【Islamic Republic of Iran episode12】Soltaniehの美しいドームと 辺境を感じる

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

首都テヘランを去り、イラン北西部を巡る旅を始めます。イラン入国前は、季節的な事もあって北西部を巡るのは断念しようとしていたのですが、思ったよりも時期が遅れ 既に春を迎えつつあるイランでは 雪深い北西部も道路はクリアになっているということです。

ここまでのルート

Soltanieh へ

テヘランを出てしばらくは特におもしろみの無いハイウェイがつづく。

途中休憩で寄ったグロッサリーにホンダのオフ車っぽいのが、と思ったら

Jahan Hamta Cyclet製のイランバイクだった。ステッカー詐欺にも程があんだろ。
眺めてたら店員のにーちゃんがエンジンかけてくれた。セル一発始動なのにチェンが切れてて走らないという悲しさ。

チャイをタダで出してくれた。

途中 いくつかの街を通り過ぎていく。Qazvin の街にも沢山の見どころがあるんだけど、スルーする。全てを見るのは 当然だけど不可能なのだ。

牧歌的なイランの田舎の風景が広がる。

 

あれはアルボルツ山脈でいいのかな。

もう前回のオイル交換からだいぶ走ってる。元々イスファハンで交換を予定してたけど、北西部を回るとなるとイスファハンに着く頃にはけっこうだなぁ・・・まぁでもサービスマニュアル的には10,000km交換になってるし、大丈夫か。

そんな事を考えつつ、Soltanieh の街に着いたようだ。遠くに見えるのが Dome of Soltanieh.

街は閑散としていて人気も少なく、かつてイルハン国の首都だったとは思えないような寂れようだ。
ドームに入ろうとしても入口が閉まっているようで、どこから入ればよいのか分からない。金曜日だから閉まってるのかな・・・

Amir と Fasavi との出会い

と、ドームの周りの道をうろうろしていたら、またまた声をかけられて、この立派な建物の中に案内される。

Amir と Fasavi. 彼らはどうやらツーリスト用のこの建物の経営陣みたいだ。親子じゃなくて、Fasavi は Amir の父親の友達らしい。

チャイと昼飯をご馳走になってしまった。この深い緑色のポットがきれいだった。

Dome of Soltanieh;オルジェイトゥ廟

Amir に今日はドームに入れないのか?と聞くと、いや開いてるよ ということで正しい入口まで連れてきてもらった。どうやら全然違う場所でうろついてたらしい。この美しいドームは、現在のイランを13世紀半ばくらいより支配していたモンゴル帝国系列のイルハン国8代君主 Öljeitü; オルジェイトゥが自らの廟として建設したもので、世界遺産となっている。

ターコイズブルーのタイル張りのドームが特徴的で、タージマハルなどの後世イスラム建築にも多大な影響を与えたとか。ドームの周りには8本のミナレットが建っていて、やはりその影が時計の役割を果していた。高さは50mある。元来は外装が全てドームのようにタイルで覆われていたらしいけど、現在は見ての通りそのほとんどが失われている。

建設されたのは1302年~1312年で、現在内部は絶賛改修作業中なんだが、

この足場がまたなんとも幾何学的で写真映えする。

上層階から撮った足場。

内部、1階部分の壁面の一部。イルハン国はイスラム国家だったので、やはりスーラが彫られている。モンゴル帝国の派生国家だけど、公用語はペルシャ語だったようだ。でもこのような宗教的なカービングはアラビア語で施されている。

The Turbeh Camber とよばれる内部の一室。

オルジェイトゥの墓石の一部かと思いきや、18世紀サファビー朝のころの墓石らしい。密輸業者から回収されたとあるけど、なぜここに展示されているのかは分からなかった。元々ここにあったのが盗掘されたってことかな。アラバスター製で、後ろから光をかざすと、こんな感じで美しく光が透過する。

Catacomb Cellar との地下空間。カタコンベというくらいだから地下墓地なんだと思う。結局オルジェイトゥその人自身の棺的なものは見あたらなかった。

急な螺旋階段を上って2階に上がる。

回廊が取り囲むように、塔を1周する。

木製の柵は、一部が修復されているけれど、一部は700年前のものが現存している。

質素だけど力強いムカルナス。

アーチを覆う当時の彫刻と彩色。

モザイクタイルの一部も当時のままのこったものが散見される。

一瞬 イブ・サン・ローランのロゴに見える。

更に螺旋階段を上って最上階へ。

回廊と、

天井のタイルワーク。なんとも淡い綺麗な桃色をしていた。

3階からは360℃全ての方位を見渡せる。
この時、Amir が 「あっちには何々があって、あっちには何々があるよ」と全然知らない情報を教えてくれた。まじか、もう日が暮れる。行けるかな。

700年の時を経た 木の窓と扉など。

Amir と Fasavi.

ご飯をご馳走してくれた上に、色々と案内までしてくれて本当にありがとう。

二人に別れを告げて、さっきAmir が教えてくれたところに急いで行ってみる。

辺境感

これは Chalapi Oghli Tomb.

夕暮れ時のソルターニイェの街を爆走する。

ここは Molla Hassan Kashi Mausoleum.

雪山に夕焼けとな、最高の時間帯じゃないか。

山脈を背後に、ポツンと佇む古の霊廟。あぁイランの辺境を走ってるなぁ という感じが湧き上がってくる1枚。

そして向こうに見えるのが Tappeh Nur.

けっこう寒いってのに汗だくになりながら道路と廃墟の間を歩いて、小高い丘を登り近くまでやってきた。

円形の煉瓦造りの廃墟、内部まで入ってみたけど これといって何もなかった。

すっかり日が暮れたソルターニイェ。

ドームが美しくライトアップされていた。

つづく

管理人の旅を支える道具たちはこちら↓↓↓