【Republic of Kazakhstan episode 7】まさかのロシア入国拒否 からの罰金刑~来た道を引き返して、500km北上

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

Atyrau ⇔ Aktau の鉄道旅を終えて、Atyrau の街に戻った後、ようやくロシアへの入国に踏み切るのですが・・・

ここまでのルート

ロシア ガチ入国拒否からの罰金

アティラウの街を出発して、相変わらずの景色を見ながら西の国境へと進む。今回写真を撮り忘れちゃったけど、この道路は道が悪いことで有名で、写真のような舗装区間の他に、約100kmほどボッコボコの未舗装路がある。

カザフスタンの出国ゲートが見えてきた。
実は、この時点でロシアのトランジットビザの期限は切れていた。というのも、ビシュケクにいる段階で、カザフスタン→ロシアの越境日なんて到底正確には予想できない。ただし、陸路の越境ではその事を考慮して “Estimated date” とされてファジーなことが多い。だから今回もまぁバイクの修理に時間がかかったとか何とか言えば問題ないだろうとタカをくくっていたのだ。

無事カザフスタンの出国ゲートを出る。もしもロシアビザに問題があれば、通常はこの時点で出国を許可されないから、内心よっしゃ!と思うのだが・・・

カザフスタンの出国ゲートを出てから、ロシアの入国ゲートまでの距離がなかなかに長い。

やがて国境名物のトラック大行列が見えてくる。華麗にスルーしてゲートまで進み、イミグレカードを記入。

なんだ意外と問題なく越境できそうだな、と思っていたら、パスポート・コントロールで案の定
「ビザの有効期限がきれてるぞ」
と指摘される。

きたかーーーと思って、
「アルマティでバイクの修理に時間がかかった」とか、
「ビザを取得した段階で越境日を正確に予測するのは不可能だよ」とか、
色々オフライン翻訳をつかって説明するも、にべもない。

どうやらロシアに関しては、ビザの期限はかなり厳しいようだ。どうにも今日入国するのは無理な空気が漂いまくってくる。

しかも更に運が悪かったことに、カザフの出国ゲートを出てしばらく走った場所はロシア領土内なわけで、
「君は期限切れのビザでロシア国内を走った」
ということで罰金刑をくらうことになった。

これがその罰金の書類。金額は2,000ルーブルだけど、カザフ国内から支払えるのか・・・?制裁の影響で支払いができないかと思ったけど、とりあえず受け取る。諸々のやりとりやらこの書類の発行も含めて、3時間くらいだろうか、国境のオフィスで待ち惚け。その間もなんとか今日入国できないかと聞いてみるも、全く取り付く島もない。
何が嫌って、またあのボッコボコの未舗装路100kmを含んだ道を300km元に戻らなきゃならないことだ。ウルトラファ〇ク。気分は最悪だった。

ようやく解放された後、とにかく無心で来た道を戻る。全くもって何もおもしろくないライドだ。ひたすら無心になることだけに専念するという謎の修行を終えて、ようやくアティラウに戻った頃には、日が暮れていた。

唯一ポジティブなことがあるとすれば、アティラウのウラル川にかかる橋から夕焼けと遠くの工場の写真を撮ることができたことだろうか。

まぁ仕方ない、嫌な事も悪い事もある。
2,000ルーブルの罰金はロシアへの陸路越境に関する勉強代だ。

500km 北上、Uralsk;ウラルスクの街へ

さて、来た道を戻ってアティラウまで来たのはいいものの、さらにフ〇ックなのは、この国境直前の街には領事館も大使館もないということだ。ビシュケクで発行した期限切れのビザはもはやただの紙屑なので、ビザの再発行をするにはビシュケクでやったのと同じプロセスをもう一度やらないとならない。

つまり、領事館 or 大使館がある街に移動しなければならないのだ。アティラウから直近で、500kmほど北にある西カザフスタン州の州都 Uralsk; ウラルスク がそれに相当する。

アティラウに戻った翌日、再び修行僧のように無心となって、500kmの道のりを北上していく。

350kmくらい走った辺りからだろうか、今までの茫漠なステップから明らかに景色が変化して、だんだんと美しく色づいた木木が道脇に現れて少し気分が前向きになる。カザフのステップから、ロシアの森に変わってきたのだ。

てなわけで、今回の旅でも最北緯に位置するウラルスクの街に到着した。
まずは領事館に行って、なる早でビザの申請手続きをしなければならない。

つづく

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