こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。
世界旅への準備も着々と進む中、肝心のバイクへの積載に関してはあーだこーだと悩んだり、他の旅人の積載を参考にしたりとしていましたが、
パニアはソフトにするにしてもトップ部分に大きなボックスがあるのはありだなと思い、ホムセン箱を工夫して装着してみることにしました。
今回はその作業風景を記事にしておこうと思います。
ホムセン箱 底面の補強
トップケースになってもらうホムセン箱の条件は
・だいたい60ℓくらいの容量
・トップ形状がなるべくフラット→さらに上に荷物を固定できる
・できればやっぱ日本製が安心
といった感じ。
結果、和泉化成の収納コンテナにしてみました。
勿論バイク用とかではありませんので、それなりのモディファイをしていきます。
また、固定強度や信頼性などに関しては100%自己責任です。
まずは底板の強化。
ホームセンターでちょうどコーティングされた木の板を見つけたので、これを底面に固定していきます。
しかーーーし、和泉化成収納コンテナの底面にはこんな感じで突起が!!
まずは、両端の溝に合わせてサイズを調整。
縦幅は図らずも(測らずも)ジャストフィット\(^_^)/
木工は苦手なのでもう作業アライです。
底面の突起に沿って溝を掘ります。
はぁ、なんでいっつもスムーズにいかねぇんだろ。
近所からの苦情に怯えながら、無事に溝を掘り終えます。さらに、この後使うシリコンコーキング材がしっかりくっつくように、
片面はコーティングを全部剥がします。
これ、こうやって書くと簡単ですが、なかなか大変です泣
こんな感じ。
木の板とホムセン箱の間にスペースが空いてしまうので、ここはシリコンコーキング材で封鎖していきます。
これで重しをのせて、2日くらい放置。
OGK フリーキャリーシステムの適用/ホムセン箱へ FCベースの取り付け
ホムセン箱をテネレに積載する上で当然の懸念事項が、これだけの容量の箱がしっかり安定するのかという点。
実際には、しっかりしたストラップで固定すれば多くの場合は問題ないみたいですし、そもそもトップケースというのはあまり重いものを入れるべきではないので、その辺考慮すれば問題ないのかもしれませんが、ロックシステムとストラップを併用すればより安心といえます。
それで今回みつけたのがこちら、
OGK フリーキャリーシステム。
左側がFCアダプターでホムセン箱に、右側がFCベースでツアラテックのシートラックに固定して、お互いをロックすることができるのです。
メーカーHP的にはママチャリ用的な感じで強度的に大丈夫か?という感は否めなかったのですが、実物を見て安心。
多くのレビューにある通り、非常に堅牢で頑強なつくりをしています。どっちも日本製です。
ツアラテックのシートラック。
こちらがOGKについてくる固定用の金具とボルトです。
ボルトの頭は+の丸頭で、正直締め付けられるトルクに不安があるので、右のようなヘックスのボルトを別で買って交換します。
今回行ったホームセンターでは、なぜかスレッドが途中までのボルトしかなかく、しっかりと締めこむことができなかったので、
仕方なくダイスを使ってネジを頭の根本まで切りなおしました。
バー状の金具2本とボルト4か所で固定していきます。
こんな感じ。
このようにFCベースのロックを解除し、FCアダプターをセット。
再びFCベースのロックをすることで、両者ががっつり固定されます。
ホムセン箱へ ストラップ用のフックを設定
和泉化成の収納コンテナですが、残念ながらストラップなどを通すことができるループのようなものはありません。
なので、上のようなものを別で購入し、これを装着していきます。
多くのホムセン箱装着レビューでアイナットなどが使われていますが、接合部へのモーメントを考えると突出長さは極力短いほうがよいのでこのようなものを選択しました。
しかし、ネジ用の穴なので、固定用に買ったボルトが入るように拡大します。
これで取っ手の方はOK。
ホムセン箱には少し小さめに穴をあけ、取っ手をボルトオンしていきます。
なるべく締め付け圧力が分散されるよう丸座金をかませ、防水のためにここにもシリコンコーキングを塗布しておきます。
内面にボルトのスレッドが露出するため、袋ナットをつけておきます。
そんな感じで4つの取っ手をとりつけます。
けっこういい感じに取り付けられたと思います。ここに後でストラップを通します。
ホムセン箱へ FCアダプターの取り付け
シリコンコーキングが固まり固定された木の板。
ここにFCアダプターをこんな感じで装着します。
このとき、FCベースをどっち向きにするかで、ホムセン箱がキャリア上に横向きor縦向き どちらでロックされるかが決まりますので慎重に!
ボルトオン部をしっかり定めて、木の板ごと穴あけていきます。
FCアダプター側にある雌ネジの長さが13mm程度なので、ちょうどよいボルトの長さを選びます。
FCアダプター側の雌ネジがM6なので、ここはM6にしときます。やはり、大きめの丸座金で挟みます。
FCアダプターに同梱されているボルトは短くて使えません。
そして、防水性を担保するため、やはり脱脂→シリコンコーキングはしっかりしておきます。
4か所でFCアダプターは固定されます。
さらに少し太めのボルト&丸座金&シリコンコーキングで4隅を補強固定します。
これでホムセン箱側の加工は終了!
実際の装着
シリコンコーキングが硬化するのを待ち、装着してみます。
FCベースとアダプターの間に僅かな遊びはあるのでその分のガタつきがないとはいえませんが、
固定はかなりしっかりしています。
普通に走る分にはこれだけでも十分でしょう。
一応ストラップでも補強固定しとこう
とはいえ、今後はオフ走行や高速走行など、多くの振動がかかりますし、それなりの重さのものが入るので、
さらにストラップで固定しておくのが安心といえます。
固定につかうのはタナックスのパワータイベルト。
ここは、ロックストラップよりもこっちのほうが向いています。
ロックストラップは伸縮するようになっているので、このように短い距離にテンションをかけるのには不向きです。
バックルも金属製だし、日本製なので安心です。
バックル側を最短に調整して先ほどの取っ手部分に常設しておきます。
あとは一方のストラップをツアラのキャリア4か所に固定し、ホムセン箱を巻き込むように固定します。
これで、OGK フリーキャリーシステムによるロック&パワータイベルトによる固定 ダブルでしっかり固定されます。
汎用ホムセン箱をバイク上に装着する上では現時点で完全なボルト固定を除き最も信頼できる方法なのではないかと思っています。
更に、取っ手部分に加えてロックストラップを通せばホムセン箱の上に荷物を固定することができます。
和泉化成の収納コンテナはトップがフラットなので、ダッフルなどを載せるにも安定します。
実際に走ってみて
ホムセン箱の安定性を試験するため、往復350kmほど走ってみました。
途中高速でかなりの高速巡行もしました。
結果
問題なし。ほんとに全く、問題なし。
というかこの固定方法であればそれは自明だろ というくらいしっかり安定しています。
あとはホムセン箱への積載量を注意すればまず脱落などの心配はなさそうです。
まとめ
まぁ難点といえばダサいという点でしょうか。
別にツアラテックのトップケースを買ってもよかったのですが、
・雰囲気的な観点からあまりメタルのハードケースを使用したくない
・万が一破損した場合の金額的ダメージがでかい
・万が一破損した場合のリカバリーが難しい
・そもそもトップケース自体がボツ案になる可能性もある
といったことを鑑みてホムセン箱を装着してみました。
まだこいつを世界ツーリングへの積載システムとするかは悩みどこありますが、
なにしろ積載性が最高にいいので、かなりの荷物を任せられる上に道中で買った水やら食料やら片っ端から放り込めるこの感じは超絶に魅力的です。
こりゃあ前向きに検討しようと考えています。
その後、塗装
蛇足ながら、やっぱり見た目がダサ過ぎたので、
シロート塗装を行いました。
エアブラシで、アクリル&グロース!
液だまりとか、まぁ自家塗装っぽくて逆にいいかも。
関連記事
【テネレ700にタンクバッグを装着 GiantLoop Fantango tank bag】
【テネレ700にパニアを装着 GiantLoop Round the World パニア】
【テネレ700DIY OutbackMotortekのX-frameを使ってツールボックス装着】