【テムレスグローブ】レイングローブは結局これが最強?

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

凍えるような冬の日に、雨の中走る時って どうにも気が滅入りますよね。
特に、グローブは雨で手が濡れると脱着もしづらく、バイク用の防水グローブはどれも「結局浸水」しませんか?
今回は、殊 防水という点において最強といえるグローブを紹介します。

バイク用防水グローブ 防水性貧弱問題

今まで、色々なグローブをバイク・悪天候用として試しましたが、ある程度の雨であれば問題ないものも、
大雨+高速走行となるとどれも結局浸水してきます。

某レイングローブ

自論ですが、これは「バイク用」に固執するが故の 立体裁断 や パッドの追加 により縫製箇所が増え、水圧があがるとシーム処理などの隙間から水が侵入するからだと考えています。
スキー用グローブなども試してみましたが、やはりナイロン系の生地にシーム処理で防水性を与えているものは同じような結果になると思います。
一般的な防水グローブで考慮されている防水能力と、バイクでのそれには 往々にしてギャップがあるわけですね。
確かに、乗車時の前方投影面を考えると、両手先というのは最前部に位置し、ナックルガードがなければ体部や脚部のようにバイク車体による遮りがない部分で、スクリーンの恩恵もない部分になってきます。
高速になるにつれ路面からの跳ねあがりや前輪の巻き上げも相まって、相当なスプラッシュに晒されるというのは想像に難くないでしょう。
というわけで、そういったスプラッシュでも一切の浸水を許さないグローブというのは、もう少し視野を広げて探してみる必要がありました。

TEMRES グローブ

そんなわけで、結局いきついたのが
ショーワグローブ の TEMRES シリーズ

山岳ガイドさんや釣りをやる人の間では有名なようですが、あまりバイクで使ってるというのは見たことがありません。
手全体がシームレスにポリウレタン層でできており、一切水の侵入を許す隙間がありません。
PUコーティングといえば加水分解による剥離が懸念されますが、その辺は2~3年つかってみないと分かりませんね・・・

こちらが使っているテムレス・グローブ。
モデルは 02 winter というものです。
クルクルとコンパクトに巻いて、タンクバッグの中に入れて置くといつでも取り出せて👍です。
ご覧のようにグリップ部、レスト部、カフ部とパートが分かれており、

グリップ部には粒子状の粒粒が埋め込まれておりグリップ性を高めています。


レスト部はポリウレタンに加えアクリルやナイロンも使われていますが、
質感としてはゴムって感じです。

02 winter のみにあるカフとドローコード部分はポリエステル素材。

こんなゴムグローブみたいのじゃ蒸れ蒸れじゃねーかと思うなかれ、
この見た目に反して昨今の高性能防水素材同様 透湿性を備えているのがすごいところです。
実際の感覚としては、やや蒸れ程度で、いわゆるゴム手袋のように不快な状態には確かになりません。

実際の装着

実際に装着するとこんな感じです。

個人的には、01 winter よりもこのよにカフとドローコードのある02 winter の方が圧倒的におすすめです。
レインウェアの上からかぶせ、絞っておけば最高の防水性を享受できます。
グローブとレインウェアどっちが上問題ありますが、
テネレの場合はアップライトなポジションなので、これでいいのだ。SSの場合はもしかしたらレインウェアを被せた方がいいかもしれませんね。

ちなみに内面は起毛になっており、見た目に反して肌さわりがとてもいいです。

サイズは悩ましいところなので、是非アウトドアショップなどで実際に試着することをおすすめしますが、
ぼくは標準的~やや大きめくらいの手の大きさでLLにしています。
たぶんMだとかなり窮屈で、Lと迷いましたが、色々と着込んだ状態での手首部分のフィット感などからLLにしました。

実際の操作ではどうなのかと言えば、これもライディングブーツと同じく、別にグローブなんて無くっても運転自体はできるわけで、
全くもって問題ないわけですが、
やはりバイク用ではないため、特にアクセルワークでの繊細な操作には向かないといえます。
うまく伝えるのが難しいのですが、
グローブの中で動かした手の移動量 と
グリップしているグローブの移動量 に差がある感覚です。
つまり、自分ではアクセルを20°ほど開けるつもりが、手がグローブのなかで滑るので、実際には15°くらいしか開けず、
それを補完しようとしてだんだん手が疲れる といった感じです。
とはいえ、それもそうだと分かって使えばあまり気にならなくなりますし、少なくとも実際の使用に支障をきたすようなものではないと思います。

実際にはハンカバとの併用になる

【Rough&Road ハンドルカバー】で紹介したハンカバとの併用をすれば、まぁまずどんな豪雨だろうと手が濡れることはないでしょう。

まとめ

テムレス 02 winter
難点をあげるとすると、

・ドローコードが長すぎて、絞るとめっちゃ余る
・繊細なアクセルワークには向かない
・見た目のクールさはない(ダサい)
・プロテクション能力がない

といった点でしょうか。
デザインに関しては旧モデルから刷新され、よくなったようですが、
フルシームレスな構造上、ゴム手袋の様相を呈するのは仕方ないですよね。

レイングローブ、みなさん満足していますか?
バイクに限らず、冬は体のどこか1か所に冷気を感じるだけでも一気に体感温度が低くなります
例えばヘルメットとジャケットの間、グローブと裾の間などから侵入する冷気が首や手首に触れるだけで、感じる寒さの程度は大きく違ってきますよね。ましてやそこに水が侵入したら急速に熱を奪われる上に不快です。
テムレス 02 winter は圧倒的な防水性と、カフによるジャケット裾部分との一体化でそのような事を一挙に防いでくれます。
機能性より見た目を優先するライダーにはおすすめしませんが、ADVライダーやキャンツー派の方は タンクバッグにいかがでしょうか?

最後に、ちょっとストーリーのあるイメージムービー
❝これを使って前に進みなさい❞ だって~

ここまで褒めておいてなんですが、その後秀逸なオーバーグローブの登場によりテムレスは装備リストから外れています。

➡【Aerostich Triple Digit Glove Covers で全てのグローブをレイングローブに】

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