【60年代の自転車にワンオフパーツ製作】7mmステンレス棒でリアアウター受けを

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

たまに登場自転車ネタ、
世界1周ともバイクとも何の関係もございません。
今回もニッチを責めた部品製作に関する内容でございます。

いままでの状態

今回製作したのは リアアウター受け というパーツです。

リアブレーキにセンタープルタイプを装着しているため、このワイヤーを引く際にはキャリパ―アーチとは別にアウター受けが必要になります。
元々はシートポストに設定する専用の金具があるのですが、ごちゃついて嫌だったので上のようにTOEIのランドナー用アウター受けをポンプペグの固定ボルトに噛ませていました。が、御覧の通りこれだとワイヤーの走行が大きく歪んでしまい、あまりよくないなぁとずっと気になっていたわけです。

新しいリアアウター受けを製作

そんなわけで、ごちゃつかず なおかつワイヤーラインに悪影響のないようなアウター受けをつくってみることにします。

リアアウター受けのアウターワイヤーが置かれる場所と、リアブレーキキャリパとの位置関係をなるべく直線状にしたいため、
まずはその位置関係のあたりをつけます。

付加型シリコーンを硬化させ、

キャリパ―直上までのオフセット量を記録します。

そしたら、記録したオフセット量に従って、金属におこしていきます。
が、今回家の中に転がっていた適当な材料にΦ7mm のステンレス棒しかない!
わざわざ真鍮材などを買いに行くのも億劫なので、これでいいや と製作を始めてしまいます。

今回オフセットに関して接合などせず棒材を直接曲げてやろうとおもったのですが、
Φ7mm のステンレスをなめてました。全然曲がらん。

が、こちとらそう簡単には諦めないぜ。
大型のガストーチで真っ赤っ赤に熱して、
頭の血管ブチ切れる勢いで うぉりゃぁあ! ってやったらいい感じに曲がりました。

最初の曲げはモーメントが強く働くためまだ曲げられましたが、次の曲げはたぶん頭の血管ぶち切れました。
ステンレス棒を真っ赤に熱してはうぉりゃああ!
熱してはうぉりああ!
熱してはうぉぉぉりゃぁアア!!
・・・・・
・・

おれは仕事おわりに何をやっているんだろうという冷静な客観視を無視した先には
electric sun FIRE WIND のジャケットに降り注ぐ稲妻を彷彿とさせる優美な曲線が待っていました。

はい。

そしたら、こいつに然るべき加工を加えていきます。

 

一端を厚み1mmちょいくらいまで削り込み、キャリパーと共締めできるようにします。
固定ボルトが通る径で穴をあけておきます。

 

もう一端にはちょうど湾曲部を貫通するようにインナーワイヤーが通るほどの穴をあけ、
上端はアウターキャップがはまり込む窪みをつくっておきます。

こんなかんじ。

これにて、オリジナル・アウター受けが完成しました。
イメージではこれの10倍くらい細いのを作るつもりだったんですが、
すでにステンレスの粉で床は真っ黒
飛び散る金属粉で鼻くそも真っ黒
ステンレスの硬さに心はずたぼろに折られ、

もうこれでいいや

となったわけです。

装着

さてさて、ちゃんとつくかな、グフフ グフフ。

ええやん

ええやん

まとめ

ということで、無事機能する形でリアアウター受けを製作することができました。
パーツが受け持つ機能に対し明らかなオーバースペック&オーバーデューティーですが、実は個人的にちょっと気に入ってます。

我ながらなんて雑な記事なんだ と思いますが、
作業記録の雑記がてら ということで、ご容赦くださいませ。

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