【Republic of Lebanon episode 5】レバノン南部の山間を抜け Tyreスールへ

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

ベイルートを拠点として、今度はレバノン南部に走りに行きます。

Sidon を迂回

午前中、ベイルート到着時に助けてくれた Ryan の助けをまた借りて、足りなくなってきたレバノン・ポンドのキャッシュをゲットしに行く。

昼前に出発して、今度は海沿いに南へ進んでいくものの、Ryan から聞いていた通りSidon の街はバイクでの通行ができなかった。
検問で止められてUターンさせられる。

仕方がないので一度山間部に入ってSidonを迂回するしかない。

最初はすぐに海沿いに出られると思っていたけど、どんどんレバノン山脈の南部にはいっていいってしまう。

途中、幹が長くて頭の部分だけ葉のある特徴的な木の茂る森。

ほんのわずかに紅葉もみられた。

南部のレバノン山脈は真冬でも冠雪せず、こんなに緑で覆われているんね。

小さな村を通りながら、迂回路を進んでいくけど、思ったよりも時間がかかる。

心配なのは、帰りも迂回路を通らなければならないとすると、夜中にこの道を通ることになることだった。

おもしろい形の木々。

小さな教会を沢山通り過ぎる。

山間部の村落やNabatiehなどの大きな山間都市も。

標高はかなり高いと思うけど、雪の心配はまったくなかった。

ようやくだんだんと下ってる感じになってきて、

スールの街へ向かう道路にでたような気がしてくる。

とにかく景色はいい。

どうやら山を下りきったようで、海抜レベルの平野にでると、また広大な農作地が見えて来る。

すでに日が傾きつつあるなぁと思いつつ、

ようやく海沿いの道にでる。これはリタニ川が海に注ぐところ。

ようやくスールの街に着いた。海岸線だったら1時間ちょいの行程が、4時間半くらいかかったんじゃないだろうか。

スールの路地。

ティルスの遺跡

ここスールにも世界遺産に登録された遺跡がある。

バイクを停めて、サイトの入口を探す。

入場料は 150,000LBP = 約450円だったような。

サイト内はほどよく広い感じで、超広大じゃなくてよかった。すでに閉鎖時間がせまっていた。

スールこと古代のティルスは、やはりビブロスと同様フェニキア人の都市国家として栄えた。
サイト内は例のごとくフェニキア人時代の住居跡からローマ期の遺跡までが混在している。

列柱に挟まれた小通路から海側を望む。

このサイトにある柱は、まるで木目のようなマーブル模様が特徴的だった。

いままで見てきたローマ期の円形劇場と違って、スクエアをしている。
ティルスもビブロスなどと同様に、アッシリアやマケドニアの征服をうけ、その後ローマの版図下にはいっているので、おそらく1世紀前後のローマの劇場なんだろうなぁとか思うけど、このサイトは個々の遺跡に対して看板の説明書きがないのでちょっとよくわからない。

サイトないを海側へずっと歩くと、こじんまりしたコルニッシュに出た。
南側には海沿いにビルが並ぶ。

西には地中海に沈んでゆく夕日。帰り道は大丈夫だろうかと思いつつ、もし迂回が必要だったらトラックに載せてもらおうとか考える。

スールの港

スールの海沿いにやってきた。
きれいに整備された緑地は、現地の人々で賑わっていたけど どこにいってもゴミが気になる。
誤解をおそれずに言うと、アラブ人はそこらへんにゴミを捨てる事に一切の道徳的後ろめたさを感じてないようにさえ思う。

ワールドカップの日本人観客によるゴミ拾いが話題になるってことは、ゴミを捨てるのはよくないよね っていう認識がゼロなわけではないはずなんだけど。

スールの路地。

船揚げ場。

事前のネット情報だと、本当に詫びれた小さな漁村 をイメージしていたけど、思ったよりも近代的で、賑やかな街だ。

結局、帰り道側には検問はなく 迂回することなく海岸線の道路でベイルートに戻ることができた。

おまけ

首都ラーメンシリーズ、ベイルート編。
ベイルートで食べたラーメンは「なんか違う」系じゃなかった!
特段うまいわけではないけど、普通にラーメンだった。

つづく

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