こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。
以前、【マントルランタンのオーバーホール】で登場したペトロマックスのメインテナンスキット。それぞれの使い方と役割を紹介します。
Petromax メンテキット
これがペトロマックス マントルランタン用のメンテキット。
キットの内容は
・#66 専用スパナ
・#11 注油口キャップ用ゴムパッキン
・#50 ニップル
・#68 ニードル
・#119 ニードルキー
・#180 掃除針(プリッカー)
それぞれの道具をどのように使うのか、みてみましょう。
#66 専用レンチ
これは、各部のボルトの増し締めなどに使います。
が、はっきりいって鉄板打ち抜いただけの粗悪工具で、レンチとして使うのはあまりおすすめではありません。
かろうじてサイズは合いますが、ガタもあるし、面取りすらまともにされてないので、パーツも傷つきます。
持っているのであれば、普通の工具を使った方がいいでしょう。
このレンチ、レンチとしての機能よりも大事な機能があります。
写真の赤〇で囲んだ部分、拡大すると
ニップルとミキシングチューブの間にはこのように隙間があります。ジェネレーター内で噴霧化された灯油が、ニップルの穴から噴出し、この隙間で空気と混ざり合ってミキシングチューブ内に入っていくわけです。車やバイクでいえば、キャブレターのジェットノズル部分みたいなもんですね。
この隙間には適切な幅があります。この隙間が狭すぎても、広すぎても、混合比(→空気と燃料がどのくらいの割合で混ざり合うか)が狂い、適切な燃焼が得られないわけです。
専用レンチの柄側は、この隙間の適切な幅になっています。写真のように柄側の先端を隙間に挿入し、適切な幅に調節するわけです✌
ミキシングチューブはこの写真のように、プレッシャーピースというパーツで固定されているので、後ろのスクリューを緩め、高さを調整することができます。
ちなみに、柄の一番先端はマイナスドライバーっぽい形状になっており、もともとはミキシングチューブの弁調整ネジを回す用だったみたいですが、全然まわすことができないですし、たぶん回す必要もなさそうです。
#11 注油口キャップ用ゴムパッキン
こちらは交換パーツ。圧力計付き注油口キャップの内部に入っているパッキンです。硬質なゴムでできているようです。
タンク内部は常に高圧になるため、注油口や余熱バーナーのジョイント部分などは燃料漏れのリスクがあります。余熱バーナーやジェネレーターは鉛パッキンにより強力に封鎖されていますが、注油口は常に開け閉めする部分なのでそういうわけにはいきません。なので、ここから燃料がもれていたら、まずパッキンを交換してみましょう。
#50 ニップル
これも交換パーツ。ニップルはジェネレーターの最上部に位置するパーツで、燃料が空気中に噴霧される部分です。したがって、先端に空いている穴が詰まり、穿通できない、ニードルが内部に折れ込んでしまった などのトラブルが生じたら交換する必要があります。
#68 ニードル
これも交換パーツ。コンダクティングロッドの最上部に位置し、ノブの回転に合わせて上下することで、ニップルの穴を開けたり塞いだりします。
非常に細いため、誤って曲げてしまうことなどがあるため、その際は交換が必要になります。
#119 ニードルキー
これは先ほどの#68 ニードル を脱着する専用工具です。
まずはニップルを外します。ニップルを外すと、写真のようにニードルが見えてきます。
ニードルキーをスポっとはめ込むことができるので、これで回転させてニードルを交換することができます。
#180 掃除針(プリッカー)
掃除針は一応余熱バーナー用ということになっていると思います。ペトロマックス系のマントルランタンでこのように細い管状になっていって、大規模な分解なしにアクセスできるのは、
・ニップル
・余熱バーナー(クイックライター)の噴出口
です。
赤〇で囲った部分が余熱バーナーの本体です。
余熱バーナーからフレームチューブを取り除くと(手で引っこ抜けます)、燃料の噴出口がよく見える状態になります。
このように掃除針を刺して噴出口の詰まりを取り除きます。この時、あまり針をこじると径が変わって余熱の際の🔥がばかでかくなってしまいます。あまり左右には動かさず、慎重に上下にだけ動かすように通すのがコツです。
ちなみに掃除針はニップルにも通ります。基本的にはニードルを上下させてクリーニングするんでいいと思いますが、、、
まとめ
さて、今回はペトロマックスのメインテナンスキットの内容物と、それぞれの役割をみてみました。火を扱う道具なので、適切にメンテして トラブルがないように保ってやるのが大切ですね。
大がかりな分解などせずに、簡単にできる作業なので、是非道具をそろえて試してみてください ☑