【テネレ700 DIY】鉄板を溶接して斧取り付け治具を製作

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

ロングツーリング時には小型の斧を携行しているのですが、右タンデムステップにラバーストラップでガチガチに巻き付けているため気軽に脱着ができない、という問題に見て見ぬふりをしてきました。
今回は、世界に数人同じ問題をかかえている人がいるかいないかというトピックを解決するため、行ったDIY作業を記載します。

タンデムステップのカラーパーツを製作

材料は1.6mmの鉄板と適当な太さのアルミ棒。

まずは右のタンデムステップを取り外します。

割ピンを抜けば、

簡単に外せます。

アルミの丸材から切り出し、ピッタリの長さに調整します。

同様に、少し斜めにカットしたパーツも切り出しておきます。

タンデムステップの軸が8mmなので、Φ8mmボルトが通るように穴をあけていきます。

アルミは柔らかいので仕上げ研磨は超絶手作業。

手元に6.5mmまでのドリルしかなかったので、穴の形がいびつだけど・・・

斜めに切ったステーパーツは、こんな感じで後に製作するプレートに傾斜をつけるためのものです。

これでタンデムステップ側のパーツはOKです。

斧固定用のプレートの製作

 

まずは先ほどの鉄板から、斧の身幅分だけ切り出します。

この細長いプレートをコツコツと叩いて、

目的の形に曲げていきます。

こんな感じ。

そしたら、次はサイドのプレートを切り出します。
ここはある程度自由に、ラインをデザインします。

ジグソー最高。
大まかな形でサイドプレートを切り出しました。左右ちょっと形を変えてみてます。

先ほど曲げた底部分のプレートと、サイドプレートを溶接していきます。

今回は家庭100Vで、しかもガスなしでも使える半自動のアーク溶接です。
おそらく隣人にはこういう仕事のひとだと思われてることでしょう。

3つのプレートが溶接されました。

グラインダーでバリと面とスラッグを除去します。床中鉄粉まみれ。

斧固定用プレートの外形が完成です。

固定用のメインの穴と、

雨水を逃がすための底穴を形成し、

研磨はほどほどに。

完成です。
こうやって記事にするとあっちゅー間ですが、1日中の作業です。
このままだとサビサビになっちゃうので、そのうち塗装しましょう。

取り付け

先に作っておいたステーパーツと、M8のボルトをつかって、

タンデムステップステーにプレートを固定します。

う~ん、ええやん。

斜めにカットしたカラーのおかげで、プレートがわずかに車体側に傾斜しています。

斧の取り付け

斧をとりつけてみました。
それなりに計算しておいたので、フィットはばっちりです。

一応、タンデムステップステーにあるループにバックル付きのベルトを通し、上下からしっかりと固定することでプレートの首振りと斧の脱落を同時に防止できます。

これにて、斧を確実に固定しつつ、容易に脱着ができるようになりました。

特に計算したわけでもないのに、奇跡的にリアパニアラックとも干渉せずに取り付けができました。

シロー塗装

見た目的には鉄板むき出しの方がかっこよいんですが、
当然雨の後ソッコウで錆が浮いてきたので、錆予防の意味で塗装しました。

エアブラシでコバルトブルー⇒グロスフィニッシュのシロート塗装です。

まとめ

そもそもおめーはわざわざ世界ツーリングに斧持っていくんか?
という声は聞こえてきそうですが、まぁそれはなるようになる とごまかしておこうと思います。

キャンプ道具としては、はっきりいってあまり使う機会はないでしょう。
整備されたキャンプ場で、用意された薪がなければ、斧の正当な使用用途での出番はありません。
野営時の薪確保という意味では、携行用のノコギリがあれば十分です。

それでも斧を携行する意義って、なんなんでしょう?

ここまでの作業をしといてなんですが、この斧保持プレートは その後ハイマウントエギゾーストの導入により操作性が著しく悪くなったためボツ案となりました。まぁ作業自体は楽しかったしまたいつか使うことがあるかも(ねーな)しれないので、その時までお蔵入りとしましょう。
万が一欲しい方がいましたら、連絡ください。

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