こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。
バイクに乗って遠出をする時、みなさんカメラとかはどこに収納していますか?
タンクバッグの中だと、持続的な振動がカメラにかかってよくないですし、かといって震動がかからないようにパニアやバックパックの奥にしまってしまうとちょっと風景を撮影したい時などにとても不便です。
常にライディングジャケットを着る方は、コンデジ程度の大きさであればジャケットのポケットにしまえますが、管理人は特に夏場にはTシャツで走るので、そのようなスペースはありません。
この問題の解決案がヒップバッグなのですが、今回は自分なりに使い勝手のよいヒップバッグに至った経緯を書こうと思います。
バッグパック vs ウェストバッグ vs ヒップバッグ
そもそもなぜヒップバッグ(レッグバッグ)に拘るかというと、それなりに理由があります。
まずバッグパックですが、これは装備としては絶対必要です。バイクを降りた際に常に身から離さないで持ち歩くものはすべてこの中にいれておけるからです。
ただ、「走行中に背負うか」はまた別で、通勤や数十キロならまだしも数百キロあるいは何日もずっとこれを背負って走るのは完全にNGです。すぐに嫌になって背負わなくなるでしょう。これに関しては斜めがけのタイプなども同じで、とにかく肩に何かをかけるのは全てだめです。
次にウエストバッグはどうでしょうか?ウェストバッグは容量も様々ですし、ライディングの邪魔にもならず長時間着けたまま乗っていても疲労感に悪影響を及ぼしたりすることもないと思います。ただし、問題なのは装着位置が上過ぎることです。
多くのバイク用ジャケットは丈がやや短くつくられているので、あまり話題になることがありませんが、管理人は極寒でも対応できるよう寒冷時にはやや丈の長めのジャケットを着ます。そうなると、こういったウエストバッグはジャケットといちいち干渉して非常に扱いづらいわけですね。
こういった理由から、
・長時間あるいは長距離乗っても体への負担がない
・ジャケットやその他ライディングギアとの余計な干渉がない
という項目においてヒップバッグが最も優れていると思うのです。
ただ、雨が降っても気にする必要のない防水性と、長期の使用に耐えうる頑丈さなどを考慮して探すと、なかなかよいヒップバッグがないことに気づきます。
多くのバイク用ヒップバッグは大腿部ベルトと腰ベルトで装着するようにつくられているのも問題で、ライディングパンツのベルトと2重になるのも身軽さを欠き躊躇する理由になっていました。もしも丈の長いジャケットを着ていれば、ヒップバッグを外すためにいちいち丈をまくりあげて腰部分のベルトを外さないといけないからです。
FishPond Thunderhead ChestPack
そんな中で、バイク用品に拘らず スキー用品や釣り用品などにも視野を広げていろいろ探してみると 最終的にFishpondという釣り用品のメーカーにたどり着きました。
その中でヒップバッグへのプチ改造の白羽の矢が立ったのが、
サンダーヘッドチェストパックというモデルです。
本来はこのように胸の前に装着し、釣り用のギアを色々な場所に装着できるようなギミックが盛り込まれています。
一応リンクですが、アマゾンだとアメリカ定価よりだいぶ高いですね・・・
可能であれば直接個人輸入がおすすめです。
サンダーヘッドチェストバッグをヒップバッグ化
さて、それではこのチェストパックをバイク用のヒップバッグにプチ改造したいと思います。
サンダーヘッドチェストパックはこんな感じで、ちょっと複雑な形をしていますが、
ライディングネットを差し込むための背面ハーネスは不要なので、これは取り外します。
ベルト類を一度取り外し、2本だけ、パック下部に再設定します。これが、大腿部に巻き付くベルトになります。
そして上部はというと、これを使います。
The NorthFace のバックル付きキーホルダーです。アウトドアショップに行けばどこにでもあると思います。
このキーホルダーをパック上部のスロットに通します。
こんな感じ。
これでパック側の改造はOKです。
次に、ベルトもちょっとだけ加工します。
さきほどのキーホルダーを通すのにちょうどよい場所を2か所、マーキングしておいて、
ポンチで穴をあけ、
ハトメを装着します。キーホルダーのクリップ部がうまくかかるようなサイズと位置に調整します。
ベルトの革が思ったより分厚く、小学生の頃に美術室からパクった道具が役に立ちました。
イイ感じにハトメがつきました。
これでベルト側の加工もOKです。
先ほどのキーホルダーはバックル付きで分離できるため、一方はこのようにベルトに常時つけておきます。
あとは大腿部のベルトをつけ、
The NorthFaceキーホルダー2つのバックルを連結すれば、
こんな感じでヒップバッグのできあがりです。
バックルをはずし、腿のベルトを外すだけで とても簡単に脱着ができます。
装着観
メーカースペックでは5ℓの容量なので、それなりにいろいろ詰め込めるのではないでしょうか?
ライディングの邪魔にもなりません。
まぁデザインがかっこいいかはノーコメントですが、少なくともバイク用品店に並んでいるダサいレッグバッグの数々よりはマシかな・・・
なんでバイク用のバッグ類ってあんなにダサいデザインばっかなんでしょう。
ディテール
メインの材質はTPUコーティングされた1680 D のナイロン材です。素材感としてはターポリンとかああいう感じで、生地自体の防水性としてはかなり期待できます。
各部にギアを引っ掛けられるようなループやスロットが設けられていて、ムダに何かつけたくなっちゃいますね。
まぁ実際には何もつけることはないでしょう。
本来はこんな感じで釣り用のギアをいろいろ装着できるような工夫のようです。
メインコンパートメントのジッパーはTIZIPの大型止水ジッパー。
グローブをつけたままでも開け閉めがすごくしやすい持ち手になっています。
前面には別のポケットがあり、ここはウェットスーツみたいなメッシュ素材の質感です。
フィッシングの現場では何を入れることを想定しているのでしょうか?
ここは基本濡れてもいいすぐに取り出したいものを入れるのにちょうどよさそうです。
メインコンパートメントの中にも、別でクリアポケットと、その背面にもうひとつポケットがあるので、小物を仕分けるのに便利です。
今のところは使い道がありませんが👅
内容物は?
ということで自分なりのヒップバッグという解決策を講じてみたわけですが、今のところの内容物としては
といった感じで、完全に容量を持て余しますが、まぁ何事も余裕があったほうがいいし。
ちなみに鍵ですが、
同じく Fishpond のアローヘッド・リトラクターを使うと便利です。
鍵類は、パニアのロックキー、ディスクロックキー、パニア施錠ストラップのキーなどありますので、スペアとは別に普段使うのをまとめておき、
リトラクターにまとめておきます。
コードは約80cmほど伸びるので、ヒップバッグの中に固定したまま鍵の出し入れが可能になります。
一方はカラビナ仕様になっているので、ヒップバッグ内のチャック取ってにつけておき、
こんな感じでいつでも安全・確実に鍵の取り出しと収納ができます。
まとめ
・上着になにを着ているかが無関係
・簡単に脱着可能
・ライディングの邪魔にならない
・防水性能がある
・タフな使用に耐える
こんな要件を満たすヒップバッグができたんじゃないだろうか。
バイクを停めて、ふらっとその辺を歩いていたら 「おっ なんだこのキレイなカミキリムシは!」なんてシチュエーションでももう安心。
常時携行のヒップバッグからおもむろにカメラを取り出しその貴重なシャッターチャンスを逃す心配はもうないでしょう。
というわけで、釣り用チェストパックのプチ改造レポートでした。オーバーパンツを履くときだけがネックなんですが・・・・
何かの参考になれば幸いです。