こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。
考えれば考えるほど悩ましいバイクでの雨対策。
大枠での防水に関しては ❝防水性の高い❞ ウエアを着ることで問題ないのですが、それでもやっかいなのが「隙間問題」です。
ヘルメットとウェアの間の隙間、みなさんはどのようにしてるんでしょうか?
今回はこのニッチな問題を考えすぎて夜も眠れない日々を過ごした挙句帰着した管理人なりの結論を記載しようと思います。
ひとつ結論としての フードインとその問題点
以前【ぼく流雨対策】などの記事でも触れているのですが、
このようにレインウェアのフードをかぶったままヘルメットをかぶってしまえば隙間からの浸水は皆無になります。
これを想定し、ヘルメットもわずかに余裕のあるサイズにしているのですが、これは夏向けの薄手のレインシェル(管理人の装備ではモンベルのストームクルーザー)であれば問題ありません。
ただ、これをデフォルトとするといくつか問題があります。
●もしフードがついてるものがあったとしても、厚手でヘルメットインすると長時間の装着で頭が痛くなる
●内側にフード付きのインサレーションやダウンジャケットを着こんだ際、首の後ろ部分の圧迫感がすごくなる
以前は、パタゴニアのクラウドリッジをライディングウェアとして冬用の最外層シェルとして使用していたのですが、やはりこの手のレインウェアはいくら厚手とはいえバイクでの転倒時などを考慮するとあまりに弱いだろ と考えるようになってきました。
クッソ暑い時の雨天はやむを得ずTシャツ+ストームクルーザーということもあるとして、ほとんどのシーンではプロテクタを内装できるライディングウェアを着用しようと考えています。
となると、フードなしのウェアを着ていてもヘルメットとの隙間から浸水しないような工夫が必要ということになったわけです。
田中産業 日よけフード
そこで考え付いたのが、防水性メンブレンでできたフード単独の製品はないだろうか? ということで、探してみると
田中産業 のゴアテックス日よけフード という製品にたどり着きました。
とにもかくにも色々と試してみようということで、
メーカーの方は製造中止になっているのでしょうか?HP上では既にラインナップから消えていますが、いくつかの通販サイトでまだ購入可能でした。
安心・安定のゴアテックス・ファブリクスが使用されています。
なので、防水性に関してはこんな感じでバッチシです。
ちなみに、 OJ BLOCK という面白い製品があり、これもヘルメットとジャケットの隙間を憂慮することから生まれた製品だと思うのですが、残念ながら防水性が皆無でした。それなりに強い雨の中乗ると、容易にびしょ濡れになり、期待していた効果は得られません。コンセプトはすごく良いと思うので、是非防水メンブレンを使用した改良版を出してほしいですね。
フードをプチ改造
さて、件の日よけフードですが、そのまま被るとこのような感じで、これから罪を犯そうとしているか、あるいは新時代のK・K・Kにしか見えません。
本来はこれが製品のフィーチャーポイントなんだと思いますが、この日よげがでかいし分厚いので、とてもじゃないけどこのままヘルメットインはできません。
なので、もったいないけど 日よけ部分を全除去します。
日よけ部分が取り除かれました。
ついでに少し小細工をします。日よけ部分を切った一番下端部分に残ったプレートに、
小さな穴をあけ、
ちいさなリングを通しておきます。
で、元々違う場所に付属していたあごひもをこのリングに通しておきます。
これで、プチ改造完了です。
実際の使用
まずはなにが問題だったかというと、
インサレーションを着て、
さらにダウンジャケットなどを着て、
フード無しのライディングジャケットを着ると、こんな感じで隙間からフード部分が飛び出し 雨が降ればジャケットが完全防水でもこの部分から浸水してしまいます。
さきほどの日よけフード(もう日よけないけど)をかぶってみます。
下端に移植した顎紐を締めれば、後ろのマント(?)部分が首の横にぴったりフィットします。
内側にどんなでかいフードのインナーダウンやらを着ていても、横~後ろ方向をガードしてくれます。
フード自体は薄手のゴアテックス・ファブリクスなため圧迫感もなし👍
※そもそもインナーダウンやインサレーションにフード付きをチョイスするのはテントサイトでの防寒性を優先してのことです。
さらにライディングジャケットを着た状態、このように雨がメインで侵入してくる❝隙間❞をゴアテックスメンブレンで完全に塞ぐことができました。
顎紐で左右を締めていることで風圧によりフードの横部分がずれてしまうこともありません。
まとめ
ちなみにお気づきの方もいるかと思いますが写真で着用しているジャケットはアルパインのメッシュジャケットなので全然防水仕様ではありません笑
実際にはこれに完全防水の旅用ジャケットを装着することで頭部~上半身 アッセンブリでの完全防水が完成するわけです。
個人的には、バイク業界で「ヘルメットージャケット間 隙間問題」があまりピックアップされないし、対策商品もほとんど無いことに違和感を感じていますが、プチ改造したこの日よけ無し日よけフードをタンクバッグに忍ばせておくというのが現状最適解となっています。
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