こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。
装備リストと、それらをバイクのどこにどうやって積載していくか、
ただ片っ端から詰め込むのではなく、使用頻度やタイミングに合わせ、いかに分かりやすく積載をバラけさすかはとても大切です。
言ってみれば、家の中の食器棚・押し入れ・箪笥 その他あらゆる収納がバイク1台の中に集約されたような状態になるため、なるべく機能的に分配することで持続的にストレスないやりくりができるのでは と考えています。
今回はそんな積載のうちでも大きな容量を担ってくれるフロントパニアを紹介したいと思います。
Touratech saddle bag endurance
ツアラテック サドルバッグエンデュランス
スペックは
・サイズ:40cm×25cm×14cm
・重量:1620g
・容量:15ℓ×左右=30ℓ
・ドイツ製
といった感じです。
本来は積載スペースではないような場所にも、ベルト類を使ってバッグを装着することができるように というようなコンセプトなんだと思います。
上の写真のように、左右をつなぐベルトを使ってタンクなどにも装着が可能なので、キャリアラックやクラッシュバーなどが無くても気軽に積載を増やすことができるのが大きな特徴といえるでしょう。
テネレへの装着
実際の使用をみてみます。
色々な装着の仕方があると思いますが、ベルクロなどが沢山付属しますし、本体にもD環やループが多数あるので、何が正解とかはないと思います。
自身の車体と、装着スペースに合わせてベストな方法を探すのがよいでしょう。
管理人は、ここに装着します。
OutbackMotortek 製クラッシュバーのちょうどサイドフェアリング保護部分です。
まずは普通に、上部D環2つにベルトを通し、それぞれクラッシュバーに固定します。
前方は、ベルトがジャストフィットするスリットがクラッシュバーに設けられているため、そこを通すと前後にずれません。
加えて、下部も1か所、同じようにD環とクラッシュバーをベルトで連結します。
ベルト3か所だけだと不安なので、【ストラップ類を活用して積載を補助】で紹介したようにバンジーストラップを横方向に通して補強します。
これで装着はOKです。
左サイドも同じように装着。
かなりマッシブな雰囲気になりますが、これでフロント部分に30ℓ+α分の積載が増えました。
この写真ではついていませんが、リアパニアが装着された時の見た目的なバランスもよいです。
パニア内防水バッグのすすめ
バッグ上部は完全に蓋状の構造になっており、縫製部分が上方向に露出しないので、この点は防水上非常に安心です。
さらに内側は2重のショックコードで締められるようになっているため、気密性はなかなか高いです。
しかし、あくまで防水等級はIP–4 なので、バイクでの完全防水を期待しないほうがよいというのが持論です。
これは他メーカーの「防水バッグ」を謳っているもの全てに共通ですが、いわゆるダッフルのように外部に露出する部分が全てシームレス構造でない限り、豪雨の中長時間走行する というようなシチュエーションを想定したら浸水する前提で考えた方がいいでしょう。勿論、中になにを入れるかによりますが。
防水バッグに関してはまた別記事で細かく触れますが、管理人は seatosummit の big river dry bag をバッグ内防水バッグとして好んで使用しています。
420Dという厚みがあるため、しなやかさはありませんが、その代わり強度と高い防水性が期待できます。
ソフトパニアのようなソフトタイプのバッグであれば、ぎゅうぎゅう詰め込むことで+αが期待できるので、バッグの容量よりも少しだけ大きめの容量の防水バッグをいれるようにしています。
荷物の収納
実際に、どのくらい荷物が入るでしょうか。
まず片方ですが、こちらには「防寒系」のものをまとめていれていきます。
上段左より
ダウンジャケット ミッドレイヤー ダウンパンツ
インサレーション ブーツカバー
➡【+αの防寒対策】 ➡【ぼく流雨対策冬編】
これ全部、割と簡単に片側に収まりました。
もう片方は「雨対策系」で、
上段左より
メインのライディングジャケット オーバーパンツ
薄手レインジャケット 薄手レインオーバーパンツ
➡【ぼく流雨対策夏編】
ポケッタブルやパッカブル仕様でないジャケットやパンツはこのようにストラップでまとめてしまうと収納しやすいです。
ジャケットに関しては、よほど暑い時以外ずっと着てると思いますが・・・
かなり嵩張る系ですが、これも簡単に片側に収まりました。
ショックコードを絞り、蓋を閉じます。
サイドのベルトで内容量にあわせ絞れます。
ツアラテックのロゴは、反射材になっています。
荷物がパンパンに入った状態。
かなり横に張り出す形にはなってしまいます。
しかし、これでかなり嵩張る衣類の類をフロント部分に大きく分散させることができました。
その分リアパニアに余剰ができ、旅先での荷物や臨時の食糧などを都合させやすくなります。
改善点
非常によい積載ができたと喜んでいたのですが、1つずっと気になっていたのがこの隙間。
ベルト3か所とストラップでしっかり固定されているため、まず脱落の心配などはありませんが、やはり走行の振動でベルトは少しずつ緩んでしまいます。
しかもD環とクラッシュバーをベルトで連結するという構造上どうしても隙間が空いてなんだか宙ぶらりん感が拭えません。
そこで、いろいろやってみた結果 ビーラーフレックスのバンジーチェーンを使うというところに行きつきました。
The flex pure という特殊ポリウレタンでできたアメリカ製のストラップで、耐水・耐UV・耐油性に優れていて温度変化にも強いとのことです。
どこかの用品店でなんとなく買っておいたのが役に立ちました。
このフックが、図らずもクラッシュバーとウルトラジャストフィットなんだな、Thank God It’s ~~~!!
横方向のストラップはそのままに、3か所のベルトは全て撤去。
代わりにこのバンジーチェーンで縦方向にがっつり固定します。
これにより気になっていたバッグ・クラッシュバー間の隙間は皆無に。
ぶらぶらと動くこともなく、最適解を得た気分です。
まとめ
というわけで、オルトリーブ製防水バッグの車体への装着と、その内容物および収納の際の防水バッグ併用について記載してみました。
何かの参考になれば幸いです。
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