【最軽量のコット】サーマレスト ウルトラライトコットの実力は?

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

テント内での就寝アイテムを広く見直すにあたり、いくつかの道具を刷新しています。
今回は以前紹介した【Helinox コットワン コンバーチブル】を変更!

ちなみに、新しい装備を追加する度に、古い道具はネットオークションなどで売りさばいています👍

ヘリノックス コットワンコンバーチブルの反省点

まず言っておきたいのは、ヘリノックスのコットワン・コンバーチブルは非常によい製品でした。
おそらく、コットそのものとしての品質では最高だと思います。それは脚部やメインシャフトの強度・生地の厚みなど諸々の要素を鑑みても明らかでした。しかし、【Helinox コットワン コンバーチブル】の記事中でも触れた通り、
・携行性がやや悪く、荷物として嵩張り、重量もそれなりにある
・メインシャフトを組み立てる時の関係で、テント内で設営することができない
・→従って雨の時などはテント外で設営し、濡れたコットをテント内にいれることになる
・撤収の時も然りで テント内から一度出し、雨に濡れながらしまわないとならない
という問題がありました。特に設営・撤収がテント内でできないことや、収納のサイズは大きな問題でした。
これらを改善してくれるものがあれば、見直しを検討したいなぁと考えていたのです。

Thermarest Ultralight Cot

そんな中白羽の矢が立ったのは、
Thermarest Ultralight Cot
リンク先にもある通り、「市場にて最軽量」との文句が目を惹きます。
しかし、重量にそこまでこだわっているわけではなく、設営の方法や収納サイズに魅力を感じたのです。

以下、スペック(レギュラーサイズにて)。

・重量:約1.2kg
・サイズ:61×183cm
・収納サイズ:φ13×41cm
・耐荷重:147.5kg
・材質:リップストップポリエステル(サーマキャプチャー・コーティング)
    アルミ
    プラスチック
・アメリカ製

やはり本国生産というのが非常に印象いいですね、このご時世に自社生産に拘るのは、価値あることだと思います。

サーマキャプチャーとは、サーマレストの他の製品にも多数アプライされているコーティング技術で、
熱反射板が体温を反射し、体温を逃がさないようにするそうです。
夏はどうなんでしょうね。

そして特筆すべきはこのサイズ。
コットワンコンバーチブルと比べると、これだけコンパクトです。
テントサイト関連の装備に関しては全て【SW-Motech ドライバッグ600】の中に詰め込んでいましたが、コットワンコンバーチブルだとこれだけでかなり嵩をとってしまい、上部のロールアップがぎりぎりでした。
これでパッキングもめちゃくちゃやりやすくなりました。

ウルトラライトコット 実使用

では、実際の設営と使用をみてみましょう。
本当にこのコンパクトさは素晴らしいです。

中身はこんな感じ。
 メインのシート
 メインシャフト×2本
 脚パーツ×12個
 脚シャフト×8対(16本)
今回はおおきな課題であった「テント内での設営/撤収」を実証するため、あえてテント内での組み立て風景としています。

まずは生地を広げます。
イメージとしては車のフロントガラスにしく反射シートみたいな感じでしょうか。
ヘリノックスのようなコーデュラ生地的な”布感”は無く、どちらかというとペラいシートといった印象です。

まずはこのシートの両サイドにメインシャフト(サイドポール)を挿入していきます。
サイドポールはショックコードでつながっているため、このように折れた状態で順々に挿入していくことで、1本につなげなくても組み立てが可能です。

コットワンコンバーチブルでも、理屈的にはこれが可能ですが、シートの性状やスリットの数、シャフトの太さ的にとても難儀します。
しかし、ウルトラライトコットであれば、シャフトもそこまで太くなく、生地の質も軽く扱えるためこのようにテント内で長いシャフトを挿入することができるわけです(別にテント内で組み立てられるように設計されているわけではありませんが)。

サイドポール2本が入った状態です。見えているのは裏側で、圧着されているアルミが見えますね。

次に脚部を組み立てていきます。

脚部を支えるシャフトは緑色とピスタチオ色のシャフトが対になっています。
それぞれ8本ずつあるので、これらを連結し、8本のシャフトをつくります。
(ピスタチオというか、これは完全にレニヤーノグリーン)。

脚パーツとなる三日月型のプラスチックパーツと、シャフトを組み合わせてこのようにしますが、

全部で6個つくる脚パーツの内、2対はこのようにシャフトを2本通します。

こうして全6対の脚パーツ・シャフトの組み合わせが完成したら、あとは

先ほど挿入したサイドポールに脚パーツを引っ掛けていきます。
この際、脚パーツ・シャフトが全6対に対し、スリットはもっと沢山ありますが、
どのに荷重がかかるかを鑑みて、好みの位置に設定してください。

シングルのやつはこんな感じ。

ダブルのやつはこんな感じでねじります。
写真のためにコットを立てていますが、実際に組付け・取り外しの際は地面にコットを寝かせ、足でサイドポールを抑えながらやるとよいです。
ダブルのほうは、かなり強い力が必要ですが、足と両手をうまくつかえば軽い力で操作ができます

こうして、脚パーツがシートに設定されました。

テント内でもよいサイズ感で、これなら雨がふっていようとテント内で設営・撤収が可能です。

シートに高級感などはありませんが、耐荷重は十分で強度は信頼がおけそうです。
めちゃめちゃ丈夫で高性能なブルーシートといった感じでしょうか。

テント底面からの浮き量も十分で、コットとしての本来的な目的も勿論十分達成しています。

肝心の寝心地ですが、はっきりいってマットを敷いてしまえばヘリノックスのコットワンコンバーチブルと比べても大きな違いなどは全く分かりませんし、少し心配に思われるかもしれないシートの生地感なども全く気になることはありません。
つまり、コットとしての性能はほぼそのままで、大幅な軽量化と収納サイズの縮小、そしてテント内での設営・撤収の容易さを手に入れることができたわけです。

まとめ

サーマレスト ウルトラライトコット。
さすがサーマレストが自社生産しただけあってぬかりがないです。

コットとしての性能はなんら損なわず、ここまでコンパクトにできるのであれば、装備を入れ替えない手はないでしょう。
今のところ、目立った欠点などもないですが、強いて言うのであれば
・パーツ点数が多く、慣れないと少し手間取る
・脚シャフトの組み立て、取り外しにコツが必要で、慣れないと大きな力が必要
といったくらいですが、2~3回組み立てと分解をすれば誰でもコツをつかんで軽い力ですんなりと設営・撤収ができるものかと思います。
勿論、長期で使用しているわけではないため、脚シャフトの耐久性などまだ不明な点も多いのですが、コットを導入したいけどそのサイズに辟易として踏み切れずにいた方にとっては素晴らしい選択肢なのでしゃないでしょうか?

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