【テネレ700 周期メンテ】リアブレーキキャリパーのクリーニングとブレーキパッド交換

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

テネレ納車から9か月、走行距離も10,000kmを越えてきました。
そうなってくると、そろそろ消耗パーツの交換が次々にやってきます。
今回はリアブレーキパッドの交換について、備忘録がてら記事にしておこうと思います。

ブレーキ関係の作業になるため、あくまで参考です。命に関わるため、諸々の意味で作業環境に制限がある場合はプロに任せましょう。

リアパッドの摩耗

さて、そいじゃあパッドを交換しますかー。
※今回はリアホイールを外していますが、パッドの交換のみであればそんな必要はありません。
あくまでキャリパー周りの掃除も兼ねて、ということです。

純正のブレンボ製パッドは、摩耗のインジケーターラインがあるため、一応これを目安にできます。

管理人のテネレはというと、走行距離10,160kmでこんな感じ。
ギリギリですが、あと500kmくらいいけそう?
でもそこで変に粘ってローター傷つけても不毛なので、交換しましょう。

リアホイールをはずす

テネレのリアブレーキキャリパーは構造上リアホイールを外さないと外せません。

なのでまずはリアホイールを外していきましょう。

ABSセンサーは外しておきます。ローター中央部のディスク(センサーローター)とスレスレに装着されているので、ホイールの脱着で傷つけてしまう可能性が高いです。
センサーは外したら、表面をごしごししたり、磁性体を近づけたりしないように気をつけましょう。

昔公園の砂場で磁石をつかって砂鉄を集めたのを思い出します。

リアホイールの外し方は一般的な車両と同じなのかな?(一般的な車両ってなんだよ)
割りピンが無い分むしろ外しやすい方??

ぼくのようなドシロートは、不安なので、アジャスティングブロックの位置と、アジャストボルトに印をつけておきます。
今回チェンのテンションは変えません。
アジャストボルトを回す際は、何回転まわしたのかを覚えておくとよいと思います。

ロックナットは緩めなくても外れると思いますが、今回はアクスルシャフトノーグリス&ちょっと抜くのきついかも疑惑なので、
全体をルーズにするため一応緩めています。

そうしたら、リアアクスルシャフトのロックナットを緩めます。

もし家で作業するのであれば、しっかりした工具がいいですね。
スピンナーハンドル+ボックスソケットがおすすめです。勿論、1/2 inch 差し込み角推奨。

ロックナットとワッシャーが外れました。

アジャスティングブロックを外しつつ、シャフトを右側に抜いていきます。

うーーん、ハッピーノーグリス👍
もはやノーグリス問題に関しては様々な議論があったので、ここではもうこれ以上言及しません。

チェンとキャリパーを避けながら後輪を後方へ外します。

バイクのホイールが横たわってる雰囲気っていいですよね。

リアホイールもなんとなくきれいにしておこ

今回も、ベアリングまでは手をのばさず、オイルシールはそっとしておきます。

ドライブハブとスプロケ、ダンパー、あとはカラーだけきれいにしておきました。

パッド交換

さて、本題はパッド交換でした。

キャリパーとパッドの位置関係というか、固定方式的なものはごくごく一般的なものです。

ホイールが外れると、この巨大なキャリパーがフリーになります。

パッドのサポートシャフトを留めているクリップを外します。ラジオペンチなどで引っこ抜けば取れます。
錆びとる・・・

次にこのサポートピンを抜きたいのですが、、、、

普通のピンのようにプライヤーなどで掴める場所がない・・・

これはパッドのみの交換の動画をカンニングしましたが、
ポンチなどで外側→内側へぶっ叩くと抜けます。
これはそもそもリアホイール外す前にやっといてよかったですね。

これでパッドが外せました。

新品のパッドと比べると、減ってますねぇ。
先ほどの “a” ラインすれすれです。

新しいパッドの装着前下準備

新しいパッドはこちら、
RK Mega Alloy X 898 MA-X
正直よくわからないので、まずはためしてみようという感じです。
レーサーではないので、最優先は「耐久性」になるのかな?

一応純正のブレンボ製パッドもありますが、これは出発時の予備パーツとしてストックしておきます。

パッドスプリングとパッドサポートは、適当にきれいにしておきます。磨かなくていいや。

古いパッドが摩耗した分だけピストンが押し出されているので、こいつを押し戻さなければなりません。

ブリーダーボルトにホースをセットし、

反対側には必ず一番搾りの空き缶を使用してください。

ブリーダーボルトを緩めてピストンを押してやります。

握力が足りない時と足りない人のために、ディスクブレーキセパレーターという便利な道具があります。

こいつをキャリパー内でくるくるしてやると、ピストンが押し戻されて、

その余剰分のフルードがブリーダーボルトから溢れます。

ピストンが戻りました。

そうしたら、ブリーダーボルトはしっかりと締めてキャップしておきます。

パッドは、意味があるのか分からないけど一応面取り!

パッド背面や他諸々の部位にシリコングリスを塗布しておきます。

パッドの装着→リアホイール装着

そしたらいよいよ組付けです。

キャリパーにパッドスプリングとパッドサポートを戻し、

新しいパッドをパッドピンで固定したら、ピンを差し込んでロックします。
パッドピン挿入時は、やはり内側→外側へポンチなどで圧入します。

これでキャリパーは準備オッケー。

あとはリアアクスルシャフトにグリス塗布して、リアホイールを元に戻します。
なかなか慣れないと、パッドとディスクローターが引っ掛かって難儀しますが、何度かやればシャフトがスムーズに入る位置に慣れるかな?

あとは先述の印を目印に、アジャスティングブロック・アジャストボルトの位置を調整し、エンド部のロックナットとアクスルシャフトのロックナットを締めます。
最後にブレーキペダルを何度か踏み、ピストンをパッド背面に押し付けたら終了です。

念のためフルードの残量は確認しておきましょう。

まとめ

というわけで、リアパッドの交換が完了しました。
くどいようですが、パッドの交換のみであれば、リアホイールは外さず、ただパッドピンを抜くだけで交換できます。
普通に乗っていれば、必ず必要になってくる整備なので、参考になれば幸いです。

自分としての問題は、
・リアのみでもブレーキパッドを交換パーツとして持っていくか
・持っていくとしたら何を持っていくか
でしょうか。
そう頻繁にリアをロックさせるような走行しなければ、10,000kmは絶対にもつわけですし、
都内のストップアンドゴーが多い条件でこれなので、海外での長距離走行がメインであれば15,000kmくらいは交換の必要がないかもしれません。
となると、別に持っていかなくても大きな都市部で交換すればいいだけの話なんですが、
ヨーロッパや北米ならまだしも、中央アジアやもっと僻地で、ふと気づいたら「うわ、めっちゃ減ってるじゃん!」となって、しかも「最寄の大都市まで3,000km以上はある」なんて時、持ってたらいいなぁとも思うわけです。
今回のRK のMA-Xシリーズですが、出発前長期間使用するのはこのパッドで最後になると思います。
あとは出発直前に、純正に交換するか、またRKにするか、はたまた違う選択肢をとるか、
いまはまだ分かりませんが、パッドを持っていくかと合わせて、要観察といったところです👍

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