こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。
バイクやバッテリーのトラブルでよくありがち&起こったら恐ろしい「バッテリーあがり」、
みなさんはどう対策されているでしょう?
勿論、あがらないように気を付けておくに越したことはないわけですが、人間ミスはするもので、バッテリーが上がった際に何とかする方法は備えておくのがよいでしょう。周りに何もない場所でバイクが動かないというのは なかなか苦痛な時間を過ごすことにもなりかねません。
おまけで後半
【キャブ車はバッテリー無しでも走れるか?】に言及しています。
Arteck A7ジャンプスターター概観
Arteck A7 12V車用ジャンプスターター。
ジャンプスターターとは、内部に搭載したバッテリーの電力を使って車やバイクのエンジンを始動することができる大容量バッテリーといった認識でよいかと思います。
概観をみていきましょう。
本体には3つの機能があるため、操作方法をよく把握しておく必要があります。
こちらがジャンプスターターのセット。
本当は他にもケースとか色々付属してましたが、管理人の悪い癖でほとんど捨てて 本体・スターターケーブル・取説だけとってあります。
本体。初期のゲームボーイくらいの大きさでしょうか。
スターターケーブル。
赤が+で黒が- はいつも通り。
例の如く、既製のケースを破棄してこのようにケーブルと本体だけコンパクトに収納して持ち歩いています。
既製のケースのほうがハードで安心だとは思いますが、、、
これが OUTPUT および INPUT ポートのある部分。
LEDライトが付属しています。
メインの電源ボタン。
そしてバッテリー残量インジゲーターランプ4つとパワーボタン。
Altek A7ジャンプスターター詳細
では、もう少し細かく機能をみてみます。
ジャンプスターターには大きく以下の3つの機能があります。
②モバイルバッテリー
③ジャンプスターター
①LEDライトとして
まず1つ目はLEDライトとしての機能です。
明るさのスペックは記載がないのでわかりませんが、おそらく70~80ルーメンといったところではないかと推測します。
まずは電源をONにして、
パワーボタンを長押しすると、
LEDライトが点灯します。
もう1回押すとSOSシグナル、もう1回押すとストロボ点滅になります。
ジャンプスターターをライトとして使わなきゃならない場面って、たぶん無いとは思うんですが、まぁサブとしてあって悪いものではないですね。
②モバイルバッテリーとして
Arteck ジャンプスターターは 12,000mAh の容量のモバイルバッテリーとしても使うことができます。
改めてポートを見てみましょう。
⇐から
5V 2.1A の typeA Outputポート(ごく一般的なUSBポート)
Quick Charge3.0 typeA ポート(QC3.0急速充電用USBポート)
充電用 typeC (5V3A) Input 差込口
となってます。
ちなみにQC3.0ポートは 5V2A 9V1.5A 12V1A の定格出力を備えています。
説明書には「type C ケーブルで充電できる機器はQC3.0ポートから急速充電できるよ」
と書いてあるのですが、これはQuick Charge 3.0 規格に対応したケーブルを使用し、なおかつ対応のデバイスを充電する場合は ってことなんでしょうか。まぁ充電速度は測ってないので分かりませんが、普通に充電は可能です。
あと、気になるのは充電用typeC ポートの定格入力が5V3A な点。
よくある一般的なtypeAポートのACアダプタは 5V2.4Aの定格出力が一般的なのでおそらく普通のアダプタだとちょっと充電に時間がかかるかもしれません。
パソコン用の充電用ケーブルなどであれば早く充電できるでしょう。
下は5V3A 9V3A 15V3A 20V2.25A 定格出力を備えた45WのPowerDelivery対応ケーブル&ACアダプタで充電しているところです。
スマホの充電を見てみましょう。
typeAポートにケーブルを差し込み、
スマホに繋ぎます。このスマホはtypeC インプットですね。
電源をONに。これだけではまだ充電されません。
この状態でパワーボタンを押すと、
スマホの充電ランプ点いた。
たぶんモバイルバッテリーとして使うことが一番多いんじゃないかな・・・
③ジャンプスターターとして
そしてこれが Arteck A7 の本領!
ジャンプスターターとしての使い方です。
※なお、ジャンプスターターとして使うときは、
排気量~2,500ccくらい:バッテリー残量インジゲーター3つ以上
排気量3,000ccに近接:バッテリー残量インジゲーター4つ
である事が推奨されてます。
※バッテリー充電直後は本体がやや熱をもつので、10分ほど放置して冷却させてからの使用が推奨されてます。
まず、バッテリー残量を確認します。4つ点灯は満充電です。
ジャンプスタートケーブルの差し込み口を開けます。
ケーブルを挿入すると、
ケーブル根本部分のランプが緑・赤 交互に高速で点滅し始めます。
そしたら、
ランプ脇にあるこの小さなボタンを押します。
すると、「カチッ」という音がしてランプが緑の点灯に落ち着きます。
これが「電流流せるよ!」のスタンバイ状態。
※この緑ランプ点灯状態は赤クリップと黒クリップの間に大きな電流を流せる危険な状態。絶対に赤クリップと黒クリップをくっつけたり、同時に手で触ったりしないように注意しましょう。
※したがって、このまま放置すると90秒で再び赤・緑の交互点滅に移行し電流が流れなくなります。そしたら、1度ケーブルを抜いてやり直しましょう。
ジャンプスターターの準備ができたら、バッテリーに接続していきます。
キーは必ずOFFに。
説明書には順番の明記はありませんが、基本的なバッテリーの操作に準じて、まずは+から(-に先に繋ぐとアースされて電流が流れる可能性があるから)。
次に-を噛ませます。
非常に不満なのが、このワニ口クリップ、バイクのバッテリー端子はめちゃくちゃ噛ませづらいです。車のバッテリーを前提につくられてるのか、、、、
もっと小型の噛ませやすいクリップのついたケーブルを別売りしてくれたらうれしいですね。
そしたらキーを ON にして
セルを回します。
これで、エンジンが始動できます。実際にちゃんと始動できるかどうか、
下の【キャブ車はバッテリー無しでも走れるか?】の動画で確認してみてください。
始動に成功すると、オルタネーターから本体への逆充電が検知され、警告ブザーが鳴ります。20秒以内に本体を外しましょう。
また、ワニ口クリップを外す時はやはり-から外すとよいでしょう。
ちなみに警告ブザーや警告ランプの意味は↓の表のようになっています。
キャブ車のエンジン始動
では、実際にバイクのエンジン始動をしている動画をご覧ください。
暗くて分かりづらいのですが、動画ではバッテリーを端子から完全に外して、
端子を直接ワニ口クリップで噛ませています。
いかがでしょうか?
確かに、バッテリーなしでもちゃんとエンジンがかかってます。
ジャンプスターターとしての機能は問題なしですね。
ここからは関係ないのですが、
当方恥ずかしながら
「キャブ車はバッテリー無くてもエンジンさえかかれば走ることができる」
と思ってました。
しかし、00:45 くらいのところから、アクセルを開けてるのですが、どうでしょう、、、カタカタカタカタ といって全然吹け上がりません。
管理人もこれを機に人に聞いて知ったのですが、
バッテリーは発生した電力を安定させる役割もあり、オルタネーターで発電した分だけではアイドリングのスパーキングはできても、それ以上はまかなえないとうことでした。
YouTube とかでバッテリーなしで走行 みたいな動画があるのはたぶんどれも排気量の小さなスクーターなどかと思います。
何cc以上だとだめなのか? はわかりませんが、少なくとも400ccの4気筒エンジンではアイドリング以上のスパークは全然まかなえないようですね。
まとめ
Arteck A7 ジャンプスターターの特徴を、順を追ってみてきましたが、いかがでしょうか。
日常的にはモバイルバッテリーとして機能する出番が多そうですが、もしもの備えとして、持っておくと急なバッテリー上がりに対処できます。
殊更ロングツーリングでは、各デバイス充電用の予備バッテリーとして、しかももしもの時のジャンプスターターとして使える、非常に優れた携行品といえるかもしれません。