こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。
今回はバイクの洗車について紹介しようと思います。バイクって、自転車とは違うので、メインテナンスといってもどこまでやっていいのか分からない・かといって何もしないのもよくなさそうで、、、という方は沢山いるのではないでしょうか?
かくいう管理人もそんな感じです。
理不尽で危険だからこそ、一層相棒感の強い乗り物であるわけですが、
それでいて自ら手をかけてやれないのはもどかしいですよね。
しかし、せめて洗車であればそこまでリスキーな事はないので、バイクへの感謝と愛情を比較的簡便にアウトプットできる作業かと思います。
洗車は全てのメインテナンスの基本中の基本
そんなわけで大事な愛車のメインテナンスに困っている方は、まず「洗車」から始めましょう。これは自転車でもバイクでも車でも、おそらく他の様々な「道具」でも同じだと思いますが、全体を綺麗に掃除するというのはメインテナンスの基本中の基本です。細かい作業も勿論できたらいいなと思うわけですが、バイクというのは複雑を極める機械ですし、特に最近のバイクは電子制御も多く細かいところまでいじるには専門的な知識や道具が不可欠になってきます。
しかし、洗車というのは、基本的に食器洗いみたいなもの。全体を洗剤や水で綺麗にしてあげるだけなので、いくつかのポイントさえ気を付ければ特に専門的な知識は必要ありませんし、誰でも簡単にできるはずです。それと、各部をしっかり見るよい機会にもなりますので、何か異常があったら気づけるチャンス。タイヤのひび割れやスリップサインのチェック。各接合部からの液体の漏れがないか、フロントフォークのオイル漏れがないか、チェーンの張りは問題ないか、などなど各部をチェックしながら洗車を行うとより良いでしょう。
洗車用のブラシとバケツを用意しよう
洗車に使う専用のブラシなどがあるとやはり便利です。車体の塗装部分はそれなりにデリケートなので、柔らかく、水をたっぷり含めるスポンジを。あとはホイール用のブラシとチェーン用のブラシがあればよいと思います。特にチェーンなどに使用したブラシは油でギトギトになるので、他の部分には使用しないほうが良いため、完全にチェーン専用のブラシをつくりましょう。ホイールも、特にリアはチェーンからの油跳ねで似たような状況なので、ホイール専用のブラシをつくり、他の部分には使用しないのがおすすめです。
まずは全体を水で流し、バイク用シャンプーで洗いましょう
バイクの車体というのは思っているより汚れているもの。目に見えるような汚れは勿論、細かい砂埃や排ガス、路面からの跳ね返りなど様々な異物が付着しています。夏なんかは、高速を走ると前方部分は虫の死骸まみれになるのは、バイクで高速を走ったことがある方はよく分かると思います。
細かい砂粒などがついたままの状態でいきなりスポンジでゴシゴシ、、なんてしてしまうと、当然塗装が傷ついてしまうため、まずは水で全体を流しましょう。ホースがある場合はいいのですが、無い場合はバケツに水をためて、スポンジに水を含ませてそれを全体にかけていくのが良いです。
バイクは基本的に防水なので、あまり神経質になる必要はなく、ジャンジャン水をかけちゃって大丈夫ですが、不必要に高圧で水をかけたりするのはNGで、フロントの計器まわりはあまり水を沢山かけないように気をつけたほうがいいです。大雨の中走って自然に濡れるような場所は普通に水をかけて大丈夫といった目安でしょうか。あと、キーは必ず抜いておきましょう!キーがささったまま水が大量にかかると、内部まで水が浸入してしまう可能性があります。
今回使うのは DAYTONA CHEMICAL のバイク用中性シャンプー。水1Lに対してキャップ一杯の希釈で洗車用洗剤をつくります。
写真のバイクはフルカウル車なのでフェアリングなどを中心に洗う感じになりますが、基本はネイキッドやアメリカンでも同じように、全体をよく泡だてて汚れを浮かしていきます。
フレームやバックステップ部なども同様ですが、スイングアームは油汚れに気をつけましょう。チェン油がスポンジについてしまうと、その汚れが他の部分にもうつってしまいます!
ホイールは単独で洗おう
ホイールにも様々なタイプがありますが、鋳造or鍛造の一般的なホイールであればホイール用のブラシを使ってゴシゴシと洗っていきます。カウルやタンクのような場所よりも気を使わなくていいので、ゴシゴシやって大丈夫です(勿論ゲイルスピードとかマルケジーニとか、高級ホイールで絶対傷をつけたくない!って場合は手磨きでがんばってください。)
水で濡らした後、ホイールクリーナーを噴霧し、ホイールブラシで汚れをゴシゴシと洗っていきます。
特にリアホイールはチェンからの油跳ねがあるため、けっこう粘り気の強いしつこい油汚れが付着しています。ホイールブラシでこれをゴシゴシやっていると、だんだんブラシ側にも汚れがついてきて、ブラシでそのまま擦っているとブラシの汚れが逆にホイールに付いちゃったりします。こんな時の裏技が(良いのかわかりませんが)、コンクリートの地面にブラシをゴシゴシ擦りつけて、バケツの水につけて、を数回繰り返す とブラシ側の汚れが取れて、またホイールに使えます。
細かい部分はブラシでは届かないので、直接ウェスにホイールクリーナーを染みこませて、手磨き👍
手を汚したくないひとはラッテクスグローブなどの装着を推奨します。
きれいになりました。特に白ホイールは汚れが目立つので、こまめに洗浄してあげましょう。きれいなリアホイールを見ると、オーナーさんの愛情を感じるものです。溝の深い部分とかは、もうあなたのバイクへの愛情と、しんどさの天秤でどこまでやるか決めてください。同じ要領で、フロントのホイールも綺麗にします。
車体全体の洗剤をよく水で流したら仕上げをしよう
全体の洗浄が終わったら、十分な量の水で洗剤を洗い流します。ホースが無い場合はやはりスポンジに含ませた水で少しずつ流していきます。カウルの継ぎ目やグリップの隙間など、泡が残りやすいので、よくチェックしながらすすぎ残しがないように流します。
水で流したら、乾拭きしましょう。ほっとけばすぐ乾きますが、この後仕上げをするので、乾拭きしてしまったほうが早いです。乾拭きは柔らかい布であれば何でもいいと思いますが、上のSCOTT の RAGS はちょっとタオルっぽいキッチンペーパーみたいな感じで、非常に丈夫でどんどん使える使い捨てのウェスという感じでおすすめです。
全体の水気が取れたら、各部の仕上げをしてあげましょう。シート部分はシートクリーナーで磨きます。これに関しては、あまり実感が得られないというか、綺麗になってるのか?って感は否めませんが、一応やってます。
そして車体全体のコーティングは話題のSurLuster の 0 Finish 。
最近やたらと話題のゼロフィニッシュをつかってみました。こういった、1ステップで汚れをとってコーティングまで~ 系のものはよくあって、何かと性能に不満が残ることが多いタイプのケミカルですが、これはいい?!かも?
勿論、洗車はしてからの方がいいわけですが、コーティング効果が強いようで、表面のツルツル感と輝きが素晴らしいです。手で触っただけでも、これは確かに汚れが付きづらくなるな、って感じです。素材もいろいろなものに適応できるので、ヘルメットやシールド、カウル車のスクリーン部分など、色々なところにおすすめです。
コーティング効果が強いためか、逆に噴霧してそのまま適当に拭いて乾いてしまうと拭きムラがすごいことに!なんでもいいと思いますが、マイクロファイバー系のウェスで拭きムラがなくなるまでしっかり磨きあげてください。けっこう本当にしっかり拭きあげないと、ムラがでます。
SurLuster の 0 Finish を使う前は、WAKOS の Shake wax を使っていました。
よく振ったあと、ウェスでタンクやカウルを磨き上げるとワックスの塗膜が形成され、やはりピカピカのツルツルになります。こちらもおすすめです。
あと、忘れがちなのがサイドミラー。けっこう雨などで汚れがひどいと視認性が悪くなったりしてます。これはかなりイレギュラーなチョイスですが、ぼくはカメラ レンズクリーナーをつかっています。ミラー用のクリーナーなども出ているので、そういったものでも良いと思いますが、カメラレンズ用のクリーナーは個別パックされたおしぼりみたいのが入っていて、とても手軽にミラーを綺麗にすることができますし、カメラレンズ用なので傷がついてしまう心配などもありません。是非お試しを。
最後に各部に注油をしよう
最後に、各部に注油をします。チェーン注油不要論などもありますが、精神衛生上注油は必須です。
今はチェーンの性能も高性能化し、そこまで気をつかわなくても2万キロ前後はもつのかもしれませんが、こまめに注油をしているかどうかで、チェーンの持ちはかなり変わってくると信じています。
(シーリング内部の潤滑という意味では無意味でも、金属表面の防錆や接触部分の被膜を介した接触など という意味で。)
バイク屋さんでおすすめされた Vipros の RayKish 。
バイクのチェーン用オイルというのは、自転車とはわけが違く、かなりの高負荷・高回転に耐えなければいけないため、多くは粘りの強いオイルでできていることが多いです。しかし、そういったオイルは飛び跳ねなどの汚れもやはり非常にしつこく、先ほどのホイールの洗浄や、チェーン自体の洗浄も非常に大変になってしまいます。かといって、サラサラのオイルではすぐに飛んで行ってなくなってしまう。このジレンマを両立したのがレイキッシュ。しっかりと注油効果があり、高回転・高負荷状態でもチェンにとどまるにも関わらず、性状は割とサラサラしており、ホイールへの跳ね汚れやチェンの洗浄自体もかなり低ストレスで行うことができる。
もちろん、高粘度のオイルに比べれば減りが早いため、少しこまめな注油が必要かもしれませんが、洗浄の手間などを考えると非常に良いのではないかと思います。
リアのドリブンスプロケットなども一緒に、まんべんなくオイルを噴霧しましょう。ひとつひとつのリンクに注油するようなイメージで、丁寧に注油してあげるのがポイントです。センタースタンドがあれば、センタースタンドをたてて後輪を回しながら行うと効率がよいです。
センタースタンドが無い場合は、写真のようなリアスタンドを使って後輪を浮かせると良いです。
他にもクラッチワイヤー内や、各可動部など、注油ポイントは沢山ありますが、今回はとりあえずチェーンだけで、また別の記事で注油に関しては触れていこうと思います。
まとめ
こうやって記事にしてみると、「誰でも簡単にできるよ」と言っておきながらそれなりに大変だな・・・と我ながら思ってしまいました😊
まずは基本的なことだけしっかりとおさえて、自分なりの洗車手順をつくっていくのがいいかなとか思います。そうすると、やってるうちに自分なりの方法や洗浄の順番、お気に入りのブラシやケミカルなどがみつかっていきます。
そうしたら、改善点を見つけ、それをクリアしてくれる商品を探したり、洗浄の仕方を工夫したりして、どんどんブラッシュアップされていくのではないでしょうか??
関連記事
【CBR400RR クラッチレバーの交換】
【DAYTONA マルチホルダーバーの加工】
【かんたんドレスアップ バーエンドの交換】
【ウィンカーが点かない! リレーをチェック】
【チューブレスタイヤのパンク修理】
【CBR400RR エンジンオイルの交換方法】