【バイク世界旅ヤング会】同じ志をもつ数少ない人達と会って 話すのは それだけで楽しい

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

管理人はもともとSNSの類を敬遠し、いわゆる「ネットだけのつきあい」みたいなのを毛嫌いするような頭のかたい人間でした。
今から3年半くらい前、
仕事を辞め バイクで世界旅へ出る
という凌雲の志を得て、それを実現するための最初の1歩を踏み出し始めたとき、なにから準備を進めればいいのかもわからなかったので、国内にいる稀有な経験者が集うWTNJのキャンプに飛び入り参入→そこで皆がFacebookでつながっていることから SNSのアカウントを初めて開設したのでした。

結果、いろいろな情報が集まるのはもとより、「同じような志をもったひと」と繋がることができました。
数でいえば10人にも満たないわけですが、それでも孤軍奮闘ではないということがどこかで心の支えになっていたと思います。

そんな数少ない同志のうち、特によく連絡をとらせてもらっていた ファササビ氏が秋田への旅路途中東京にも寄るということで これは是非一度お会いしておこうと「バイク世界旅ヤング会」が企画されました。
そこで、ネット上で繋がっているバイク乗りさんの中で 同じく “いつか世界ツーリングを” 目論んでいる はるかさん を誘い、2018年ユーラシア横断→アフリカ縦断を成し遂げ帰国している メタボンさん を世話役として4人で集まることになったのでした。


集合場所は雷門地下駐車場。

おれが到着すると、そこには2万円で購入したという30年選手のカブにこれでもかと荷物を積み込んだ「オタク」が待ち構えていた。
彼の名はファササビ、もとい ゆうしろう。
かの旅人は九州より旅立ちこの東京に足を運んだくれた。
到着後 数々の冷たい視線を華麗にスルーし、ずっとこのポージングでおれを待ち構えていたらしい(嘘)。

初めて会う同世代同志の圧倒的なサブカル波動に こちらはWhite Rusty Tenereで応戦する。

どや、これがおれんテネレや。もはやテネレなのかどうかは手書きの”TENERE”からしかうかがい知れんかもしれんが。

こんなやりとりが刹那の間2人の間で交わされ、その後はじめて握手を交わし 2年越しのこの出会いを実感。

バイクを前に旅人が揃ってしまうと、それだけで有象無象の話が始まってしまう。
この雨のなかライディングジャケットを濡らしおよそ一般的ではない話で盛り上がるおっさん2名からは異様というより他にない空気が立ち込める。

そんなむさ苦しい空気を蹴り飛ばすかのように新たな内燃鼓動音が駐車場にひびく。
こ、これはBMW史上初といわれるパラツインの・・・・(わかるわけない)、

はるか氏の到着である。
RotのBMW F800S で駆る彼女はなにをかくそうおれとタメだった。
アフリカツインでニュージーランドをツーリングした経験をもつライダーは、180cmという高身長とチャーミングな笑顔でいとも簡単におっさん2人を黙らせてくれた。

 

しかしよくよく考えてみればはるか氏もバイク乗りの旅人であった。
むさ苦しさは消えたものの、またバイクを前に話がはじまってしまうのは致し方ない。
メタボンさんが待っているから、早く店に行こう。

ゆうしろうチョイスの洒落た川沿いの店に入ると、既にメタボンさんは来ていた。

そんなメタボンさん、プレートの記録に余念がない。
メタボンさん&はるか氏「ちょっと待って、パシャ パシャ」
ゆうしろう&おれ「これだか都会もんは はよ食わせんかぃ」
という寸劇を数回繰り返す。

バイク輸送のこと
装備のこと
ゆうしろうの筋トレのこと
海外の治安のこと
昨今の情勢のこと

色々な話をしたが、ここは時間制のようなのでそこそこでケリをつけて浅草の町へ、
雨は小雨程度。

外人さんが ”Japanese Kawaii !! ” とシャウトしそうなものがひしめき合う。
実はおれ 浅草初やねん。

クシタニのエクスプローラージーンズをツンツン。
ははは、そこにはパッドがはいってるんだぜ。

そして変人4人 次の談笑の場として餌食になったいい感じの喫茶店へ。

クリームソーダの食べ方であわや殴り合いの喧嘩になりかけたおれとゆうしろうだが(なるわけない)、とりあえずそんなことは置いておいて、

旅を目指したきっかけ
まわりとの価値観の違いのこと
旅のデーター管理のこと
ゆうしろうの筋トレのこと
旅の荷物の量のこと
旅先でバイクを買ってしまうこと
仕事や社会との折り合いのつけかたのこと
絵や音楽のこと

本当に色々な話をした。
気づけば話し始めてもう6時間が経っている。
普段、「バイクで世界を旅したいんだよね」なんて話をしても
「へー すごいですねぇ」
で終わりだ。
同じ価値観の土俵を共有しているからこそ、本気の熱量でお互いの話を聞けて共感できて 自分もそれを越える熱量で話せる。

今思えば まだまだ話したいことや聞きたいことが沢山あった。
1/10も話せていないかもしれん。
でもこれから長い旅路 が残っている旅人がいる。
「今日はステーキでも食って 東京泊まってけ」
と、何度も彼の心をブチ折ろうとしたが、旅人の心はあくまで北をさしているようだ。

駐車場へ戻る途中。

だが、ここからがまた長いのは想像にかたくない。

テネレに跨ってみてもらう、
ひ、ひ、膝が曲がっておる・・・ すげぇ。

ゆうしろうにも乗ってみてもらおう、
うん いい笑顔だぜ。
これがバイクの神髄よな。

新たに装着したドライビングランプをメタボンさんに自慢する。

Tenere700 & F800S
はるか氏とも、次会うのはきっとどこか遠い海の先だろうか。

無事、秋田まで走ってくれよ。

わざわざ差し入れまで持参してくれたファササビ氏
もとい ゆうしろう。
一番大変なのに この心遣いは見習いたい。
確かに苦いコーヒーによく合いそうだが、
おれは超のつく甘党なのでデカビタCと一緒にいただいたよ。


と、ちょっとエッセイ風に書いてみたけど、みなさん素晴らしい1日をありがとうございました。

今回世話役のメタボンさんの旅の記録や、道具のレビューなど
➡【メタボンの地球ZIGZAG】

はるか氏のバイクや旅に関すること
➡【旅するアラサーOL日記】

最も近い存在として旅への準備を共に進めてきたファササビ氏の記録
➡【ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。】