こんにちは、グレートエスケープ中の元勤務医です。
アブダビ滞在中の徘徊記録を追記します。
今回はUAE で、いや、世界的にみても最もアイコニックな名所として名高い、グランドモスクを訪れました。
グランドモスクまで
グランドモスクは、半島型に突き出したアブダビ中心地の ちょうど根本付近にある。
道中アブダビの野良っちと、
ホオジロヒヨドリ。
この暑さの中たくましく生きる都市生息型ワイルドライフたち。
道中に発見したモスク。
こういった様相のモスクは街を走っているとかなりの頻度で出現してくるから、いちいち停まっていてはきりがないのだけど、
このモスクの気になるのはその名前で
Mary,Mother of Jesus Mosque
という。
無理矢理訳せば、聖母マリアモスク ということか。
日本人的な感覚でいえば、イスラムの礼拝所を意味するモスクと、キリスト教をダイレクトに示す聖母マリア が共存することに大きな違和感を感じるわけだけど、これも UAE現大統領 Mohammed bin Zayed Al Nahyan氏が「宗教的な共存」を牽引する存在として2017年に改名したのだという。
この「宗教的な共存・寛容さ」というのは、グランドモスクを理解する上でも重要な概念となる。
グランドモスクは、アブダビ市街地を北→南へ向かって走っていると突如として眼前に現れる。その巨大さと荘厳さは、遠くからでも目に刺さる。
どこから入ったらいいのか分からなくて、色んなサイドから侵入を試みるんだけど、どこもスタッフが「ここからは入れない」という。
ロータリーの多い道は、出る場所を間違えると中央分離帯でのUターンができないからしばらく行ってからまたロータリーでUターンして元の場所に戻る、というような事を繰り返さなくてはならない。
外から眺めることはできるけど、内部に入りたい・・・スタッフの言ってる事が皆違くて困惑する。
そうこうしてるうちに日が暮れてきてしまったけど、なんとかエントランスを発見。
これは暗くなってからの写真だけど、実はグランドモスクの入口は地下にあったのだ。
このガラスのキューブみたいな建物がその入口だったのだ。
・マスク必須
・PCR検査の陰性証明が必要
・服装は肌の露出があるとNG
など、気軽に立ち寄れる感じではないようだ。
管理人、当然陰性証明なんてない。
ワクチンパスポートを提示するも、PCRじゃないとだめだという。
だけどわざわざここまで来てそう簡単に引き下がれない。
「日本からはるばる来たんだよ~ バイクでこの暑い中来たんだよ~ I’m beggin’ please」
というと、入口のナイスガイ、
「わかったよ、入れ!特別だぞ👍」
と入れてくれた。
まじナイス、ほんとにナイス。
※たぶん特例なので、もしこの記事を見てグランドモスクに行こうと思った方は、必ず所定の要件に従ってね。
↑ちなみに服装に関する注意はこんな感じ。間違って露出の高い服装で行ってしまっても、アバヤのレンタルができるっぽい。
入口から Tolerance Path
ドームの審査を通り(通ってないが)下に降りるとあらびっくり。
巨大な地下空間が広がり、そこにはお土産屋やレストラン、ジュエリーショップなどが。
入場料は無料。
ただし、国籍や滞在先などを入力してチケットを発券し、この2次元コードでゲートを通るという仕組み。
ゲートはさながら空港の保安検査。
手荷物は全てX線検査を受ける。
保安ゲートを抜けると、そこには
Tolerance Path
の文字があり、グランドモスクへつづく長い地下通路が。
この Tolerance Path は、直訳すれば「寛容なる道」。
本来イスラム教徒のみに門戸を開いていたモスクを、多国籍・異教徒の人々にも広く開放しよう というUAE大統領の「宗教的寛容さ」を象徴した通路といえるわけだ。
長い通路を抜け、地上に出ると、、、、
Sheikh Zayed Grand Mosque
グランドモスクが眼前に・・・・
ちょうど訪れた時刻が夕暮れ時だったというのもあるんだと思う、
冗談ぬきで感動して、涙がでてくるほどだった。思わず左手を胸に押し当ててしまう。
長らく感動するという心を忘れてしまったなぁ
なんて思っているそこのあなたに非常におススメです。
モスクの内部へ入ると、それは更に強い感動になって押し寄せてくる。
イスラム教徒でないどころか無宗教の管理人が、この場にいることでこれだけの感動を味わうことができる。
まさに「宗教的な寛容」の恩恵を存分に享受している気分だった。
モスクを囲む歩道も見事な手彫りとモチーフで絢爛。
入ってきた方をみてみる。
近年は一般観光客の立ち入れるスペースが縮小傾向にあるとのことだけど、まだ少し室内に入ることのできるスペースがある。
巨大なシャンデリアの間を通ると、
さらに巨大なシャンデリアの並ぶ空間にでる。
この部屋に敷き詰められている絨毯が、世界で一番大きな手縫いのペルシア絨毯と有名らしい。
パームをモチーフにした装飾や、手彫りの柱の花柄彫刻。
目を配せることのできるあらゆる場所が装飾されていて、
一切の妥協を許さなかったんだろうと思われる・・・
グランドモスクはUAE初代大統領Zaid bin Sultan Al-Nahyan氏の指示で着工され、2007年に完成。
国内外のあらゆる建設会社・技術者の力を結集して建設されたという。
外に出て改めてまたよく目に焼き付けておく。
もうすっかり暗くなってしまったけど、完全に暗くなってからも最高の雰囲気だ。
グランドモスク、感動をありがとう。
GoProの広角写真も
みなさん周知のとおり、カメラの撮像機能というのは暗所撮影で如実にあらわれる。
今回旅のメインカメラやレンズを選定する上で、管理人は「ある程度」に甘んじたが故、レンズもF4.0の小三元に落ち着いてた。
もはや後のまつりだけど、やっぱりF2.8の大三元を揃えておくべきだったか・・・
んー---、
しかも広角側の表現域を広げるために持参した魚眼を携行し忘れたせいで、広角あんぐるはGoProの写真に頼らざるを得ないという惨劇!
と思いきや、GoProの写真も、そんなに悪くないわね。
アブダビの夜
入ってきたドームへ戻る。
はるばるやってきたPCR無しの日本人を通してくれたナイスガイがまだいたので、本当感謝してると伝えた。
こういうとき、みんな拳を突き出してくるんよね泣
まぁ 一応テネレとモスクを同じ画角で。
グランドモスクから、夜のアブダビを走って宿に戻る。
グランドモスクの余韻がすごい、なんだかいい夢みれそうだ。
おまけ
リアルなラクダ VS カートゥーンなラクダ。
つづく。