こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。
パサルガダエ、ペルセポリスという憧れのペルシャ古代都市を通過して、イラン中南部の大都市 Shiraz;シラーズへやってきました。
まずはカメラの修理
トラベルエージェントのAhmad からも、「カメラの修理をするならシラーズが一番いいと思うよ」と言われていた通り、宿のスタッフに聞いた場所に来るとカメラ屋の密集したエリアがあった。
車と同様、カメラも日本企業が圧倒的に君臨している。海外旅行者が首から下げてるカメラも、ほとんど99%はキャノンかソニーかニコンでしょう。
沢山店があるなか、やや古めの中古カメラが豊富に置いてある店にやってきた。
いかにも玄人っぽい主人に動かなくなったOMDを見てもらう。
正直直らないだろうなぁと思いつつ、しばらく預けることになったのだが、、、
夕方電話があったので取りに行くと、なんとしっかり直してくれた!どうやら内部のフレキシブル基盤が傷ついていたらしい。それを交換してくれた。
日本の量販店だったらまちがいなくメーカー送りだなんだって1~2週間かかっていたかもしれない。ローカルな修理屋っていいねぇ。サービスで紛失していたレンズキャップもつけてくれた(Nikonのだけど)。これでまたOMDで写真が撮れる。
Shiraz 写真集
かなりトガった感じにカスタムされたイラン製シングル。
市内のZand 通りなど、メインの通りはこの交通量。
ところどころ古い建物が現れる。
ここは映画館。なんともいい感じにB級感が漂ってる。
シラーズ市内に鎮座する Arg of Karim Khan. ザンド朝初代王のKharim Kharn;ハリム・ハーンによって1767年に完成された。今は内部がミュージアムになっている。
I ❤ Shiraz モニュメントで記念撮影をする人々。
シラーズの歴史地区的なエリアの Vakil Erea にはまた馬車が走ってる。
Vakil Mowque のファサードが見える。その前の広場のカーペット屋。
陽気なペルシャ音楽と人だかりを見に行くと、なにやら伝統衣装に身をつつんだ男2人が踊りを踊っている。
ひとりはどういうわけか顔が黒塗りで、なんともひょうきんな動きで踊る。音楽が終わると、今度は漫談のようなのが始まった。
ファサードの門をくぐると、内部は広大なバザールへとつづいている。
メインのVakil Bazar は内部で迷路のように枝分かれして、界隈の道路へとつづいていく。
人参系のゆるキャラ?
もはや自分がどこにいるのか分からないほど、バザールを出たり入ったりして路地を進む。
雰囲気はまさしく旧市街。
小さな路地のミュージシャン。
この2人は黙々とこの不思議な楽器を奏でていた。
バザールも、末端方向に行くにつれ 普通の商店街的な雰囲気になってやがて通りにぶつかる。
ここは Khan School.
サファビー朝期、シャーアッバースの治世の元 当時シラーズを治めていた Allahverdi Khan; アッラーヴェルディ・ハーン のもと建設が開始されて、18世紀の初頭に完成している。
街角でボードゲームに興じる人。
日に焼けた、第3世界への扉。
そしてやってきたのは Nasir al Mulk Mosque.通称”シラーズのピンクのモスク” だ。
正面イワーンは、確かにピンクの配色が多く使われていて、青基調の他のモスクのタイルワークとは少し異色かもしれない。
ピンクという色も関係あるのか、やたらと女性のイラン人観光客が多かった。
モスク内にあったお土産屋、全てもモスク内の工房で手作りされてるらしい。
この小さい箱とか欲しすぎて買う寸前までいったけど、思いとどまった。
モスクの四方を囲むコリドーの1辺は、有名は列柱の礼拝室となっていて、ここにステンドグラス越しの光が差して部屋全体がピンク色の空間となる。
必死にインスタ映えするであろう写真を撮る女性達の姿は、もはや万国共通らしい。
モスクを去って、また路地を抜けていく。
シラーズのバス停。
この時期シラーズ以南ではエンドウ豆(たぶん)の路上売りを沢山みかける。
なぜか切られずに保存されたヤシ。
南部にくると水たばこ専門店に並ぶ道具にも変化がみられる。ホースではなく、パイプ式の Khariyun は、下部のタンクが全てハンドメイドされている。
ぶっといワイヤーで張られた形状が印象的な Valiasr Bridge.
午前中によく見かける パン屋行列。
あえてメイン通りから外れて路地を進んでみる。
シラーズには路上演奏者がけっこう多い。楽器も様々でおもしろい。
またバザールの別区画に戻ってきたようだ。
Mina Khali; ミナ・カーリーはイスファハンの名産だけど、中南部の大都市ではどこのバザールでも見かける。
大きなキャラバンサライにでた。
日輪有翼の革ベルト、、、、欲しい~。
シラーズにも本屋は多い。
街角のベンチにも、ペルシャのロータスがしっかり刻印されている。
Eram Garden
とある日、シラーズの街の北を横走する Khoshk RIver 沿いにひたすら歩いていく。途中から歩道がなくなり冷や汗をかきながらなんとか1.5kmほど進むと、
シラーズの北西部付近に到着した。川の水は既にだいぶ干上がってるように見える。
この界隈は高級住宅街も多く、街はとてもきれい。
やってきたのは Eram Garden; エラム庭園。世界遺産登録のペルシャ庭園群のうちのひとつだ。
この庭園は正確にいつごろつくられたのかが分かっていないらしいけど、セルジューク朝期、Ahmad Sanjar の治世(12世紀)ではないかといわれている。
宮殿正面。
庭園内にはそこかしこに花が育てられている。
庭園内に張り巡らされた水路。
イラン人にも大人気の観光地のようで、記念撮影をする人々で大賑わい。
気温は既に30℃近かったけれど、庭園内には木と水が多く、街を歩いているときより涼しい。
シラーズを訪れる機会があれば、是非ぶらっと立ち寄るのをおすすめしたい庭園でした。
つづく