こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。
東京でも雪がちらつく今日このごろ、
タイムリーにバイク用スノーチェーンの装着に関する記事でも書いておこうと思います。
株式会社ミズノチェーン製スノーチェーン
バイク用スノーチェンの市販品はそう多くないと思うのですが、家の近くにあるバイク屋さんで注文可能だったので、ミズノチェーン製のスノーチェーンを用意しています。規格品もありますが、各々の愛車サイズで製作してくれるので、これはテネレのタイヤサイズに合わせています。
ミズノチェンは昭和45年創業の国産バイク用スノーチェンメーカーで、日本郵便の雪国配達バイクの標準装備品としても採用されているとのこと。
上がフロント用、下がリア用です。
リアタイヤへの装着
スノーチェンには表・裏があります。
ミズノチェンの場合、リベットの大きさが違い、小さいリベット→タイヤに接触する側・大きいリベット→地面に接する側 となっています。
まずはリア。
できればセンスタなどでリアを浮かせた方が作業しやすいです。
先ほどの表裏に気を付けて、タイヤ後方からタイヤを回してチェンを1周させて、
末端はこのようなフック構造になっているため、これをひっかけて固定します。
ブロックパターンの場合溝にチェンがひっかっかるので、その辺を調整しながら装着します。
反対側のフックもひっかけて、チェンがリアタイヤに巻かれました。
そうしたら、スプリングバンドというものをつかって左右のチェンにテンションをかけていきます。
スプリングバンドの装着にはこの道具が一番使いやすい、通称 ❝ひっぱる君❞ 。
一方のチェンにフックを内側からかけます。
そしたら反対側に出して、同様にフックが内側→外側を向くようにかけます。
この向きはNG。
スプリングバンドは5か所分あるので、ちょうど5角形の頂点をイメージしてひっかけていきます。
リアタイヤに関してですが、ブロックパターンが強くサイドへの飛び出しがあるタイヤだと、その分チェンも外則に張り出します。
テネレの場合チェンガードの内側と干渉してしまうので、
一度チェンガードを取り外し、干渉箇所をチェック。
その部分をグラインダーで削合しました。
なんか最近こういう作業にまったくためらいがなくなってきた・・・
これでスノーチェンがチェンガードと干渉しなくなりました。
リアの装着は完了です。
フロントタイヤへの装着
センスタを立てた状態でフロントホイールの上死点を持ち上げると、簡単にフロントが持ち上がるので、靴のつま先を下に挟み込んで、その隙にスキッドプレートの下に適当な長さの棒をつっかえます。
管理人は今のところPBのプラハンを愛用していますが、旅用にちょうどよい「棒」をこしらえないとなぁ。
というか既存の道具の中から代用できるものを探したいんだけど、ジャストなサイズがない。
ペグハンマーは短すぎるし、タイヤレバーは長すぎるし・・・
フロントは前方からチェンを回していきます。
改めて、表裏に注意。
スプリングバンドも、フックを掛ける向きに注意して 5か所装着します。
フロントフェンダーとの間に十分な隙間があり、回転させても干渉しないことを確認します。
これでフロントも完了です。
収納
スノーチェンは、まずこのようにキレイに広げて、
2つ折りにし、
ぐるっと末端同士を近づけ、
フックを掛けておきます。
これがからまり防止になります。
あとはゆるーくまとめて、収納していきます。
スノーチェンの収納に管理人がちょうど愛用しているのがチャムスのブービーケース。
ソフトでもなくハードでもない、やわ過ぎず でも収納に融通がきくこの材質感がチェン収納にベストなんです。
一方を底面に入れて、
前後のスノーチェンがからまらないよう隔壁を1枚かませて、
もう一方もいれます。
蓋裏のメッシュにスプリングバンドとひっぱる君もいれられる。
補足
ブロックパターンには亀甲
ブロックの山が高めで溝の深いタイヤの場合、チェンが溝に落ちてしまい効果が減少してしまいます。
本来はこのようにブロックの上にチェンが乗ってる方いいわけなんですが、走ってたら位置も変わるし・・・・
というわけで、ブロックパターンのタイヤには「亀甲タイプ」という選択肢もあるので、こっちのほうがいいかもしれません。
ただし、亀甲ははしごタイプに比べて1.5倍くらい嵩張ります。
雪がなくなったら なる早で 外すべし
説明書にもありますが、
●高速走行
●乾燥舗装路での使用
はチェンを激しく摩耗させます。
管理人も、ちょっと雪のある場所を走った後、外すのがメンドくてそのまま走っていたら、後輪のチェンが切断しました。
こうなるとカランカランうるさいわ、ドライブチェンと干渉しようものなら大事故につながりかねません。
なので、面倒ではありますが、雪がなくなったら速やかに外すか、ゆっくー--り走るのがよいでしょう。
まとめ
にしても重いです。
まぁーめったに使わないこの道具を装備として持ち歩くべきなのか未だに悩ましいところですが、
備えあれば・・・・ の代表選手的なギアのひとつですね。別に北限を極めようとか全く考えてもいないんですが、自分の感覚的にこれは持って行った方が後で持ってきといてよかった となる気がしてならないんですよねぇ・・・