【テネレ700 周期メンテ】スパークプラグの交換はなかなかめんどいぞ

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

バイクを移動手段とする以上逃げられない消耗部品の扱い。
Tenere700 のサービスマニュアルでは

・ブレーキフルード
・マスターシリンダー周りのシール
・エンジンオイル
・オイルフィルタ
・エアクリーナーエレメント
・冷却水

が定期交換部品として列挙されていますが、この他に

・ドライブチェーン
・フィラメントバルブ
・ヒューズ
・スプロケット
・スパークプラグ
・ブレーキディスクパッド
・タイヤ/チューブ
・クラッチ/アクセルワイヤー

と挙げればきりがない・・・・

当然ながらそれら全てを携行し、なおかつ全て自分で交換作業ができればいいかもしれませんが、現実的にはそうもいかない。
どこまで自分でやるか どこまで交換部品を携行するか 自分なりの基準を決めておく必要があります。
今回はそんな中でも交換部品として携行し、なおかつ作業も自分で行う範囲に含めているスパークプラグの交換をみていこうと思います。

Tenere700 純正スパークプラグとそのストック

テネレの純正プラグですが、
NGKの LMAR8A-9 というものが使われています(箱がホンダなのはご愛嬌で・・・笑)。
型番はさておき、スペックとしては
標準プラグ
装着ネジΦ10mm
装着ネジ長26.5mm
端子形状:ネジ形
レジスタータイプ
というものになっています。
標準プラグですので、NGKのHPなどを参考にする限り、走行20,000kmを交換の目安とするのがよいでしょう。
両極貴金属タイプなどのより高性能なものにすれば交換の頻度は減らせると思いますが、互換性のあるモデルなどについては今後調べてみます。

プラグの携行には伝統的なプラグケースがなんだかんだ一番いいと思います。
管理人は上のようなムースレーシング製のものを愛用しています。

 交換作業

それでは作業を見ていきます。かなり細かくねちねちいきます。
既に周知のことではありますが、テネレ700のプラグへのアクセスは鬼悪いです。
某エンジン下ろさなきゃプラグ交換できない仕様のバイクに比べればまぁ全然マシなわけですが、一般的なネイキッド車のようなノリでは交換できません。
※Outback製のクラッシュバーを装着したままで作業できます。

パネル類の取り外し

まずは外装類を外していきます。

T30トルクスのボルトが多用されているので、ひとつちゃんとしたトルクスレンチがあると作業がはかどります。
まずはヤマハエンブレムの輝くサイドパネル。サイドの3つのトルクボルトと、

前方内面のトリムクリップ2つを外します。

これでパネルは外れますが、ウィンカーの配線カプラーを分離するのを忘れないようにしましょう。

サイドパネルがはずれました。

次にこのフィン形状が特徴的なパネルです。

前方のトリムクリップと、

2か所のヘックスボルトを外すと

このパネルがはずれました。

シートは外しておきます。

次にこのサイドパネル。

サイドのヘックスと、

シート裏に隠れていたヘックス2か所を外せば、

このパネルが外れます。

これで外装の取り外しは終了です。

タンクの取り外し

次にタンクを外していきます。
ガソリンは入ったままでも作業可能ですが、当然内容量は少ない方が作業しやすいです。

フューエルタンクマウントブラケットを固定しているヘックスボルトを計6本、外します。

外れたブラケット。

次に、前方にあるトリムクリップ計4か所を外します。

これで、タンクが持ち上がります。

 

以前に【エンジンがかからない…初の本格トラブルシューティング】の記事で触れましたが、タンク裏に接続されているホースは全部で3本あります。
フューエルホース
ブリーザーホース
フューエルポンプカプラー
の3つがそれで、これらを全部外していきます。

まずはブリーザーホース。
こいつはクリップでとまってるだけなので簡単に外せます。

フューエルポンプカプラも、ツマミを押しながら外す感じで、簡単に外れます。

最後にメインのフューエルホースですが、

まずは赤い部分(フューエルホースコネクターカバー)をスライドさせてロックを解除します。

サービスマニュアル的には工具を使うな、ありますが、これは慣れないとなかなか外せません。黒い部分のツマミを押し込みながら外しますが、なかなか難儀します。
しかも一人で作業する場合、この間ずっとタンクを半分持ち上げたような状態での作業になるため、なおメンドイです。

まぁなにはともあれこれでタンクが外れました。

タンクが外れたところです。

本題とは関係ありませんが、管理人は既に前回の作業でブリーザーホースを大気解放しキャニスターを取り外しています。
したがって、このホースとオーバーフローバルブは既に機能していないため、取り外します(車検は通りません)。

シリンダーヘッドまでの経路づくり

さて、作業に慣れていないとここまでで既に大変かもしれませんが、プラグへのアクセスはここからが本番です。

サービスマニュアルではラジエーターコアをずらす的な感じになってますが、そうではなく、プラグの真上から攻めます。
そのためにこのフレーム脇にあるごちゃついた部分をリリースしてシリンダーヘッドへの道を広くしなくてはなりません。

まずはレギュレーター~ハイドロリックユニットアッセンブリを固定しているボルト類を外していきます。
まず1つめ、レギュレーター隅角部分のこれ、

2つめは上部後方、

3つめはレギュレーターすぐ後方、

4つめはヘッドライトパネル裏側からみえるこの部分、

5つめはレギュレータすぐ前方。

これでレギュレーター~ハイドロリックユニットがリリースされました。

ハイドロリックユニットを左サイド方向へずらすと、1番のイグニッションコイルがみえます。

次に右側です。

こっちは配線との戦いなので、まずは配線をまとめているタイラップ類を外しておきます。

配線類を載せているプラスチックプレートを固定しているボルトを外します。
後方1か所と、

パネル裏側に1か所。
これでプレートがリリースされますが、

配線類がプレートにクリップで固定されているため、これらも外します。
まず1か所、

2か所目 緑色の、

3か所目 白いの、

4か所目 黒いの。

これでプレートが完全に宙ぶらりん状態になります。
管理人は前回作業時に次の作業がしやすくなるようすこし配線をいじっていますが、これが最初はひっかかってなかなか外れません。
根未完成の親知らずを抜く時のようなもどかしさに襲われます。

プレートがはずれました。

最後に、アクセルワイヤーがジャストミートな位置に固定されているため、これも外さないとアクセスできません。

これで、2番プラグのイグニッションコイルも上から見える状態になりました。
これでシリンダーヘッドへのアクセス性はOKです。

プラグの取り外し

いよいよプラグへアクセスしていきます。

プラグへのアクセスは基本車体の右側から手を突っ込んで行うのがよいと思います。
左側はリリースしたといっても、レギュレーターやハイドロリックユニットがあるので、手は入りません。
写真に見えているのが2番のイグニッションコイルです。

イグニッションコイルカプラを外します。
1番プラグも、手を突っ込んで外すことができます。

次に、イグニッションコイルを引き抜くんですが、
もーこれが本当に最初はまじでかたくて最悪でした。前回作業時にシリコングリスを塗布しておいたおかげで割とすぐに抜けましたが、最初に作業する時はここが一番苦労するのではないかと思います。

イグニッションコイル本体。

当然ながら、1番側のイグニッションコイルを抜くのはもっと大変です。右手をつっこみつつ、左手は添えるだけ ではなくなんとか隙間から力をかけて、なんとか抜きとっていきます。はっきりいってそれなりに握力ないと無理です。

1番のイグニッションコイルがとれました。

1番側のスパークプラグ端子と、

2番側のスパークプラグ端子がみえるようになりました。

ここまでくればあとはプラグを除去するだけです。
ヘックス径は14mmなので、14mmのプラグ用マグネットソケットがあるとよいと思います。
上側から隙間をぬってのアクセスになりますので、かなり延長が必要になります。

1番プラグ除去、

2番プラグ除去。

これにて、プラグの除去ができました。
交換するのであれば、新しいプラグに入れ替えて、逆の手順で組付ければOKです。

まとめ

どうでしょうか?
ハイテンションコード~イグニッションコイルが露出している車体に比べると、殊プラグに関しては整備性が鬼仕様だと言わざるを得ませんが、
2回やってみればそんなにハードルの高い作業ではないことが分かります。
最初にトライする際は、右サイドの配線を次回以降プレートの取り外しがしやすいようにしておくことと、イグニッションコイルにシリコングリスを塗布しておくことをおすすめします。

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