【テネレ700 フェンダーレス化】Camel ADV Tail Tidy を改造してウィンカーを移設

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

20年式テネレの純正テール周り。
欧州・北米では大変な不評のようです。
「ヤマハだから、理由はあるんだろう だけど全く理解できない」
とあるサードパーティ開発者の言葉です。

というか、フェンダーとテールを兼用させようとしたらテネレに限らずヤマハの現行モデルは遍くこんな感じだと思うんですが、
今回はそんな野暮ったいテール周りの改修作業となります。

なぜフェンダーレスか

フェンダーレスというとなんだかイメージがよくないんですが、フェンダーレスにすることが目的なのではなく、ウィンカーを移設するのが目的です。
ウィンカーを移設する上で、フェンダーレス用のパーツを流用するっちゅーことになります。

ではなぜウィンカーを移設するのか?
というと、それはハイマウントマフラーを導入するからです。
ではなぜハイマウントマフラーにするのか?
というのはまたハイマウントマフラー装着の記事で触れるとして、
上の画像のように、純正のテールのままでも管理人が導入する hpcorse のハイマウントマフラーは装着できるのですが、排気がもろに右ウィンカーを直撃するためよろしくないだろう
というのがこじつけです。
まぁやりたいだけ というのが正直なとこ(?)

テール周りの解体

まずは作業に先立ち、ツアラのリアパニアラックは全除去しておきます。

パニアラックが外れるとそれだけでお尻がキュっと引き締まるテネレ。

シートを外します。

そいでパネル類は、こいつを外す必要があります。

そしたらシートカウルを外すんですが、

裏側のT30トルクス6か所と、

前方サイドのトリムクリップ2か所、

そして上面のこのボルト5か所 を外すことで

外れます。

いろいろ順番はあると思いますが、
テール類を外していく前に、配線を外しておきます。
・テールライト
・ライセンスプレートライト
・右ウィンカー
・左ウィンカー
の4本の配線があり、それぞれカプラで接続されているので こいつらを外しておきます。

この一番でかいカプラがテールライト。

奥の方にある灰色カプラがライセンスプレートライト。

手前側の灰色カプラが左ウィンカー。
ライセンスプレートとはカプラの接続向きが逆になってます。

黒は右ウィンカー。

4本の配線が外れました。

配線はテールライト背面で固定されているので、ここのインシュロックを切断。

テールライトを固定しているこのナットを外して、

テールライトを引き抜きます。

次に、このテール裏4本のボルトを取り外し、

テールアッセンブリを外します。

テールが真っ裸になったテネレさん。ちょっとスカチューンみたい。

流用物の取り出し

テールアッセンブリから流用するものを取り出します。

こいつら6か所外して、

分離。

まずはこのテールライトを固定するブラケットを取り出します。

これは流用します。

次にウィンカーとライセンスプレートライトです。

インシュロックは全部切断し、

ボルト類を全て外すと、

更に分離。

これでようやくウィンカーにアクセスできます。

ウィンカーとその配線、そして固定用のプレートを取り出しました。こいつらも流用です。

最後に、ここのボルトを外すとライセンスプレートライトが外れます。
実は、今回使用する Camel ADV の フェンダーレスキット(=” Tail Tidy”) はこのライセンスプレートライトを全部流用する設計になっていますが、
管理人はライセンスプレートライトを小型のものに変更するため、

必要なのはこの配線とカプラ部分だけです。

なので思い切って切断。

こっちのカプラがついた配線部分のみ流用します。

これらが流用するものたち。

そんでもってこのこたちはお蔵入り。

フェンダーレスキットの改造

 

今回ウィンカーの移設に利用するのが、Camel ADV の Tail Tidy です。
ほんと、いい商品をつくってくれます。
ステンレス製でウィンカー用のホールは純正仕様になってくれているので、取り外したウィンカーをそのまま装着できます。
ただし、このままだとウィンカーがテールより下方に固定されるので、ハイマウントマフラーともろに干渉してしまいます。

ちなみに、LEDなど他汎用のウィンカーも使えるようアダプターも同梱してくれましたが、今回は使いません。謎のバルブウィンカーへのこだわり。

同じテネレ乗りの方で、既にhpcorseを装着した方の協力を得て、ハイマウントマフラーの排気口・リアテールライトまわり・ツアラのラック などの相対的な位置関係を把握し、

それに合わせて Tail Tidy のウィンカー固定部分を切断、延長、上方移設。
また、純正のライセンスプレートライトを保持するための穴は埋め、新たに使用するライセンスプレートライト用の穴を追加しています。

これでウィンカーをテールライトサイド上方に逃がすことができます。

塗装後の状態。

上の中央小さな穴が、新たに追加されたライセンスプレートライト用の穴です。

ライセンスプレートライトの設定

純正のライセンスプレートでもいいんですが、今回はせっかくなんでこんなかっこいいライトに変更してみようと思います。

Kellermann Bullet Atto WL

Kellermann / ケラーマンの技術を集結させたLEDポジションライト Bullet Atto WL / バレット アトー WL。(ウインカー機能は有していません)
レンズ面直径わずか7mm。本体サイズも13x9x14mmの極小サイズ。腕時計はもちろんコインよりも遥かに小さく、 消灯時にはその存在を感じさせません。
点灯時には充分な光量をもち、夜間 300m先からでも余裕を持って点滅を視認できます。この光量こそが困難な製品化を実現した、Kellermannの技術の高さの証です。
今まで達成できなかったあなたのカスタマイズの答えがここにあります。
ちなみにAttoとは10のマイナス18乗のことで、製品の小ささに対する思いが込められています。
ハイパワーLED仕様
Long Life Protection Guard®採用で低消費電力、長寿命化を実現
高品質メタルハウジング採用 (住宅の外装にも使われる、軽量高耐久な積層ガルバリウム鋼板を採用)

ケラーマンライトを先ほどの Tail Tidy に装着します。

かっこいい。

純正ライセンスプレートライトの配線から引っこ抜いたスリーブに配線を通します。
クセがつちゃってうまく通らない時は、針金をつかって通します。

ちょっと配線のほうが余っちゃってますね。

カプラ側、ケラーマン側 ともに被膜を剥がして綺麗なラインを出しときます。
ケラーマンの配線は細すぎて電工ペンチがつかえませんでした。

ライセンスプレートライト用のカプラ配線と、ケラーマンの配線をつないでいきます。
青と灰白がプラス、黒が-です。

配線を接続する前に、スリーブで覆われない部分の熱収縮スリーブを通しておきます。

配線の接続には裸圧着スリーブが便利。

 

あとは熱収縮チューブを順々に被せていきます。

これで一応配線部分を全被覆する形でライセンスプレートライトの配線準備が整いました。

車体への取り付け

そしたら、車体へとりつけていきます。

取り付けには、元々使われていた4本のボルトに加え、Camel 同梱のワッシャも使います。

改造Tail Tidy が装着されました。

次に、テールライトと、テールライトブラケットを再接続して、

下方から車体に固定。
この際テールライト側の突起が車体側の溝にしっかりはまるようにします。

テールライト観。

そしたら、最後にウィンカーを設置します。

これでほぼ完成。

あとは配線を整えて各カプラを再接続します。

シートカウルを戻し、完了。

ライセンスプレートホルダー

Camel のキットの中に、ライセンスプレート用のアルミ製プレートも含まれています。
穴の位置が日本のナンバープレートのそれに合致しないのですが まぁそれはあれです。
(ナンバープレートへの穴あけ加工などは一応違法ですヨ~。)

ツアラテックのリアラック左右接続のバーとも干渉せずに取り付けることができました。

まとめ

さて、今回もさしてやる必要のない作業をしてしまいましたが、
ウィンカーの位置はバッチリで、見た目的なすっきり感は素晴らしいです。
ケラーマンのライトも美しく、テール周りが非常に引き締まりました。

長期旅という観点からは、全く合目的的なモディファイではないと思いますが、
強いて言うのであれば、テール周りの配線へのアクセスは格段に良くなったので 何か不調をきたした際に調整はしやすくなったといえます。

ただ、今回のフェンダーレス化は冒頭でも触れた通りハイマウントマフラーとセットでの作業なので、
これによってハイマウントマフラーが可能になり、それによる恩恵はまたマフラーの交換記事で触れようと思います。

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