こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。
今回は世界旅装用系の中でもかなり重要なギア、ライディングブーツに触れていこうと思います。
本ブログでは以前より耳たこで「服飾・装用関連の装備は悩ましい」といいつづけていますが、これはブーツに関しても同じです。
とはいえ、ジャケットやトラウザーに比べれば靴というのは年間を通してどうこうというのはあまりないのでまだ考えやすいといえるかもしれません。
世界ツーリングを支えるライディングブーツに求めるもの
では、世界ツーリングを敢行するに際してライディングブーツに求める条件とはどういったものがあるでしょうか?
まず第1に、本命である乗車においてその役割を十分に果たせることです。
バイクの操作においては 左足➡シフトチェンジ・右足➡リアブレーキ という操作上、ライディングブーツは常にそれらの操作に晒されます。
当然、クロックスみたいなのでも操作自体はできるわけですが、長時間・長期間つづけた際に耐えうる耐久性は必須です。特にテネレのようなオフロード仕様バイクの場合、ステップはブーツの底を痛めるような形態をしているため、ソールの強さも重要になってきますね。
第2に、脱ぎ履ぎにストレスがないこと。
キャンプサイトでも、ゲストハウスや安宿でも 脱ぎ履きの度に煩雑な操作(ヒモを結ぶとか)をしなければならないのは是非とも避けたいです。
冬の手がかじかんだ時も、夏 体中のべたつきが鬱陶しい時も、ブーツの着脱に時間がかかるのはまじ簡便なわけです。
第3に、ある程度の防水性能があること。
ライディングジャケットやパンツもそうですが、雨の度に防水シェルを纏うのはやっぱりかなり億劫。
勿論大雨や嵐のような場合はオーバーパンツを履いたりする必要はあると思いますが、ブーツそれ自体に高い防水性能があればそれに越したことはありません。
第4に、ガチすぎないこと。
ガチすぎないとは、つまりゴリゴリのオフロードブーツとかだと見た目的にもちょっとキツいし、足首のホールドが強すぎてバイクを降りてからの行動に支障がでるということです。理想的には、オフロードブーツの様相を呈しながらも、スニーカーのように履けて~なんてのがいいですね。
そんなブーツ ありました Gaerne G-Midland
いろいろと贅沢言うじゃねーかと思うでしょう、しかし あるんです、そんなブーツ。
それが
Gaerne G-Midland
というブーツです。
ガエルネはヨンダボに乗ってる時から使っていたメーカー(タフギア・フラット)で、品質の割に良心的な金額だなと以前から思っていました。
スペックは
内装:GORE-TEX®
ソール:ガエルネフラットソール(修理交換可)
重量:1,100g(片足)
足入れ全高:29.5cm
HAND MADE IN ITALY
では見ていきましょう。
クローズアップ G-Midland
全体像は非常にシンプルな仕上がりだと思います。
オフブーツのごついのは、つま先にメタルがあったり、脛部分にでっかいロゴがあったりしますが、そういったものはなしです。
外側と内側では革の質感が違い、特に内側はスウェード調に仕上げられています。
締め付け強度の調整はこの2つのバックルのみ。3mm幅で調整可能です。
かじかんだ手でも簡単に操作できて非常に👍👍
脛下部分にバックルはなく、このようにベルクロ式になっています。
よく分かりませんが、おそらく本格的なオフロードでは、これはホールド不足になるのかと思われます。
2つのバックルとこのベルクロで、ブーツ上部も大きく開口するため非常に脱ぎ履ぎがしやすいです。
内側は耐熱使用の滑り止めパターン付スウェード革。
くるぶしや、脛部分には樹脂製のプロテクターが内蔵されています。
つま先部分にはカップ状の熱成型つま先ガードが内装され、小指側には余分に合成皮革があしらわれているのがわかります。
アキレス腱部分には伸縮性の素材があしらわれ、こんな感じでしゃがんでも足首がスニーカーのように曲げられる!!
スニーカーのようには言い過ぎですが、でも見た目に比して本当に軽くてしなやかです。
なので、バイクを降りたてちょいとそこいらをフラフラするにも、疲れすぎず歩くことができます。
ただし、ずーーーっと歩いてると疲れます。
ソールはVibramではなく、ガエルネのオリジナルソール。
内側と外側でパターンが違いますね。内側はステップのダイレクト感を優先してよりフラットに、外側は足つき時のグリップを優先したパターンになっているということらしいです。とりあえず、滑ったことはないです。
このソール、修理交換が可能で、これも重要なポイントです。
そしてこれ!
内装はゴアテックスのレイヤー。
これでもかっていうくらいGORE-TEXの文字が、、、、
ゴアテックスだからといって過信はできませんが、今のところ浸水なしです。
割と大雨&高速で130km/h くらいでも、問題はありませんでした。
もっとシビアなコンディションだと、内側にさらにゴアテックスのソックスカバーとか履いてもいいかもしれません。
G-Midland Ride on 👈ξ=_=
実際の乗車時風景です。
パンツは クシタニのエクスプローラージーンズ。
パンツをブーツインしていますが、G-Midland は脛部分のつくりもかなり軽やかなので、上からパンツを被せることもできます(普通のデニムとかだと不可)。
テネレにも実によくなじみます。
これも重要な点なのですが、テネレはエンジンのポジショニングと乗車姿勢の関係上、右足のふくらはぎ部分にちょうどエンジンヒートガードがきます。
したがいまして、普通のデニムとかで乗ると、確かにこの部分が熱くてしょうがないわけです。
1次出荷分の納車組が揃い始めた際、ヒートガードのガード ヒートガード・ガード が欲しい みたいな話題もちらほらありました。
ぼくはそれを見て、おやじ狩りを狩る おやじ狩り狩り がいて そいつをまた狩る おやじ狩り狩り狩り がいて・・・・みたいな話を思い出したわけです。
オフロードブーツだったらなんでも大丈夫だと思いますが、G-Midlandの耐熱スウェードがちょうどこの部分でガードしてくれるため、これも全く問題なし。逆に、これが理由で、普通の山靴は候補から消えました。
ブレーキやシフトの操作も特に支障なく、快適に乗ることができます。
蛇足ですが、やはり脛周りがライトなおかげで、このようにオーバーパンツもブーツを脱ぐことなく履くことができます。
バイク用のごついオーバーパンツならまだしも、普通のアウトドアメーカーから出ているオーバーパンツがサクっと履けるのは、夏に助かります。
➡【ぼく流雨対策 寒くない時編】
まとめ
ガエルネ G-Midland の良いところとイマイチなところをまとめてみます。
👍👍👍
✔ゴツ過ぎず、やわ過ぎず、最適なバランス感
✔見た目もシンプルで全体的に馴染み、バイクを降りてからの行動にも使える
✔脱ぎ履ぎが非常にしやすくストレスレス
✔Gore-Tex による高い防水性があり、通常では他の防水対策が不要
✔ライディングに必要なスペックは十分備わっている
難点をあげるとすれば
✔バックルの幅調整がやりづらい。特に緩めるときにてこずる。
✔本格的な転倒にはやや不安?でもこれはある程度のソフトさとトレードオフ。
といった感じでしょうか。
同じガエルネのラインナップに G-Adventure や ED-Pro といったモデルもあり、どれも素晴らしいブーツのようですが、
「どこまでライトにするか」と「防水性」という点において G-Midland が最適という結論になったわけです。
そして、今のところそれは裏切られていません。