こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。
いくつか、キャンプでの睡眠道具に関する記事を書こうかと思います。
睡眠道具というとなんか大げさですが、つまり寝袋関連のギアです。
ぼくがキャンツーに使っているのは
・マット
・シュラフ
・シュラフカバー
・ピロー
の5点セットです。
いつも全部持ち歩くわけではなく、季節や気温、野宿回数などに応じて取捨選択するわけですが、今回は
”コット””
について紹介しようと思います。
コットとは?
みなさんコットってご存知ですか?
寝袋とかマットはイメージしやすいと思いますが、
コットというと、聞きなれないかもしれません。
まずは実物をみてみましょう。
こちらがコット。ぼくがつかっているのは、
Helinox コットワン・コンバーチブル
(ヘリノックスの公式HPはモンベルのオンラインショップにリンクしてます。)
いってみれば携帯式のベッドですね。見た目はサッカーの試合中に起き上がれなくなった選手を運ぶタンカーみたいな感じでしょうか。
スペックは以下のようになっています。
価格が気になりますが、ヘリノックスの質の良さと、コットの実用性を鑑みて といったところでしょうか。
組み立て方
では、実際の組み立てを見ていきましょう。
組み立てといっても、ヘリノックス コットワンコンバーチブルコットの設営は非常に簡単です。
こちらが収納状態。長さが54cmあるので、正直かなりかさばります。
テントでも35cmなので、さまざまな荷物の中でも最大といえます。
荷物を最小限にしたバックパッカーやサイクルツーリストには不要かもしれません。
中身はこんな感じで、
・メインの生地
・シャフトが2本
・脚が3本
です。
まずは脚を組み立てます。ショックコードで繋がってるので、パイプ同士をつないでいくだけです。
シャフトもおなじく、テントのポールのようにショックコードで繋がってますので、それぞれ嵌めていって、2本のシャフトにします。
まずはシャフト2本を生地のサイドにあるスリーブに通していきます。
シャフトが通った状態。
この後、切れ込みのある部分に脚をセットしていきます。
脚は、片側にジョイント機構があるので、まずジョイント機構が無いほうをシャフトに嵌めて、
もう片方のジョイント機構があるほうも、シャフトに嵌めます。
この時、ジョイント機構が外れた状態でセットしておきます。
3つの脚パーツがセットされました。
ジョイント部のレバーが外れた状態なので、
レバーを脚側に押し込んで、テンションをかけます。
カチャ っと小気味の良い音がして、ジョイントがロックされます。
少しだけ力がいるところです。
ひっくり返してこの通り。
これでどこでも地面の影響を受けず簡易的なベッドを確保することができるというわけです。
動画もあります↓↓↓
テント内にすっぽり入る
当然ながら、実際に使う時はテント内にコットを設営して寝ることになるので、テントの中に入らないとだめです。
上の写真は モンベルのクロノスドーム2 ですが、まさにジャストフィットといった感じです。この辺はサイズだけではなく、テント生地の柔軟性や入口の大きさ・開き方なども影響するので、正直それぞれのテントで試してみるしかありませんが、おそらく2人用テントであればほぼ入ると思います。
上のクロノスドームのリンクに詳細なテントサイズなども書いてありますので、
参考にしてみてください。
テント内にコットを設営しておくと、勿論寝る時も最高にいいのですが、ちょっと座ったりすることができるので、何かと重宝です。
なぜコットが必要か
と、ここまで ヘリノックス コットワンコンバーチブル コットをみてみましたが、
「そもそも2.3kgもあってそんなにかさばるもの持ってく必要あるの??」
と思われるかもしれません。
オートキャンプならまだしも、バイクツーリングでは積載に限りがあるし、車体が重くなればなるほど取り回しもきつくなる。
荷物はミニマムが正義なのは十分承知しています。
なので、コットに関しては必須の道具では無いのが大前提です。
ただし、実際にコット有の野宿と、コット無の野宿では、睡眠の質に雲泥の差があるのは身をもって体験しているので、できれば持っていきたい、というところにとどめておきましょう。
最終的に、全ての荷物の重量など鑑みて、もしかしたら削るかもしれません。
コットの魅力は兎にも角にも
「地面から浮ける」
これに限ります。
実際にコット無しで、マット+寝袋だけで野宿すると、
・冬は寒くてなかなか眠れない あるいは途中で起きちゃう
・地面の凹凸がどうしても体に伝わってくる
・テント内に侵入してきた地を這う系の生物が気になる
といった点がネックになります。
特に冬は、地面からの冷えというのはかなりしんどいです。
コット無しでも体とテントの間には
寝袋
マット
テント生地
グランドシート
が介在するわけですが、それでも地面にどんどん体温を奪われていきます。
ほんの僅かでも、地面から浮くことにより、地面の底冷えや凹凸のコンディションから完全にフリーになれるわけです。
真冬の野営でも、コットがあれば、あとは防寒対策をしっかりすることで朝まで起きることなく熟睡することができるのです。
実際の使用では
ぼくの身長はだいたい173cmくらい。体重は64kgくらいです。
めっちゃ大柄なひとだと、けっこう窮屈だと思いますが、190cmの長さがあるため このようにマミー型の寝袋で寝るには十分な広さと言えます。
勿論、実際はテントの中です。
道端でこんなことやってたら、職質の餌食になるので要注意です。
まとめ
睡眠の”質”を大きく左右するコット。
荷物としての問題がなければ、是非持っていきたいギアですが、
今後の課題です。
今回紹介したヘリノックス コットワンコンバーチブルに関してまとめると、
良い点
・メインの生地なども厚みがあり、足パーツもかなり太いため、耐久性に信頼がおける
・地面のコンディションからフリーになることで、耐寒性をはじめ睡眠の質が大幅に向上する
悪い点
・メインシャフトを組み立てる時の関係で、テント内で設営することができない
・→従って雨の時などはテント外で設営し、濡れたコットをテント内にいれることになる
・撤収の時も然りで テント内から一度出し、雨に濡れながらしまわないとならない
といった感じです。
今回はヘリノックス製のものを紹介しましたが、もっと安価なものも沢山あります。ぼくは比較したことがないので分かりませんが、耐久性などの面では、やはりヘリノックスが安心かとは思います。しかし、上のような問題もあるため、装備としては再考の余地があるかもしれません。
特に、雨の中での設営や撤収はそんなに稀なことではないため、「設営・撤収の作業がテント内でできない」ことは意外と大きな問題です。
これに関しては、今後の課題とさせていただきます。