【Hashemite Kingdom of Jordan episode 8】イエス洗礼の地を経て 首都アンマンへ

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

アカバから入国したヨルダン、色々な場所に寄り道しながら北上し、死海で野営した後 中北部の首都アンマンへ向かいます。

ここまでのルート

死海を出発

死海湖畔の朝。
早朝、死海を眺めに他の観光客もここにやってきたのだけど、デカいバイクにデカいイモムシみたいのが寝そべっていてさぞかしビックリしたことでしょう。

出発前に少し死海に入ってみる。
水温は驚くほど温かかった。アカバでダイビングした時の水温よりはるかに暖かく感じる。
塩分濃度は約30%といわれているけど、マグネシウムなどの濃度も高い。
試しにほんの少しだけ舐めてみると、壮絶に苦い。
しばらくは口の中から鼻に残るほど強い味だった。

死海から再びヨルダン高原へ上る。首都のアンマンは標高約1,000mに位置する都市なのだ。

複雑に入り組んだ渓谷の間を縫うような峠道を進んでいく。

Mount Nebo

ネボ山という山がそんな峠道の途中にある。
ネボ山は 旧約聖書の預言者モーセが「約束の地」を眺望した場所とされているらしい。
そしてイスラエルの民を従えて「約束の地」を目指したモーセが志果たされる直前で亡くなった場所ともいわれている。

そんなネボ山の丘の上に建てられた教会に寄ってみた。
入場料は 1.5 JOD =約280円。

現在はキレイでやや近代的な教会が建てられているけれど、元々は4世紀後半に最初の修道院がつくられたらしい。

その当時の修道院の扉を担っていた巨石 Abu Badd.

教会内部。
たまたま讃美歌の練習風景に遭遇した。

4世紀のものなのか、その後の再建のときのものなのか、教会内部の床下にはモザイクタイルが保存されている。
特に動物が沢山描かれたモザイクが印象的だけど、ヨルダンにはいなそうな生き物と黒人の絵がアフリカを連想させる。

モーセの墓の所在は今のところ不明のようだけど、日本の石川県能登にあるなんて話もあっておもしろいよね。

ネボ山頂からの眺め。

お土産屋も1軒あって、クリスマスソングが大音量で流れていた。

イエス洗礼の地 Al Maghtas

ネボ山を去り、一度来た道を戻る。

ヨルダンにはMose’s spring (モーセの泉)が何か所かあって、一番有名なのがペトラ遺跡のある Wadi Musa 村のやつみたいだけど、ネボ山の麓にも同じくモーセの泉がある。
実際に来てみたけど、泉らしきものは確認できなかった。
一説では、ここがモーセの埋葬地ともいわれているらしい。

そんな山の斜面で発見した、岩間にしたたかに咲く花。シクラメンの一種だろうか。

一度上ったヨルダン高原をまた下りて、今度はヨルダン川付近にやってきた。
首都アンマンへ向かう前に、もうひとつここヨルダンでキリスト教にまつわる重大なサイトを訪れようと思う。

それは、”Baptismal Site”  洗礼者ヨハネによってイエスが洗礼を受けたとされる遺跡。
世界遺産となっていて、Visitor Center がしっかり設置されていた。

ここもヨルダン・パスが入場券を兼ねてくれる(ヨルダンパスの種類による)。
サイト内への自走はできず、

グループでバスに乗って移動。

そしてこここそがヨハネによってイエスが洗礼を受けたまさにその場所とされる遺跡。
正直見た目のインパクトは全然ないけれど、宗教的背景があまりにも大きいのか キリスト教徒にとっては重要な巡礼地のひとつなのかもしれない。

遺跡とヨルダン川の俯瞰図を表すモザイク画。

洗礼地の遺跡よりわずかに進んだところには、なんとも愛らしい外観の教会が建っている。

St. John The Baptist Curch.

ヨルダン川周囲には、イスラエル側も含めて多くの教会があるけれど、この教会はギリシア正教会で2003年の築造と新しい。

 

コバルトブルーの目に鮮やかな壁面と、ビザンチン様式のフレスコ画。

室内はけっこう狭いので、コンパクトな空間がギッシリと豪華に装飾されている印象だった。

洗礼者ヨハネ教会のすぐ目の前にはヨルダン川が流れている。

ヨルダン川はイスラエルとヨルダンの国境を成すので、すぐ手の届きそうな向こう岸はイスラエルだ。
ヨルダン川に身まで浸かって洗礼の追体験をする人が多い。

国境は国境なので、マシンガンを持った警備隊が目を光らせている。

謎多きヨルダン川。

こんな感じで、いくつかのスポットを巡って簡単なツアーは終了した。

最後にミュージアムをさらっと見学して、バスでVisitor Centerに戻る。

アンマン到着

洗礼地の遺跡から、アンマンまではわずか50km程度。
再び標高を上げながら、進んでいたら あっという間に着いてしまった。

死海周辺の道路では、地元で採れたであろう野菜や果物がトラックの荷台で売られているのを沢山目にする。

 

アンマンにて、King Abdullah Mosque. とコプト正教会。

キリスト教とイスラム教が共存している空気感が強くなってきた。

つづく

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