【テネレ700 エアフィルターエレメント交換】洗浄しながら繰り返し使える UNI FILTERスポンジフォーム + Twin Air ダストカバー

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

テネレ700の定期消耗交換部品のひとつに、エアクリーナーエレメントがあります。
今回はこれの交換を行うにあたって、純正品ではなく、いわゆる湿式のエレメントに変更しました。

国内に比して圧倒的に未舗装路が多いと予想される海外ツーリングでは、吸気系への粉塵吸い込み防止はより気を付けなくてはなりませんし、また規格品を交換しなくてはならないカートリッジ式よりも 洗浄して何度も使えるタイプの方がいいんでないか?と考えたからです。

エアクリーナーエレメント取り外し

テネレのエアクリはシート下前方に配置されています。

Abarth(アバルト)の OT1300 ルーフから伸びるシュノーケルを思い出さずにはいられないこの独特な形のダクトが、エアクリーナーボックスの蓋部分です。

4隅角のネジを外すと、

ダクトカバーが外れます。
吸気口が前方を向いているのは後輪の巻き上げる砂埃や粉塵を吸い込みづらくするためですが、個人的にこのダクトの形 けっこう好きです。

カバーを外した下に見えるのが、エアクリーナーエレメント本体です。

ここも1本ネジでとまっているので、

それを外せばエレメントが外れます。

純正のエレメントはこのような乾式のカートリッジタイプ。
メーカー推奨の交換目安は20,000kmです。

エレメントが外れた先はボックスで、この先はインテークマニホールドへつづくため、可及的に汚れをキレイにしておくとよいと思います。

UNI FILTER for Tenere700 & Twin Air cover の装着

今回エレメントはUNI FILTER の湿式スポンジフォームへ、
そしてダクトのシュノーケルにカバーを装着します。
UNI のスポンジは “Pre-Oiled” なのでこのまま装着してOKです。

エレメントを挿入する前に、エアクリボックス上部のエッジ部分にグリスを塗布しときます。

エレメント側も。
オイル染み込ませすぎと同様 吸気ラインへ負圧でもっていかれたら大変なので、グリスも薄っすらで。

一見左右がなさそうですが、微妙に丸みを帯びた側が車体右側にくるように装着します。

スポンジフォームは既にオイルでギトギトなので、周りに付着しないよう気を付けます。
&スポンジフォームにも異物が付着しないように気を付けます。

あとはダクトカバーを戻すだけなんですが、一応オフィシャルで推奨されているのが、シュノーケルのインナー部分のカットです。

15mm~20mm くらいとのことなので、間を取って17.5mmくらいでカットします。

これの理由が分かりやすいよう図を描いてみました。
ノーカットだとインナーシュノーケルが長過ぎて吸気圧がスポンジフォームの底辺部に集中してしまいます。
短くすることでより均一に吸入空気が分配されるんですね。

んなわけでインナーシュノーケルが短くなったダクトカバー。

エキストラで、Twin Air のカバーをアウターシュノーケル入り口に被せときます。
ケアがそれなりに面倒なスポンジの消耗を最小限にする目的です。

ダクトカバーとエレメントの接触部分にもグリスを塗布して、カバーを装着。

あとは元のネジを戻して完了です。

クリーニングとメインテナンス

同梱の使用説明書を訳して要約すると、

●クリーニング
✔ミネラルテレピン油 あるいは UNI FILTER製の “Foam Filter Cleaner” 以外は使っちゃだめよ。ガソリン、ディーゼル、灯油、アルコール類もだめ。もしこれらを使ってしまうと スポンジフォームに不可逆な損傷をきたしてしまうよ。
✔クリーニング後はきれいな水を使ってクリーニング溶剤を徹底的に洗い流して、その後更にスポンジを徹底的に乾燥させてね。

●注油
✔オイルには高品質なものを使ってね。UNI製かBelray製がおすすめ。
✔オイルは事前に温水にボトルを浸すなどして温めておくと、より良くスポンジに浸透するよ。
✔Zip-Lockみたいな袋か、バケツみたいなのを使ってオイルをスポンジにしっかりと染み込ませたら、スポンジを取り出して握りつぶすようにオイルを絞り出して。この時絶対雑巾をしぼるように捻ったりしたらダメだよ。指でつまんだ時に少しオイルが指先につく程度まで、しっかりとオイルを絞り出してね。
✔オイルが多すぎるのは絶対ダメ。

まとめ

何度でも繰り返し洗浄しながら使えるようにと思ったけど、
結局洗浄とリオイルにはそれなりの用品と整備環境が必要そうだから、未舗装路を多く走った後 大きめの街でバイク屋を探してやる感じかなぁ。
Twin Air のカバーは適当に水洗いするだけでよさそうですが、湿式のスポンジフォームはなかなか繊細な部品なので、むしろ汎用品のカートリッジ式の方が規格品さえあればいいのかもしれませんねぇ・・・・

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