こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。
バイクツーリングにタープを持っていくかべきかどうか問題に関しては、結局のところあったほうがいいなということに落ち着いているのですが、
現行の仕様はこんな感じで
✔バイクのクラッシュバーにポールをひっかける
✔反対側はテントにひっかけて固定
ってな感じで運用していました。
➡【Hilleberg Tarp5 UL キャンツーにタープは必要か?】
➡【バイク越しタープ張の改善点を実践】
現行の問題点
ただ、よくよく考えてみるとこれにもいろいろ問題点がありました。
まず設営に関しては
✔強風時にタープにかかる風圧がテントにもかかってしまう
✔空間が低くて狭すぎ、そもそも居住空間として微妙
そしてタープそのものに関しては
⇒夏場は日陰をつくるという意味であまり機能してくれない
といった項目です。
そこで、もっと遮光性の強いタープに変更&設営方法を見直すことにしました。
Hilleberg Tarp10 XP
同じヒルバーグのタープには UL(=ウルトラライト)モデルとは別で XP(=エクスペディション)モデルというものがあります。
重さを多少犠牲にした分、ケルロン1000ないしケルロン1200 の薄い生地ではなく、 ケルロンSP というより頑丈で遮光性の高い生地を使用しています。
生地:ケルロンSP
サイズ:290×350 cm
重量:ガイラインなど含め約1,000g
収納サイズ:23×26.5 cm
今はどこをあたっても欠品ですが、また某ルートより格安にて中古品を仕入れたため、こいつを試用&新しい設営をトライしてみます。
実際の設営
タープ側の準備
ヒルバーグのタープはタープ本体に収納袋が縫い付けられているのですが、その収納袋に収めるのが面倒で、このような防水バッグにそのまま突っ込んでいます。
形はほとんど長方形で、地面に広げた状態でバイクと比較すると、面積はけっこう広いですね。
もともとΦ3mmのガイライン8本と自在が付属します。ヒルバーグはこのへんも品質が高いので全部そのまま使うのがおすすめですが、
管理人は両端のガイラインだけちょっと交換しています。
一方にはモンベルかどこかで切り売りで買ったダイニーマのガイラインに。
伸縮性があるのでちょっと心配。
もう一方には Dutch Ware 製の STINGERZ という小道具を使います。
STINGERZ は片方がカラビナに、もう片方にガイラインを結び付けれられるようになっているので、分かりやすい色のガイラインを接続。
他6か所は付属のガイラインを使います。
こうすることで、タープを広げたときに、すぐどの場所を頂点にするかが分かるんですね。
ボツ案となったバイク側にポールを設定するという試み
タープの居住性を良くするには、当然タープを高い位置に設定した方がいいです。
でも、どうしてもタープは1本に拘りたかったので、もう一方をバイク側でなんとか高い位置に設定できないかと考えた結果、
RAMマウントのエクステンションポールを使ってはどうか、
Go Pro マウント用のこの部分に、
先のエクステンションバーを咬ませることで、
こんな感じでバイク支持のポールができました。
➡と我ながらいい方法を思いついたと悦に浸るのもつかの間、強めの風に煽られたタープにかかる風圧は相当なもので、マウント金具ごときではどんなに強く締めてもすぐにジョイント部分で折れ曲がってしまいボツ!
設営
というわけで、おとなしくここの頂点はバイクの右ハンドル部分に通します。
ここにあえて STINGERZ を使うのは、クローズのループにもガイラインを通してテンションをかけられるようにするためです。
登山関連品の金具でよく目にする構造をつかって、折り返してきたガイラインをしっかりと固定できる仕組みになってます。
もう一方は以前紹介したのと同様、アライテントのコンパクトポール200 を使います。
ヒルバーグ・タープのループとはサイズがマッチしないので、このゴムクッションをポール先端に挿入しておきます。
そうすれば、ガイラインにテンションをかけてもタープ末端のループがポール上でしっかりと安定します。
タープのペグには、ユニフレームのパワーペグ300 。
Φ7mm の 18-8 ステンレス製 コンクリートブロックも打ち抜くという強靭なペグで、
世界に誇れる日本製のギアといえますね。1本あたり100g あるので、7本だとそれなりに重量感はあります。
蛇足ですが、当初は軽量化しようと このようなチタンペグを使って設営をトライしたりしてみました。
これも DutchWare製の FLEASTAKE というペグで、こんな感じで自在がなくてもテンション調整できとてもよいのですが、
はっきり言ってタープの設営には向きませんでした。
中型~ のタープだと、強風がふいたときタープが受ける風圧は想像よりもかなり強いです。
✔ペグは絶対30cm以上あったほうがいい
✔こまめにテンション調整できる自在のほうが結局扱いやすい
ということでこちらもボツとなったのでした。
そんなわけで、バイクに接続した部分以外の7点をペグダウンし、テンションをかけていくと、
こんな感じで設営が完了しました。
設営観
バイクのハンドル接続部分をもっとぎりぎりにすればもうちょっと高さがでますが、
それでもかなり良い具合に張ることができそうです。
ポール側はかがまずに立つこともできるし、
この下にテントを設営することもできそうです。
肝心の遮光性はばっちりです。
まぁ炎天下でどんなもんかは夏になってみないと分かりません。
管理人が持て余している付属の収納袋。
生地感触は UL シリーズとは全く異なります。
両面シリコン加工の75Dリップストップナイロンで、スタイカに使われているケルロン1800よりも更に頑丈な印象があります。
強風に煽られるとかなり強いテンションがかかるループの縫製箇所。
ヒルバーグのガイラインは、ベクトランコードを用いた独自のもので、吸湿性が低く 伸縮性はほとんどありません。
撤収
撤収というほどのものでもないのですが、
適当にたたんで、
ガイラインでぐるぐる巻いて、
先の防水バッグにぶち込んでオッケーです。
くどいようですが、本来は本体に付属の収納袋に入れた方がコンパクトにはなると思います。
まとめ
そもそも必須とはいえないタープに何回「再考」しとんねん、
と言われてしまいそうなので、もうこれくらいでタープについてあれこれ考えるのはやめようと思います。
テントやチェアとの併用に関しては、またいい写真が取れたら追記していこうかなと思います。