【Republic of Uzbekistan episode 10】タシケントで、オイル探しの旅

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

タシケントの街に着いたところで、前回ドゥシャンベでオイル交換をしてから6,000kmくらいになっていたので、タシケントでオイル交換をしたいと考えていたのですが・・・・

オイルが見つからね~

出会ったバイカーから紹介されるとかが無い限りは、基本 google map とかで “motor cycle shop” を検索して、その中からよさげな店をみつくろって訪れることが多い。でも、中東や中央アジアでは 日本や西欧、アメリカにあるような大型のバイクショップを見つけるのは時に簡単じゃない。

タシケントで最初に訪れた店には、よくわからん謎のオイルしかないし、店員らしきおっちゃんは信頼度0.01くらいだったので他の店を探していると、なんとなく話の通じそうなロシア人がやってきて、オイル交換をしたい旨が伝わった。

が、どうやらオイルのストックが店にないから、バザールに行ってオイルを買ってきて欲しいとのこと。

言われた通り少し離れたバザールにやってくると、どうやらここは自動車用品に特化したバザールのようだ。

かなりの敷地面積に、沢山の用品店が並んでいる。これはオイルが手に入りそうだと期待するが・・・

車用のオイルばっかりで2輪用は全然置いてない。

まぁ見て回るだけでも面白いんだけど、、、こんだけ沢山あるのに全然2輪用が無いってドユコト。

ほとほと諦めかけたところでようやく2輪用オイルが出てきたから、まぁこれでいっかと思わず買いそうになったけど、思いとどまってよく観察したら”2 strokes” の文字発見。ダメだこりゃ。
特にウズベキスタンでは、キルギスやタジキスタンより更に2輪文化が薄いと感じる由縁となる経験だった。

後日、タジキスタンの Dushanbe Bike House で知り合ったバイク乗りの1人にインスタのDMで相談すると、タシケント在住の知り合いを紹介してくれたので彼に連絡をとったところ “MOTO ZONE” という場所を教えてくれた。

MOTO ZONE は自動車の解体工場みたいな敷地の一番奥にあって、周りには修理を待つのか、スクラップ行きなのか、沢山のオンボロ車がひしめき合う。

海外の映画だと、大抵ワルのアジトになるのは自動車修理工場だったりするけど、それもあながち偏見じゃねーなと思っちゃうような輩が沢山いた。

で、肝心の MOTO ZONE だが、どうやら閉まっているようで、扉をノックしても何の応答もない。途方に暮れていると、なんとラッキーなことか、アップエギゾーストの6Rに乗ったロシア人がたまたまバイクを置きにやってきた。しかも英語が話せるので、オイル交換をしたいと伝えると、こことは違う場所をまた教えてくれた。

最初っからそっちを教えてくれよ! と思ったけど、まぁどうやら事情は複雑なようだ。

そんなこんなで最終的にたどり着いたのが、これまた廃れた工場の建ち並ぶ治安の悪そうな場所、このシャッターのうち「それっぽい」雰囲気の場所に近づくと、どうやらさっきのロシア人が電話で伝えてくれていたようで、テネレのエンジン音に気づいた店主がシャッターを開けてくれた。

 

中に入ってビックリ! 想像していたよりはるかに立派な「バイクガレージ」が出現した。

広さも、雰囲気も、設備もまさに理想的な空間。キレイ過ぎず、散らかり過ぎず、この程よく雑然としたインダストリアルな雰囲気と、古い内燃機関から漂う独特のにおいがもう最高です👍

てなわけで、ようやくテネレのオイルを交換してやることができた。ここもダメだったら、あと数百キロ我慢してもらって、ビシュケクで替えるかーと考えてたのだ。

今回も MOTUL 7100、フィルターも アメリカのHiflofirtro製のものがストックされていた。

無事、オイル/オイルフィルター交換完了。

作業してくれた工場主の Sasha氏。金額も良心的で、工具もちゃんとしたものを揃えていて、タシケントで数少ない信頼できるバイク・メカニックといえるかもしれない。

日本では苦労なんて感じないオイル交換も、国によってはとんだ骨折り行脚になることもある。まぁこれも旅の楽しみのひとつなのだ。

つづく

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