【Islamic Republic of Iran episode24】戻ってきた Khorramabad そして Kshan;カシャーンの街へ

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

ケルマンシャーを去り、イラン中西部に戻ってきたことで、完全にイラン北西部の周遊を終えてしまった。もっと行けるところがあったんじゃないかとか、いろいろ思うところはあるけど、その度に「全てを見るのは無理だろ」と自分に言い聞かせる。

いくら期限未定の旅とはいえ、1国に費やす時間やお金には限りを持たせないとキリがない。それほどにイランは魅力的な国だ。

とにもかくにも、ここからイラン中部→南部へと歩みを進めていく。

ここまでのルート

戻ってきたKhorramabad~ Sayadi家と再会

北西部周遊からイラン中部へと抜けていく前に、一度 Khorramabad に寄り道をすることになった。
以前世話になった Sayadi 家の Yeganeh, Mariam, Masoud そして Amirhussain と再会するためだ。

 

ホラマバードを去った後も、定期的に連絡を取っていて、近くを通るなら是非また会おうということになったのだ。

ホラマバードには3日間滞在した。その間は基本なにもすることなく、Yeganeh と Rayhaneh に遊園地に連れて行ってもらったり、一緒に絵を描いたりして過ごした。写真を撮ることもなく、本当に旅を一瞬忘れそうになってしまう時間だった。
Mariam と Masoud にはもっとホラマバードに滞在してくれと言われたけど、これ以上一緒にいたらそれこそ根が下りてしまいそうだ。

断腸の思いで別れ、次の街を目指すのであった。

ここまでのルート

Kashan へ

雪山を背後に走る列車が絵になる。いいタイミングで写真が撮れた。イラン縦貫鉄道だろうか?

Sayadi家 との別れが辛かったけど、そんな心境に反して空は快晴だ。

 

ん~~、やっぱり桜なんじゃないの?

桜疑惑の木がきれいに並んでいる。

カシャーンへ向かう道も標高は高い。だいたい1,500m前後の高原道路を進む。

Fin Garden

カーシャーンの街に着いてまずやってきたのが Fin Garden.
他のペルシャ庭園と様子が異なり、フォートのような城塞で周りが囲まれていた。

庭園の周りを走る馬車。

Fin Garden メインの景観。

庭園中に水路が張り巡らされて、近くの丘にある泉から給水されているらしい。ウォーターポンプを使わずに、高低差による圧力だけで送水しているらしい。

フィン・ガーデンがつくられたのはサファビー朝のアッバース1世の頃。およそ450年前の庭園ということになる。

Kushak よよばれるメインの離宮は彩り豊かな彩色とデザインで装飾されている。

この日は イラン暦新年 Noo Luz の前日ということもあって、Kushak 中央にも新年を象徴する 7つの飾りが置かれていた。

・Vinegar
・Oleaster
・Apple
・Green
・Garlic
・Sumac
・Samanoo

がその7つのもので、この時期は至る所にこれらの飾りがされている。Sumac と Samanoo はペルシャ語のアテで、イランにしかない食べ物だ。

庭園内にはイトスギが高々と自生している。

庭園内のお土産屋さん。このタイルもいいなぁー。

庭園周辺にはこんなバスやこんなバスが狭い通路を巧みに走っていた。フィン庭園は世界遺産に登録されているペルシャ庭園群のひとつなので、観光客も多いみたい。

なので周辺には飲食店もけっこう充実していた。

馬の首に巻かれているのは、ムスリムが持つミスパによく似たデザイン。イランではミスパではなく Taspi; タスピ という。

カメラが壊れた・・・・

翌日、ついにイスファハンへ出発するため荷物の確認をしていると、、、、

ん?カメラが動かない・・・

メイン機のOMDがうんともすんとも言わない。バッテリーをフル充電のに交換してもダメ。いろいろ試したが、電源すら入らない状態だ。
まじか・・・カメラの故障は最もテンション下がる。悪く言えば、旅をする意義の半分くらい削がれた気分だ。

そういえば、昨日宿に着いた直後バイクの上からケースごと落下させてしまったんだった。クッション材を入れてるケースごとだから、まぁ大丈夫だろうと思っていたら、打ち所が悪かったらしい。

こりゃあ日本の誰かに頼んで筐体の交換か・・・?だとするとかなり痛い出費になるな、、、なんて嫌な事を考えつつ、仕方がないのでコンデジのTG-6を代替に撮影するしかない。
とはいえ、こんな時のためにメイン機とコンデジで2つ持ってきといてよかった。もしTG-6がなかったら当面スマホで撮影するしかなかった。

※というわけで、ここからしばらくはコンデジ撮影の写真になります

Aminoddole Caravansarai

Kamal al Mulk Square 前にて

カシャーンの街にある、Aminoddole Caravansarai という名のバザールに来てみた。

まだ朝なので完全にシャッター街だ。散々賑やかなバザールは見て来たから、こういう一面を記録できたのはむしろよかったかもしれない。

Aminoddole Caravansarai の中でおそらく最も美しい部分。

 

バザールの通路が放射状に交わる部分で、ここまで美しく装飾されてるのを見るのは初めてじゃないだろうか。

中庭部分。かつての隊商宿のセクション。

この天井中央の穴にむかって伸びる装飾も、ムカルナスと呼んでいいのか。

キャラバンサライ入口の大型のドア。小型の窓はメインの扉が閉鎖された後の人の出入り用。

カシャーンのシャッターバザールでした。

歩き回った中で数少ない営業していた店のひとつ。ゴールドのプレートや紙幣の束、USドルなんかが置いてある。両替商かな?

つづく

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