【Islamic Republic of Iran episode7】雪深いザグロスを抜けて、Qom;コム の街へ

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

Sayadi家の世話になった翌日、次の街を目指します。

Khorramabad の象徴 Shapur Khast の昼の姿

荷物をまとめて出発 良い宿だった。

朝のホラマバード。

橋を渡っていく人々は通勤なんだろうか。

古そうな建物は、なんなのか分からなかった。

Shapur Khast にやってきた。ササン朝初期に建造されたというから、もう1,800年もここに建っているんだなぁと考えると、日本の現存天守は古くてもせいぜい500年程度だから差が激しい。

別の角度から。逆光だとやっぱりダイナミックレンジが一気に白飛びに寄っちゃって何だかわからん写真になってしまう。OMDの限界なのかデジタルの限界なのか、フラッグシップ機だとこの辺撮る段階から調整する幅がもっとあるんかな、あるいはうまい人は皆rawを後から修正してるんだろうか。

市内の朝市? たいへんな賑わいでいい雰囲気だ。

ホラマバードともお別れだ。きれいな街だった。

街を出る時に出会った像が誰のものなのかも分からなかったから、今度 Yeganeh に聞こう。

残雪激しいザグロス越え

ホラマバードを後にして走りはじめると、ほどなくして再び山岳道路になる。遠くには雪を頂く山山がみえる。

ある方角はコロっとした丘のような山稜が波のようにつづく。

だんだんと標高が高くなってきた。

道路の脇には深い残雪が現れはじめる。

ところどころ雪に覆われた山肌がきれいなコントラストをつくりだす。舗装面の雪は一切が溶けてくれているので時期的に幸運だったかもしれない。

そんなまだまだ雪深いザグロス山中の山村。

気温は5℃くらいだろうか、日が時折陰るとかなり寒い。ホラマバードの標高は約1,200m で、向かっているQom;コムは約940mの街なので、その間の山越えということでたぶん1,500mくらいなのかな。高度計は持ってきたら楽しかったかもしれない。今度「これ持っていけばよかったリスト」つくろう。

山が近い!

道中、いくつかの村を通り過ぎる。ここは Arak;アラック の街。住居の隙間からすぐ近くに険しいザグロスの山肌が見える。

Qom;コムに近づくにつれてザグロスを横断しきり、北側の麓に降りて来る感じになる。

まさに夢見た世界ツーリングを実現しているという底知れない喜びが湧いてくる。だけどそれが幸せなのかといわれると、それはちょっと違うというのが最近わかってきた。でも今はそれでいい。

険しい山肌に建てられたモスク。

Qom に到着

コムの街に到着した。

コムに来て最初にやってきたのは Imam Hassan al-Askari Mosque.
12イマーム派の11代イマーム Hassan al Askari に捧げられれている。英ウィキによるとアッバース朝に遡る、とあるけど 建物はそんなに古くは見えないのでその後の再建だよなきっと。

写真を撮ってくれ、というエレベータ脇のおっちゃん。

モスク周囲はゆったりとした広場になっていて、

沢山のひとの憩いの場となっていた。

そして例のごとく、そんな広場には沢山の店があって、見て回るのは楽しい。

夜の Qom散歩

気づいたら宿で寝てしまっていた。
点々と移動をつづけるのはけっこう疲れるんよな。また眠れるように、街の探検に出かける。

夜のバザール。

大通りに出るとけっこうな賑わいだ。

大量のバイクが停まっている。風防が特徴的。

モバイルショップだけが集中した多層階のモールとパン屋。

とりあえず色々吊るしまくる屋。

香辛料専門店(?)やストーブ専門店。

扇子が目をひいた。

大通りから賑やかなコリドーに入っていくと、

イラン装飾の美しいモスクがライトアップされつつ、

夜の Fatima Masumeh Shrine までやってきたようだ。

この広場は夕方にきた Imam Hassan Askari モスクの広間とつづいている。夜の広間の雰囲気もまたいい。右手を胸にあてたシーア派ムスリム達のブロンズ像。

夜の店店、その中の布屋でなにやら説明しているおじいちゃん。
この布屋さんの写真が、個人的にかなりお気に入りだ。いい雰囲気で撮れたと思う。

夜の Imam Hassan al Askari Mosque. ターコイズブルーがライトアップされて綺麗だ。

Fatima Masumeh Shrine へ入ってみる。ゲートにて簡単なボディチェックのみ。

華々しくライトアップされたモスク。

Fatima Masumeh は7代イマーム Musa al Kadhim の娘で、ヒジュラ歴の201年にこの地で亡くなった。

その後 彼女に捧げるべく建てられたのがこのモスクということで、廟となっている。

けっこう遠くまで歩いてきてしまった。歩道にはこんなきれいなアーチがライトアップされてたりする。何度も言ってイラクには申し訳ないけど、イラクに比べるととてもオーガナイズドされている印象は禁じ得ない。

そろそろ「中東店構え」で写真集つくれるな。

こちらはどうやら床屋のブロンズ像。どういう意味があるのかとか、全て調べるのは無理よね。

イランにきてよくみかけるカーペットパネルのお店。さすがペルシャ絨毯の本場。

思ったよりも長く歩き回って十分疲れた、よく眠るには、よく疲れる これ一番。

つづく

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