【State of Qatar episode 4】Doha 徘徊日記 沿岸地区と摩天楼

こんにちは、ドーハの住民となりつつある管理人です。

テネレの部品が届くのにかなり時間がかかるようで、その間はドーハでダラダラと過ごす日々がつづいています。
ドーハが「世界一退屈な街」として評されたのは少し以前の事ですが、果たして今でもそんなに退屈な街なんでしょうか?
よりにもよってそんな ” The most boring town in the world “ で足止めを食らった間の徘徊記録~その3

市内雑景

Doha 中心部の銀行密集地帯にある Sword Gate Monument.
ここより北側から海沿いが、カタールの人口の6割以上を擁するドーハの、更に経済の中心地となっている。

少し外れると、建設が途中で放棄されたような荒れた現場やローカルな路地があって、それはそれで楽しい。

地元のモービル系密集地帯にて。ドーハの町工場。

町中のいたるところに2022FIFAの広告。
いったんもめんとおばけのキャスパーを足して2で割ったようなイメージキャラクター。

さて、Bank Street や Souq Waqif より少し西側から海沿いへ抜けると、向こうに高層ビル群が見えてくる。

この整備された綺麗な丘のような場所には、Al Shouyoukh Mosque と、Amiri Diwan が並んでいた。
この辺一帯は政府機関としてけっこう厳しく監視されていて、モスクは遠くから写真を撮るのみ、近づくと警察車両がやってきて注意された。
Amiri Diwan の Amiri はカタール首長のことで、Diwan はイスラム国家圏で行政機関を指す。なので日本でいえば国会議事堂のようなものだと思う。

夜はこんな感じにライトアップされる。
実はカタールは2017年の外交危機でサウジアラビアやバーレーン、エジプトなどと国交断絶をしていた経緯がある。2018年にはカタール半島をアラビア半島から切り離す運河建設まで示唆されていたというから驚きだけど、幸い2021年に国交は正常化している。
もしも出発がもっと早かったら、カタールに陸路で入国することはできなかったのかもしれない。

市内には整然とした公園をみかけるものの、日中はほとんど人がいない。暑いから。

パレスへの行進準備に並ばされるラクダたち。

馬に乗りディスターシャを纏った男性が街を闊歩していく。かっこいい・・・
日本だったら、和服で帯刀した侍が馬に乗って東京の街をゆく みたいな。絶対外人にうけるよなぁ。
日本の政府が考えているインバウンド本格再開の志向ってどういう方角向いてるんだろうか。

交通量の多いコルニッシュを避けるため、これまた超キレイな地下道を通って海側に渡ることもできる。

沿岸部の Al Corniche.

沿岸部と摩天楼

海沿い写真集。
木造船と青い空、そして対岸の高層ビル群が映える。中東は砂漠地帯特有の「砂塵」という天気があるので、晴れているからといっていつもキレイにシースルーなわけではない。

The Pearl Monument 前にて。
カタールで石油・天然ガス産業が勃興する以前は、他の湾岸諸国同様 漁業と真珠採取が主要産業だった。UAEの記事でも述べた通り、日本のミキモトにより衰退に追いこまれる。

ちなみに夜はジモティー達により占拠されるので、記念写真は昼がおすすめ。

2022年ドーハ・ワールドカップの参加国国旗が海風で整列する。

フラッグの奥にはスイス HUBLOT製のデカい時計があって、ワールドカップ開催までのカウントダウンが表示されていた。
これは、砂時計をモチーフにしてるのかな。

 

このポイントが、対岸の摩天楼を見るにはとてもちょうど良いスポットだった。
(※Google map 上での Skyview ポイントは現在近隣の工事の関係で立ち入りできない)

夜は高層ビル群が各々の光に彩られて、それを観にくる現地の人たちも多く いい雰囲気だ。

夜の海沿い。

金融センター

コルニッシュを更に北へ進むと、先ほどの摩天楼ビル群たちの足元に着く。

雰囲気的には新宿をキレイにした感じ(?)
典型的なレンティア国家のタールは国家財源を国内の経済活動にほとんど依存しない。
そのおかげで国民の所得税ゼロで医療費や電気代も無料という日本の所得税にうんざりしていた管理人にとってはもはや≒Tax Heavenである(違う)。
ただし、カーボンニュートラルが叫ばれる昨今、国の経済を石油化学産業だけに依存するのが危険だというのは、ドバイ首長国の判断と同様のもので この高層ビル群はそういった危惧の象徴といってもいいかもしれない。

歴史資源が少なく、降水量が著しく少ない上は農業の発達も不可能、既存の他種産業も伸びしろの多いものでない、
となるとLNG事業への参入銀行や外国企業を優遇税制で誘致して、インフラを整備すると共に金融都市を築くという戦略になったようだ。
そしてドーハは中東地域ではドバイ、アブダビ、テルアビブなどに次いで有数の金融都市へと急成長した。

Katara 地区

カタールの国獣アラビア・オリックスの巨大なモニュメントは St. Regis Doha Hotel にて。
Katara Cultural Village のだまし絵的な壁アートもオリックス。

カタラ地区で最も目を引くのが、Katara Mosque.

モスクはトルコ人モスクデザイナー Zainab Fadil Oglu氏によって設計されて、外装の鮮やかなタイルワークはイスタンブールのドルマバフチェ宮殿の修復チームによってデザインされたとのこと。

今まで見てきたモスクよりはこじんまりしていて、外形もシンプルな直線でモダンな印象。

礼拝室とイランを連想するモザイク文様。

カタラ地区はカタール企業やショッピングセンター、劇場や映画館に多数のレストランが集合する煌びやかなエリア。

地面から生えるギフトボックスやファルコン・フードなど。

Katara地区、Tasty Street の小屋達。夜になると開店してライトアップされる。

Katara Pigeon Towers. 何なのか、よくわからない。

Katara Multi-Purpose Hall 周辺。全然人がいないけど、夜になったらまた様子が違うんでしょう。

とある坂道を上った上から北側を眺めて見えるビル群が、人工島 The Pearl .

The Pearl ~真珠島

ドーハの真珠島はその名の通り真珠のような形を元に都市計画された人工の島で、

この地区は外国人が土地を所有することが許されているらしい。これも外貨獲得のためのひとつの手段だね。
とにかく Expensive なエリア感が漂いまくってる。

この橋の向こうが、まさに地図で見る真珠の中心部だけど、ここから先は立ち入り禁止。

超富裕層と思われる居住者の所有するボート?

Ferrari や Rolls Royce のディーラー。

The Pearl でもひときわ美しいエリアが人工島の北側にある。

運河のように配備された水路にカラフルな壁面とカフェ、確かにヨーロッパに来たような感じ。

勿論お店などは居住者でなくても楽しむことができるので、友人や恋人と一緒にカタールを訪れる場合はかなりおすすめの場所だと思う。

Imam Muhammad bin AbdulWahhab Mosque

真珠島から南側へ戻る途中、Imam Muhammad bin AbdulWahhab Mosque に寄った。
カタールで最大のモスクなのだけど、残念ながらコロナの影響で一時閉鎖中とのこと。UAEやオマーンに比してドーハ市内は少しまだ感染対策の意識が強い印象がある。

遠くから写真を撮ることしかできなかった。
いくつかの情報を見ると、どうやらスーク・ワーギフ内にあるどこかで事前に予約を取得すれば入ることができるらしいが、それがどこなのか不明。
公式のページでは予約不要だし、一時閉鎖になっている旨の周知もないんだけど・・・どうなんだろうか。

Aioon

おまけ

市内で発見した Kawasaki 14R のロンスイ。
ん~ やっぱSSとかメガスポーツにロンスイは似合わない。

つづく

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