【Kingdom of Bahrain episode 4】砂漠の油田地帯に寂しく佇む “Tree of Life”

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

宿を後にして、バーレーンの南側を少し散策してから出国しようと思います。

バーレーン南部県の油田地帯

首都マナーマは大都会で交通量も多かったけど、少し外れると他の湾岸諸国同様すぐに辺りは荒涼とした景色に変わる。

バーレーンの南部のアワリ油田は 1930年代 アラビア半島で最も早く石油の生産が始まった場所で、マナーマがウォーターフロントとして成長した今でも国の経済の基盤を支えている。
驚くことに、道のすぐ脇にはパイプラインや採掘機械がリアルタイムで起動していて、おそらく世界で最も産油現場を間近で感じられる場所なんじゃないかと思った。写真のようにすぐ手で触れられる場所でフレアスタックが上がっている。

トチ狂ったヤカラがいたずらしようと思えば簡単にできてしまうと思うんだけど、国家の基盤を支える地区のセキュリティはこんなもんでいいんだろうか、、、と驚いてしまった。
※バーレーンは支配層のKhalifa家がスンナ派であるのに対し、歴史的な経緯で国民の7割以上がシーア派で、そういった背景をもとにアラブの春の余波ではクーデター未遂の暴動まで起きた史実があるので、あながち取り越し苦労でもないと思ったりもする。

Tree of Life

採掘機械がまるでアニメのシーンのようにガタンガタンを音をたてる荒涼地帯を南へ進んでいくと、

この茫漠な寂しい場所にポツネンと佇む大樹がある。

砂漠帯の気候に属して、降水量も著しく少ないこの場所で、一体なぜこれだけの大樹が生き続けられるのか 摩訶不思議である。

樹齢は400年ともいわれ、実際に水源はよくわかっていないらしい。
一説によれば根が地下50mに達し地下水を汲み上げてるともいうし、また一説によれば砂粒から水分を得ているという説もある。
さらには、旧約聖書 創世記の「エデンの園」の場所として バーレーンのディルムン文明もその候補のひとつであることからも、「なにかしらの神秘的な理由」だという論もあるというからおもしろい。

木の種類は Prosopis cineraria といって、乾燥には極めて強い種らしい。

管理人が訪れた際、たまたまプロの撮影クルーによるドローン撮影が行われた。

日が暮れてくる。近くを馬が行き来していた。

夜になってライトアップされた Tree of Life.

無銭宿泊 再び

宿は未定だったので、今日はここいらで野営しようと、Tree of Life から少し離れた場所でテントを設営しようとしていると、車がやってきて声をかけられた。

ここで寝る

と言うと、部屋があるから来いよ!

と、願ったりかなったり展開だ。

彼についていくと、このコンテナ状の場所に案内された。

外にある巨大な発電機が稼働すると、、、

こんな素敵な宿に。

内部はアラブのゲストルームで、冷房もついているし、冷蔵庫の中の水やコーラは全部好きに飲んでいいよ、という。

しばらくすると、この場所の持ち主である 彼(ごめんなさい、名前を忘れちゃった)が簡単な夕飯を持ってきてくれた。

案内してくれた Akmar. 彼はこの後仕事があるということで宿だけ提供して去っていった。
色んな人に助けられてます、ほんとに。

てなわけで、図らずも安心な宿と夕飯を手に入れ、就寝するのであった。

おまけ

Tree of Life で出会ったインド人の家族と。
少年が喜んでた笑

つづく

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