【Islamic Republic of Iran episode23】Kermanshah;ケルマンシャーでほっと一息

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

ウルミアからタフテ・ソレイマン、そしてホウラマンバレーを経て来た道は最高にエキサイティングだった半面かなりHPを削ったので、ケルマンシャーの街でほっと一息いれようかと思います。

Takyeh Moaven al Molkの圧倒的なタイルワーク

朝、またにゃんころがドラムバッグの上で寝てる。起こしちゃってごめんね。

ケルマンシャーの美しく整備された街並み。

Roundabout のAyatollah Jalili Mowque をみつつ、路地を抜けて、

やってきたのは Takyeh Moaven al Molk.
Takyeh;テキーエとは、ヒジュラ歴の最初の月に シーア派のムスリム達がイマーム・フセインの死を追悼するために集う建物。

外壁の装飾の一部。ライオンと太陽は、イスラーム革命以前のペルシャ王室の象徴。このテキーエはカジャール朝期の1903年につくられた。

 

メインのドーム内はステンドグラスと一面のタイルで装飾されている。

天井部分。

タイル画はそれぞれ歴史的な戦争のシーンやイスラームの伝説を描いたものが多く、カルバラの戦いも含まれる。

おぉ、、、かなり惨たらしいシーンが多い。

それぞれにどんな意味があるのか、ないしどんなシーンを切り取った絵なのかを知るには現地ガイドの説明が必要でしょう。

タイル画はひとつひとつ少しずつ異なっていて、全てが100%天然の彩色だ。この内装の独特さから、Moaven al Molk のテキーエは世界的に見ても稀有な存在になっている。

回廊を通って、

中庭に抜ける。

Abbasiya のセクションにあたる建物。

  

アケメネス朝やペルセポリスにまつわるタイルワークもある。

Taq-e Bostan

次にやってきたのは市内から北の郊外にすこし行った Taq-e Bostan という史跡。

ササン朝時代に岩盤をくり抜いてつくられた彫刻がある大きな断崖の前にはきれいな湖が広がって、ガチョウやアヒルが気持ちよさそうに泳いでいる。

彫刻は大きくわけて3つ、

一番左はおそらくホスロー2世のものと考えられている。両脇はゾロアスターの最高神 Ahura Mazda;アフラマズダ と Anahita; アナヒータ.
下段もホスロー2世で、完全武装した状態の彼の愛馬 Shabdiz に跨っている。

中央の少し小さいアーチはシャープール2世とシャープール3世が向かい合っていて、

一番右にあたる彫刻が、アルダシール2世の戴冠、叙任の様子をあらわしている。王冠を授けるのがシャープール2世で、一番左の人物はミトラを表わしているらしい。

Taq-e Bostan で出会った、Amirhussain, Arqavan,Mohsen の3人。
短い時間だったけど、湖の周りを歩きながら色んな話ができた。

つづく

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