【旅のお供にはどんなナイフを?】Helle Utvaer とその他ナイフの紹介

こんにちは、離婚・退職して世界1周を目指す歯科医ライダーの管理人です。

今回は、キャンプ道具の主役ともいえるナイフについて考えてみたいと思います。
ナイフは やっぱりそのビジュアル的なものもあって注目度の高いギアではありますが、実際のキャンプツーリングでそんなに使う機会があるかといわれたらそうでもないと思います。キャンプ場で焚火をするとなれば話は別ですが、野営を繰り返しながらのツーリングではそもそも焚火をすることもあまりないですし、木を削ったり割ったりするシチュエーションもあまりないでしょう。

つまり、極端なはなしナイフなんて無くてもなんとかなるとは思うのですが 海外でもキャンプ場を利用することがあったり、ごく稀に直火で焚火をこしらえる時にやっぱり無いと困りますよね。別に焚火をしなくても、何かを切る というシチュエーションでは色々重宝することもあると思います。
というわけで 旅の道具としてはナイフは残留で、問題はどんなナイフを持っていくか ということになると思います。

ナイフいろいろ

とりあえず、家の中をホリホリして眠ってるナイフの類を並べてみました。

ナニ屋だよ。
ものが溢れていて困ったもんです。
まぁせっかくなんでそれぞれ紹介します。

出自不明。ロシアか中央アジアのかな。柄がとても綺麗です。ほぼ切れない。

出自不明。これはそもそも切れない。

これは永尾かね駒製作所の「肥後守」で、海外ではSANMAI(三枚)とよばれる3層構造の刃をもったコンパクトなナイフです。
一般的なフォールディングナイフと一線を画すのが、片手で刃の取り出し・しまい込みができる点 と勝手に思ってます。
ちょっとタグを切ったり、ちょっと箱を開けたり という日常の作業に片手で対応できるので大変重宝しています。

これは皆大好き Leatherman の skeletool KBX というミニフォールディングナイフです。
収納時に9cm以内に収まるサイズ かつ、ステンレス刃なので錆にも強いですしやはりちょっとした作業に非常に重宝しています。

裏側にポケットクリップが付いているので、サブポケットなどに差し込んでおくと 「いま欲しい」 って時にすぐ取り出せて便利なのです。
これは汎用のナイフとして装備にはいっています。

kauhavan puukkopaja というフィンランドの炭素鋼超ミニナイフ。
同社の中でおそらく最小の#102 はやはりちょっとした作業用です。炭素鋼なので手入れをすればかなりエッジがきく?

出自不明。緑とシルバーのコントラストが綺麗な十徳ですが、あまりにも硬くて使えたもんじゃありません。
取り出す度に爪が欠けるわ。

出自不明。木目のような樹脂のプレートに、彫金文様がいい感じですが、あまり実用的ではないです。

定番、OPINELの#8
オピネルもステンレスシリーズとカーボンシリーズがありますが、やはりステンレスがおすすめです。
オピネルは一番雑に扱える(?)ので、調理用として装備にはいっています。
➡【キッチン道具あれやこれや】

これはペーパーナイフ。
文房具屋にて 処分品セールになっていたので、思わず買ってしまった。
いりませんよね、はい すいません。

ただグリップが見る角度によって色々に変わってきれいなんですよ~。

出自不明。かなりごっつい折りたたみナイフ。専用のホルダーもかっこよく、いい感じなんですが、実用的ではないですね・・・
じゃあなんのために持ってんだって それはぼくもわかりません。

出自不明。パキスタン製のごっついハンティングナイフ。グリップの緑が鮮やか。

ん~~ これは小さい頃に父親からもらったような借りパクしたような。
敵に捕縛された時に武士道を貫く用です。

本格的に謎な木製のペーパーナイフ。虎目石のような木目が綺麗ですが、ほぼ使うことはない。

アメスピのフォールディングナイフ。
切断能力はないのですが、フェロセリウムロッドのストライク用として持参します。
➡【ファイヤスターターの具備すべき条件とは?】

こいつは兼常作のアウトドアナイフ。約20年前に東急ハンズで買ったような。
ずっと愛用しているものですが、炭素鋼なので手入れを怠るとご覧の有様に・・・

使い勝手はよいので、サブとして持っていってもいいかなと思いつつ、実際にはステンレス鋼のヘレナイフと選手交代しようと考えてます。

出自不明。フィンランド製。グリップの木に魚のマークが彫られているから釣り用か捌き用なのか?
見た目に反してブレードはふにゃふにゃで全然切れません。

Helle の Utvaer というフルタングのナイフ。
実際に持っていくメインのナイフです。

これも、みんな大好き Victorinox のマルチツール。
もう20年以上前に購入されたものだと思うので現行ではないのですが、おそらくスイスチャンプXLTに相当するモデルかと思われます。

これだけ多くの機能がありながら、実際一番使ったのは つまようじ ですね、はい。
わたくし歯医者のくせに先天欠損で歯が少ないので、ちょっとすきっ歯なところがあるんです。
このつまようじは、断面形態が絶妙な3角形で、歯間の食渣を取り除くのに非常に適した形をしています。
さすが口腔衛生先進国 スイス。

ちなみにケースには中学時代の同期がくれた革のケースがジャストフィットしてずっと使ってますが、
この革 なんとカンガルーの玉袋らしいです。

旅のナイフが具備すべきことは

さて、出自不明のナイフやら玉袋やら話が逸れましたが、話を元に戻すとこれらの中からいずれのナイフを持っていくのか、
それに対する理由はなんなのか ということでした。
個人的に、バイクを使ったロングツーリングで持っていくメインナイフが具備すべき条件を以下に列挙してみます。

✔刃渡りはだいたい100mm~120mm くらい
➡ キャンプでの実際の使用を考えると、バトニングのしやすさやグリップのしやすさ、取り回しのしやすさ、手の馴染み、諸々鑑みてこれくらいのサイズがちょうどよいかなぁと思います。150mmとかになるとオーバースペック感が否めませんし、嵩張ってしまいます。
✔ブレードの仕様はフルタング
➡フルタングとは、ブレードの鋼材が柄の端まで一塊で貫いている造りのもののことで、全体的に高い剛性があります。特に薪割りの際にフルタングであればバトニングをすることができるので メインのナイフとしては必須の条件としてもいいと思います。
✔ブレードの厚みは3~4mm
➡ブレードの厚みは、実際には用途によって複数用意するのが正解なのかもしれません。バトニングのような強い剪断作業には当然刃が厚い方が有利ですが、刃が厚すぎると今度はフェザースティックをつくったり、火口として木を薄く剥離する作業には不向きになります。それぞれの作業がもつ特性にあった道具 というのはナイフに限った話ではありませんが、当然そんなことでナイフを複数もっていくわけにもいかないので、その辺のバランスが取れてるのがこのくらいの厚みかなと思います。
✔ブレードの材質はステンレス鋼
➡ここは意見が分かれるところだと思います。ナイフのブレード鋼材は主に炭素鋼・ステンレス鋼・複合鋼など色々あると思いますが、「ものを切る」というシンプルなスペックでみれば炭素鋼が最も優れていると思います。ただし、実際には濡れたまましまったり 湿ったものを扱ったあと放置したり いわゆるタフな使用をするわけなので、けっこう本当にすぐ錆びる炭素鋼はどうなんでしょう? 旅をしながらでもしっかり手入れができる方ならまだしも、管理人は難しそうなので その辺が雑でも問題を起こしづらいステンレス鋼がよいかと思います。表面硬度・靭性・耐摩耗性・耐食性 ・エッジの保持性・メンテナンス性 どれをとっても最高みたいなのがあればよいのですが、ここにもトレードオフの関係が成り立つので、実用的にほぼ問題にならない程度の炭素鋼に対する硬度での劣りを、ステンレスのメンテナンス性が上回る というのが論理的な言い分でしょう。

Helle Utvaer

こうした条件を踏まえた上、管理人が最近導入しキャンツーで使いはじめたのが 上記でも紹介した
Helle Utvaer ヘレナイフ ユートゥベーラ というナイフです。

以下スペックです。

●刃素材:ステンレススチール(Sandvik 12C27 stainless steel)
●柄素材:Curly birch, Vulcan fibre(バルカンファイバー)
●シース素材:レザー(本革)
●刃長:102mm
●フルタング仕様
●刃厚:3.0mm
●柄長:120mm
●重量:ナイフ重量160g、シース重量50g
●ノルウェー製

刃の長さは程よく、様々な作業をストレスなく行える大きさだと思います。

刃の厚みは3mmで、前記の通りバランスの良い厚みだと思います。

仕様として最も大事なのがフルタング仕様であること。
柄の末端から刃先まで、ブレード材が一塊で貫いています。
ちなみに柄の末端部分はファイアーストライクにも使えます。

実際にバトニングを行っている様子。
3mmフルタングであれば、何も臆することなくバシバシ叩けるので、いいですね。

フェザースティックづくりは・・・・
まぁこれは管理人の手技力不足ってことにしときましょう。
ただ、兼常の炭素鋼ナイフに比べると、やはりすこし食い込みの初動が悪いといえます。
これに関しては刃厚薄めの炭素鋼ナイフにはかなわないでしょう。
でもまぁ大雑把に表面を剥離するくらいなら全く問題なしです。

シースもかなりしっかりした本革製のものが付属するので👍です。
このサイズのナイフでシースが付属しないなんて無いとは思いますが、積載の関係で頑丈で安定したシースも必須条件ですね。

で、最終的に持参予定のナイフは、、、

色々とゴタクを並べましたが、差し当たって最近のロングツーリングに持参しているナイフ類は上の4本になります。
上から
キャンプ時や野営時のメインナイフ:Helle Utvaer
調理時用:Opinel ステンレス #8
汎用:Leatherman skeletool KBx
メタルマッチ用:アメスピ フォールディングナイフ

まぁそれなりに絞り込めたんじゃないかと思いつつ、ユートゥベーラの尻でストライクできるならアメスピいらなくて?
とか、そもそもメインがあれば汎用いらなくね?
とか煮詰まるんですが、まぁ当面はこれでやってこうと思います。

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一応リンクしますが、定価より高くなっているものもあるのでご注意ください。

砥ぎ問題

最後に、刃物を長期で使う場合にどうしてもつきまとう砥ぎの問題ですが、当然しっかりした砥石なんて持ち歩けるわけもないので、

モーラナイフが出している ダイヤモンドシャープナー fine26 というのを持ち歩こうと思っています。
ナイフの砥ぎに関しては
➡【砥いで長く使おう アウトドアナイフの砥ぎ方】をご覧ください。

それなりに面積はあるので、通常の砥石とまではいきませんが、このように通法通りに砥ぎをすることができるのが良いと思った点です。
スティックタイプの砥石は手軽ですが、マクレの触知や面で砥ぐ感覚が全くないのでちょっと個人的には使いづらいのです。
ただ、けっこう荒目な感覚なので、綺麗に砥ぎきるのはいずれにせよ不可能でしょう。

さらに、大きさが非常にコンパクトなのでオイルストーン的な使い方で斧の刃調整などにも重宝しそうです。

ちょっとした刃こぼれや面荒れは綺麗に整えることができます。
ナイフの砥ぎよりも、こっちの方がメインになるかもしれません。
ナイフの方は、どっかのお宅で砥石貸してもらって~ とかかなぁ。

まとめ

くどいようですが、これだけ長い記事をしたためといて 実際問題ナイフは「サブ」の道具だと思います。
それこそスマホやデジカメに比べれば 使う頻度も機会も圧倒的に少ない道具なのは間違いないのですが、それでも旅という言葉と切っても切り離せない道具としての魅力が詰まっているというのは、なんとなくお分かりいただけるのではないでしょうか。
最も原始的であるが故に汎用性も広く、1本で様々な使い方ができるナイフ。
バイク世界旅の装備としての選定 という前提ではありますが、これからキャンプやアウトドアの道具を考えている方がいれば それなりに参考になるかと思います。
自分なりの美学と哲学が詰まった1本を使い倒して メンテしていくことで 何十年後かに思い出のつまったナイフができあがるといいですね。

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