比較すると、
広葉樹 | 針葉樹 | |
重量 | 重い | そんなに重くない |
硬度 | 堅い | やわらかい |
着火性 | 悪い | 良い |
スス | 出づらい | 出やすい |
火持ち | 良い | あまり良くない |
このように、薪といっても原料となる木の種類によってけっこう性質が違うので、自分が何の薪を使っているのかは、よく把握して焚火をしたほうがいいでしょう。ずっと針葉樹でやろうと思ったら、けっこうすぐに燃え尽きるので火を維持するのが大変です。
基本的に火が安定したら、広葉樹の薪で火を維持するのが👍だと思います。
特に、ナラとクヌギが優秀
広葉樹の中でも、針葉樹の中でも、それぞれの木の種類や産地によって、着火性・火持ち・煙の量・熱量などに差があるらしいです。
そんな中でもナラとクヌギは火持ち・熱量に定評があり、焚火の火を維持する薪としては最適といわれています。
キャンプ場にも薪は売っていますが、長時間の焚火を予定しているのであれば、事前にナラ・クヌギの薪材を買っておいてもいいかもしれません。
薪の量
例えば上のアマゾンのリンクにあるナラ・クヌギの薪材は1箱で15kgとあります。15kgって、すごい多いように感じるかもしれませんが、例えばお昼過ぎくらいから火を起こして、色々食材などを焼いたりしつつ暗くなってからもしばらくは火を眺めて~
なんてやっていると、いくら火持ちのいいナラ・クヌギとはいえけっこう使い切ってしまいます。薪をどれくらいの大きさにするか、火の大きさをどれくらいで維持するかによって薪の消費量にも差は出ますが、目安としては
だいたい 1時間で2kg~3kg といったところでしょうか。
薪割り
さて本題の薪割りです。
薪割りというと、山奥でおじいさんがやってるイメージですが、キャンプ場とかに行くと普通にみんな薪を割ったりしています。
薪割りの道具
薪割りの道具は2つ
●斧
●手袋
です。
管理人が愛用している斧は Hultafors のスカウト という斧。
全長は約38cmです。
斧の中では小型ですが、キャンプ場などに売られているような既にある程度割られた薪を更に小さくする分には十分です。
他にも
Gransfors Bruk
Hasqvarna
などが有名どころですが、印象としてはどれも高品質なスウェーデン鋼が使われており、あまり性能的な差はないと思います。デザインで選ぶ感じでよいのではないでしょうか?ただ、上のHultaforsの斧は、柄の部分が独特の弯曲を描いており、直線状の柄に比べて力がかかりやすいと言われていいます。
丸太レベルのぶっといのを割るというのであればもっと大型の斧をおすすめしますが、玄人向けでしょう。
斧に関しては→こちらのサイト【薪割り斧専門市場TOKILABO】に情報がまとまっているので、よかったらご覧ください。
グローブは正直なんでもいいです。そこらへんの軍手でも十分ですが、下の写真では香川県のSoH というグローブを使ってます。
➡【知る人ぞ知る 香川県のアウトドアグローブSoH 火018】
ただ、薪を割るだけならなんでもいいのですが、その後火の管理をすることを考えると、やや厚手の革製のものがいいと思います。薪のささくれなどでケガをしないためにも、あまり薄手のものではない方がいいかもしれません。
薪割りの方法
薪割りの際は、割れた薪や破片が飛び散るので周りには気を配りましょう。
今回はちょうど拳くらいの太さの薪を火力調整のために小さくするという感じです。使った薪材はナラとクヌギです。
まずは薪を地面に固定します。キャンプサイトまで車などで行くのであれば、専用の丸太を下に敷くのがいいでしょう。ただ、バイクツーリングではそんな重いもの持っていきたくないので、土に直接埋めます。
地面が砂利っぽい時は、斧の刃が傷ついてしまうため、他の薪を使って固定したり、工夫が必要です。
こんな感じです。
こんなんじゃ衝撃が逃げて割れないんじゃ、と思うかもしれませんが、全然大丈夫です。
薪が地面に安定したら、斧を構えて狙いを定めます。あまり定め過ぎてもしょうがないので、斧の軌道をイメージして、ここに下ろすぞ といった感じです。
そうしたら、斧を振りかぶり、イメージした場所に振り下ろしていきます。
この時のポイントは
1.腰ごと体重を落とす
2.恐怖心を捨てる
3.斧を真っすぐ下におろす
という点です。
慣れないとどうしても末端に力が入り、手首のスナップや腕の力で斧を振ってしまいがち。腕の力では薪は割れませんし、割れたとしても疲れちゃって長続きしません。斧を振り下ろす時に腰も一緒に落としていって、斧に体重を乗せる事が最も大切です。こうすることでほとんど力は使わずに薪を割ることができます。ただし、腰は疲れます・・・・笑
下が土なので、斧の刃にもやさしいですね。あまり躊躇して、勢いがないとうまく体重が斧に乗らず、やはり割れません。恐怖心を捨て、しっかりと振り下ろすのも大事です。でも、あまり何も考えず思いっきり振り下ろしても、万が一自分の方に振り下ろしてしまったらこんな小さな斧でも足の骨が砕けます。しっかりと真下に振り下ろすのは意識しないといけません。
第2打でミスってますが、このようにあまり上手でないと斧の刃の付け根部分を薪に強打してしまします。
なので【斧にパラコードを巻いて保護】で紹介しているように、この部分はパラコードなどで保護してやるとよいわけです。
その他のポイント
薪割りのポイントなどで、よく薪の真ん中ではなく隅っこを狙え、とか、木目に沿って とか書かれていることがありますが、個人的にはあまり関係ないと思います。
勿論、木目に沿ってちょうどエッジの部分に刃が当たれば綺麗に割れるでしょうが、しっかり体重が乗ればどこに刃があたろうが、木目に沿っていようがいまいが割れます。なので、まずは上述の3つのポイントに気をつけて、慣れてきたらこういったことに気をつかってみてもいいかもしれません。
ペグハンマーとしても利用
当初はペグダウンに専用のハンマーを使っていました。
➡【MSRの超軽量ペグハンマー 実力レビュー】
ただ、軽量化の観点からペグダウンは斧で兼用できるので、手斧はペグハンマーとしても利用します。
バイクへの積載
バイクでキャンプツーリングに行く際も、斧を持っていきたいところですが、、、、
重いし嵩張るし 斧で貴重な積載スペースを消費したくない・・・というのが正直なところです。
なので、
こんな感じで右側のタンデムステップに強力なストラップを使ってくくりとめることで、パニアやトップケースなどのスペースを使わず、斧をバイクに積載することができます。この時も、斧に巻いたパラコードが少し役に立ちます。くくりとめる時は、万が一テンションが緩んだとしても脱落しないようにストラップをかけます。
さらに管理人は、スチールの板を溶接し こんな専用の固定ようパーツまで作ったりしました。
➡【鉄板を溶接して斧固定用のステーパーツを製作】
まぁ結局実際の旅に、このステーパーツは持って行かないことになったんですが・・・
最終的には、
こんな感じで、ツアラテックのリアラックとテールカウルの間にうまい事縛り付けるってな感じに落ち着いています。
実際にはこの上に色々と積載して隠れるので、国境で突っ込まれることもありません。
いすれにせよ、こうやって斧を露出させた状態での走行は、特に国内では「いろいろ」アウトなので気を付けてください👍
まとめ
個人的薪割り論について書いてみましたが、いかがでしょうか。
あまり馴染みのない作業ですが、慣れると面白いほどスパスパと割れて楽しいです。
ちなみに、薪の大きさは可能な限り細く割って沢山の細い薪をつくるのをお勧めします。この方がくべやすいし、着火しやすいし、細かい火力調整もしやすいです。今度キャンプに行く際には、キャンプ場に薪が売っているか確認し、お気に入りの斧を1本持って行ってはいかがでしょうか?
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