【Republic of Tajikistan episode 6】パミール・ハイウェイの最高点 Akbaytal 峠の頂上へ

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

ゴルノ・バダフシャン自治州の州都であり、パミールハイウェイ東の到達点であるMurghab;ムルガブまでやってきました。ここから、さらに北上し、パミール・ハイウェイの最高点といわれる Akbaytal 峠を目指します。

ここまでのルート

Akbaytal 峠 パミールの最高点へ

ムルガブの宿には、やはりパミールを旅した人々のステッカーが沢山貼ってあった。

宿の青年と。きっとまだ16~7だろうか。

ムルガブの小さな商店。

気になるお菓子がいくつかおいてあった。このバナナ型のゼリーかわいいな。

オランダからの2人は既にムルガブ以北を走り終えてるので、これからホログへと引き返していくようだ。

ムルガブ以北の道も、基本的には舗装されている、が、やはり穴だらけ起伏だらけ、亀裂だらけの場所が多い。それにしてもこのスケール。ワハーンとはまた別の、開けた景色に圧倒される。

ここで放牧されてるヤギやヤクからは、さぞかし良質なミルクや肉が採れるんだろう。

ゼーニャは動画も写真もスマホで済ませることが多いが、ガジェット類に詳しく、アクションカムはGoProではなくDJIを使っていた。

言葉では表せない、パミール独特の雰囲気。ただ荒涼とした大地に見えるけど、それはサウジアラビアのそれとも、イランのそれとも違う雰囲気だった。

高原に出てから、マーモットをよく目にする。これは彼らの巣穴。

丘の上にノウサギが見えたのを望遠でとらえる。

道脇に頻繁に姿を現すマーモット。近づくと、キャン、キャンという独特の警戒音を出して、まるでモグラのように穴に潜ってしまう。

そしてついにやってきた、Akbaytal; アクバイタル峠の入口。

ここからは未舗装路が峠の頂上までつづいていく。

Pik Dvukhglavyi など、ゴルノ・バダフシャン自治州中央に聳える山々が見える。どれも標高5,000~6,000m級だ。

峠の頂上にて、まずはバイク2台。

ゼーニャと2人で。

テネレと。本当に、よく走ってくれてる。バイクに感情があるとは思わないけど、もうこのテネレは 管理人にとってただの鉄の塊ではない。

ゼーニャの時計で、標高は4,669m を示していた。

ヤギにしてはデカすぎる足跡、はきっとアイベックスだろう。

アクバイタル峠の頂上で、管理人が持ってきてる飛行帽と、携行空気入れをつかって ”Zero Fighter” ごっこをして盛り上がった。不敬だったら申し訳ない。ガンファンの方には、カップ&ソーサー持ちで申し訳ない。

ゼーニャもやるように勧める。最初は嫌がったが、帽子を被せてインフレーター持たせたらノリノリだった。息は切れきれ笑

標高4,600m で、お決まりの Gorilla 乾杯!

パミールハイウェイを引き返す

管理人的にはこのまま峠を北に下って、名所である Karakul湖 まで行ってみたかったけど、諸々の理由でそれは止めにして、ここを終着点として引き返すことにした。
アクバイタル峠から引き返す時の風景が、絶景に絶景を重ねるパミールの中でも最高に美しかったかもしれない。

一旦、峠の看板で再度止まって、

お互いステッカーを貼った。
管理人はグリーンハウスにステッカーを置いてきてしまったんだけど、パミールへの出発前にゼーニャに贈呈した分があったので、ひとまずそれを使わせてもらう。

帰路のパミール・ハイウェイ。

途中、中国とタジキスタンの国境緩衝線を示すゲートが、道から歩いていける距離にあった。

この地域の中国とタジキスタンの国境は、地図上でも不明瞭となっているものの、

まぁこれはやるしかないよね。
あんだけ苦労して入国した中国に、ここなら入りたい放題だぜ!!

って、小学生か。
実際には、ゲートの向こうが中国領土なのかどうかは謎である。

これから先、旅をどんなにつづけても これ以上の景色に出会えることはないんじゃないか と、パミールは本気でそんな不安さえ抱かせる場所だ。

魚眼レンズでも、とても収まりきらないスケール。

パミール高原にぽつねんとある墓地。

 

赤土が特徴的な小山のそばには、鉄鉱石が沢山落ちていた。

放牧のヤクの群れ。

緑緑しい湿地で、苔草を食むウシたち。

まだまだ、見たこともないような景色が目まぐるしく更新されていく。

途中、ワハーンからの合流点を過ぎて、パンジ川からみて内陸側のパミール・ハイウェイを進んでいく。

途中休憩。

ゼーニャ持参のインスタント・スープパスタ?みたいなのを分けてもらった。彼のマグカップにはロゴがプリントされていて、ちょっとうらやましかった。管理人もそのうち RIDING THE GLOBE のマグカップつくりたいなぁ。

合流点以西の道は思ったよりも悪く、けっこう深い砂利道なんかも出てくる。

日が傾きだしたけど、この日はこのまま一気にホログまで戻る。

F800GS に またもトラブル発生。スクリーンを留めていたボルトが脱離したようだ。用意のいいゼーニャだけど、なぜかタイラップを持っていないみたい。管理人のタイラップで応急処置。持ってきといてよかった~。

ヒツジたちの一向で道が塞がれることも。

途中、濁流にかかった今にも崩れそうな橋をわたる人々に出くわした。最後に残されたワンこが渡れるか不安だったけど、無事渡れたようだ。

そしていつのまにか日は落ちて、真っ暗なパミールハイウェイを走ることになった。

ホログに到着する直前、夜のガソリンスタンドがイイ感じに燈る。

こうしてムルガブからアクバイタルを経て、ホログまで帰ってきた。もう、このパミールの旅も終盤になってしまった。

つづく

管理人の旅を支える道具たちはこちら↓↓↓