【住所不定無職】住民票の海外転出~これが噂のロストワールド?

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

長期の旅に出る際の国内での身の振り方にはいろいろあるかと思います。
どんないろいろがあるのかはよく知りませんが、管理人の場合は住民票を消すことにしました。
これは予ねてから決めていたことです。

海外転出届の手続き

住民票を消すといっても、いまある住民票を跡形もなく抹消するなんてことは(たぶん)できません。
そんな方法があるとしたら、死んだことにして戸籍ごと消すみたいな ひと昔前のヤクザ映画的裏ルートをつかうことになるんでしょうか?

一般的な長期海外仕向の住民票異動は、「海外転出届」をだすことになります。

こりゃあさぞかし煩雑な手続きがあるんだろうなぁ
と考えていたんですが、実際には区役所に身分証明を持って行って書類を記入するだけの アラ簡単 な手続きでした。

※海外転出の手続きが可能なのは出国予定の14日前頃から となっていますが、これを確認する厳密なチェック(例えば往路航空券の提出など)はありません。
※手続き自体は免許証さえあればOKですが、マイナンバーカードを発行している場合「返納」印を押してもらえるので一緒に持って行った方がいいです。

んなわけで、かつて20歳のパティスミスが$16を握りしめてニューヨークへ向かったように、管理人も免許証を握りしめて区役所にやってまいりました。

住民異動届を記入し、提出するだけで転出の手続きは完了しました。
ものの15分といったところです。

その他の必要事項

海外転出届をすることで、区発行のあらゆる資格が喪失します。

マイナンバーカードは
「国外転出により返納済」
の印が押され、その場で返却されますが、番号自体は帰国後も変わらず使うことができるので、この状態で保管しておくのがよいでしょう。

印鑑登録カードと、健康保険証も失効しますので、窓口で渡される返却用封筒に入れ、記載した出国日にポスト投函します。

納税について

住民票がなくなることによって納税の義務からも解放されます。
ただし、各課税には払い込み書発行のタイミングや、住民票のおかれている時期によってそれらの勘案事項も変わってくるため、各自治体に問い合わせて確認する必要があります。
詳しくは ➡【納税の義務からの解放~旅に出る前に考えるべき課税のあれこれ】

※国民年金に関しては、「任意加入」として出国後も納付しつづけることができます。管理人はしませんが、希望する場合は別途任意加入手続きをすることになります。

まとめ

住民票が海外転出され、自治体由来のあらゆる資格を喪失するということは、旅の間の納税義務から解放される一方で あらゆる福利厚生から解除されその恩恵を受けることができなくなるということでもあります。病気やケガなどに対し自己責任を負うことにもなります。
年金の納付が滞ることにより、将来の交付額も減額するでしょう。
よく考えて行うべき手続きです。

しかし思えば、現代人は皆 「起こるかもしれない なってしまうかもしれない」 という不確定な未来におびえ、
その不安につけ込む「起こった時のために なってしまったときのために」という保険という概念に縛られ、
そして安心を得るために多額のお金であったり、多くの不自由を無意識に強いられているといえないでしょうか。
社会と折り合いをつけて生きていくというのはそういうことですし、意識せずともそのレールに人々を乗っけていくシステムが巧妙にできあがっています。

一般的な疾病や、ガン、あるいは死亡、事故、天災・・・・
ほか 自分の思いなどとは一切関係なく無秩序におそいかかる不可抗力を遍く受け入れるなんてこと、できませんものねぇ・・・

いずれにせよ、
管理人もいよいよ 住所不定無職30代男性 になりました。
なんかやらかして報道されないように気を付けます。