こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。
首都ビシュケクを目指す道中も、いろいろと見どころがあり、山道ということもあってゆっくり進んでいきます。
ここまでのルート
Sary-Chelek を去ってメインの北上線へ
朝、昨夜空を支配していた暗雲はどこかへ行ったようで、気持ちのいい青空が湖の上に広がっていた。
湖畔まで下りていって、少し水に入ってみる。数メートルまでは浅瀬だけど、そこから急激に深くなっていて急に怖くなった。水温も冷たい。
朝の霧がかかって、まるで原始の森の様相だ。向こうの稜線の影から、カミナリ竜類の長い首が覗いても不自然じゃない。
荷物をまとめたら、来た道を戻って一度逸れたメインのハイウェイを目指す。走りやすいダートに、気温も涼しく、景色も上々。
ヒョウモンチョウの一種がせわしなく花弁の上を歩き回る。
途中出会った現地のガイドらしき青年が写真を撮ってくれた。
こんなに小さい子も馬を乗りこなすキルギス。
あまりに綺麗な景色を眺めながら走るとき、最近自ら逝った同期の事を思い出したりする。日本に帰っても、また彼と三茶で飲むことは もうできないんだなぁ と、なぜか急にそんな思考がよぎるのは不思議だ。
入って来た時のゲートを抜けた辺りから舗装路に復帰して、
小さな民家が点在する小さな道を抜けていく。
ん?これは、メルセデス、なのか?
Toktogul 貯水池
分岐点にあるコンテナだらけの集落を過ぎて、
また一気に道が開ける。
たまにテネレの側方観をまじまじと眺めて、改めてかっけーなぁと思ったりする。
荒涼とした大地と、それを貫く道 って意味では同じでも、国ごとに微妙に違った雰囲気がある。それはもしかしたら、「その国を走っている」という自覚から来る錯覚なのかもしれない。
なぜか白い平地。
異常なほどにエメラルディーな Naryn川の一部。
途中休憩したトンネル脇には、
キルギスの英雄 サティケイの像と
巨大な水力発電施設。
ちょこん、と現れるこのこじんまりしたモスクがかわいらしい。
だいぶ走って来たなぁというところで、また巨大な湖が見えて来た。Toktogul貯水池だ。走りながら湖畔まで近づける道がないか探していると、地元の車が走っているのが見えた場所に入ってみる。
途中砂地で難儀するも、なんとか湖畔まで来られたから、海パンに着替えて思いっきり水に浸かって涼む。
もはやビーチさながらの賑わいで、沢山のジモディーで賑わっていた。ひとしきり泳いだら、海パンをバイクに干して先を進む。
勝手にレインボーマウンテン
Toktogul の東側を折り返すように進む道を走ると、貯水池の向こう側の岸が連綿と視界に入ってくる。何色かの層が山稜の相似形に連なった様は、個人的にもうレインボーマウンテンってことでいいかな とか勝手に思う。
ちょっと寄り道してきなよ と言わんばかりの脇道が沢山あって困ったもんだけど、その一つに乗っかってみると、
そんなレインボーマウンテンが湖面に映る View Point を発見できた。
貯水池を過ぎて更に北上する道は再び開けて、キルギス中央の広大な大地と山々が視界を覆い尽くす。
度々道脇に出現するキルギスのお墓。ここは特に規模の大きい墓標が集まっていた。
そろそろ暗くなり出すかな、といったところでちょうどよく大き目の街に出たので、ラグマンを食べて再出発。
ちょうどよい場所に野営地を見つけてテントを設営。近くにウシの死骸があったけど、完全にミイラ化してるみたいで腐敗臭はなかった。
雨が降るかなぁという雲行きだったけど、道の方角と雲行きがずれたようで、いい感じの黄昏雲。
ギターを弾いて、綺麗な夕焼けを眺めつつ、
就寝。ここは意外にも野犬ゼロでよく眠れた。
つづく