こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。
長期のツーリングに出た際に、車体のトラブルや日常整備はある程度マスターしておかないと、ぶっつけ本番はきびしいものがあります。
特に消耗品の交換は時間が経過すれば必ず必要になってくるので、出発前にチェックしておきたいですね。
今回はフロントブレーキパッドの点検・交換をみてみたいと思います。
➡リアのブレーキパッド交換に関しては【テネレ700周期メンテ リアブレーキキャリパーの清掃とパッド交換】
フロントブレーキパッドの取り外し
フロントブレーキパッドの取り外しには、キャリパー本体の取り外しは必要ありません。
上図のように、パッドピンとそのストッパ―であるパッドクリップ2本を外せば簡単に取り外すことができます。
テネレはフロントダブルのため、パッドは4枚外すことになります。
このように、1本のパッドピンにクリップが2か所挿入されているためラジオペンチなどで引き抜きます。
パッドの削りカスや錆が付着しています。
ポンチなどでパッドピンを外側→内側方向に叩くとピンが抜けます。
ちなみに管理人はステンレス製の帖目打の先端を削ってポンチ風にしたものを愛用しています。特にリアのパッドピンなどを挿入する際、少し長めの方が操作しやすいためですが、長いポンチがあればそれで全然いいと思います。
ピンを抜く際は、スポークと干渉しない位置にホイールを調整しておきましょう。
抜けたピン。表面がザラついているので、後で研磨します。
ピンが抜けると、パッドは引き出すことができます。
ピストンが干渉して抜けずらい感じがあれば、片押しなのでローター方向にキャリパーを押し込むと取り外しやすくなります。
パッドが外れました。
今回はまだ使えそうなので、このまま清掃して元に戻します。
左右とも、外れたところです。
パッドの点検・清掃 or 交換
今回は外したパッドをそのまま利用するため、可及的にクリーニングしておきます。
あんまり神経質にやってもしょうがないので、適当に。
パッドピンも表面のザラつきを感じないくらいまで細目のペーパーで磨いておきます。
一応純正のパッドは1セットストックしていますが、この調子だと出発までに使うこともなさそうな・・・
リアに比べると全然減りませんね。
ブレーキパッドの取り付け
本来パッドの交換のみであれば不要ですが、なんとなくキャリパー内面もチェックしておきたかったので、キャリパーを外します。
ここはこの2本の固定ボルトを外すだけでOKです。
キャリパーが外れました。
意外ときれいなもんです。
パッドスプリングもけっこう汚れているので、必要であれば外してきれいにしてもいいと思います。
パッドを装着する時は、先にピンを通しておき、内側のパッドから取り付けるとやりやすいです。
※パッドピンとパッドの背面にはシリコングリスを薄く塗布しておきました。
パッドを装着したら、ピンをしっかりと押し込んでクリップを元に戻しお終いです。
※ピストンが干渉してパッドが入りずらければマイナスドライバーなどで飛び出してるピストンを押し戻してやるといいと思いますが、2ポッドの上側はなかなか届きづらいので、やはりキャリパー一度外しちゃってピストンを押し込んだ方が早いかもしれません。あるいは、パッドを外す前になるべくキャリパーをローター側に押し付けておくと後から干渉しづらくなると思います。
パッドを装着した後はブレーキレバーを握ってピストンを改めて押し出しておきます。
まとめ
テネレ700のフロントブレーキパッド交換ですが、作業としては非常に簡単です。
14,000kmでもまだかなり溝があったので、そう頻繁に必要になる作業ではないかもしれませんが、ただ交換しなくても パッド周辺は削りカスで汚れがちです。
定期的に外してクリーニングしてあげるのはブレーキ装置全体にとって良いことだと思います。
今のペースでいけば交換しないで出発まで持ちそうなもんですが、一応ストックとは別に 出発直前には新品に替えちゃっといたほうがいいかな・・・
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