【ヘリノックス ライトコット】Helinox ライトコット vs Thermarest ウルトラライトコット

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

前回のマットに引き続き、再びコットの比較もしてみたいと思います。

一番最初に使っていたのがヘリノックスのコットワンコンバーチブル。
コットとしては最高ですが、
・メインのポールが太く狭いテント内での設営撤収が難儀
・脚部パーツが大きく、収納サイズが嵩張り重い
というのを理由に

サーマレスト ウルトラライトコットに乗り換えて使っていました。

サーマレスト ウルトラライトコットを振り返る

詳しくは➡【市場最軽量のコット サーマレスト・ウルトラライトコットの実力は?】

サーマレスト ウルトラライトコットの最大の魅力はこの収納サイズ。コットとは思えないコンパクトさです。

内容はこんな感じで、点数が多いんですね。
一応設営を振り返ってみると、

生地を広げます。
生地感はほぼブルーシート。
裏面は Thema Capture のアルミ蒸着が施されています。

まずはメインのシャフトを連結し、サイドのポケットに通します。

次に脚部分ですが、

計16本あるシャフトをペアで連結し、8本のシャフトをつくります。

脚パーツは全部で12個(6対)なので、シャフト1本のを4つ、シャフト2本のを2つ組み合わせます。

こいつらをスリットを通してメインのシャフトに架けていきますが、
両シャフトを足で抑えながら、シャフトを手前に引くようにすると軽い力で設定できます。

シャフトが2本のやつはこのように”ねじり”をいれます。

6つの脚パーツがつきました。

これで設営完了です。

これを踏まえて、サーマレスト・ウルトラライトコットのダメ出しをすると、

・パーツ点数が多く、シャフトの組み立てなどが面倒。
・同様に、撤収も面倒。
・テント内での設営/撤収は可能だけど、メインシャフトを両足で踏む姿勢はテント内だとかなり取り回しが悪い。
・生地感に融通がなく、メインシャフトのポケットが狭いため、これを通すときに度々うまく通らないことがある。
・メインシャフトが細いため、生地から抜く際に引っ張ると、ポケット内でシャフト同士がはずれてしまうことがある。

といったことが挙げられます。
きっとこれは、ロングツーリングなどで何度も設営と撤収を繰り返さないと得られない感覚だと思います。

ヘリノックス ライトコット

とはいえ例えばエアマットのように「パンクしたら使いものにならなくなる」というようなものでもないので、別にいいかと思っていたのですが・・・

以前使っていたヘリノックスからライトコットがラインナップされたじゃねーか!
もっと早く出してくれてれば、、、
いや、前からあったけど知らなかっただけ?
とにかく、これは試してみようと思い入荷。同様に、設営をみてみます。

収納サイズはまぁこんなもんで、シートダッフルの中にぶち込むんであればコットワンコンバーチブルのような「嵩張り感」はないですね。

内容はサーマレスト・ウルトラライトコットに比して非常に簡潔。

生地を広げます。こっちは「布」感があります。

メインシャフトを連結。

DAC社製 TH72M という超軽量・高強度なポールが採用されています。

サイドのポケットに通し、

シャフトで出ないようにしまいこみます。

脚パーツは全部で4つ。
ショックコードでつながっているのをつなげるだけなので、20秒で完成。

コットワンコンバーチブルのような “見るからに堅牢” な感じはないんですが、ラチェット機構がない分コンパクト・軽量です。
DAC製チューブなので、耐久性は安心か?

そしたら、各脚をメインシャフトに架けていきます。
サーマレスト・ウルトラライトコットがシートを敷いた状態だったのに対し、こっちはこのように立ててやるのがよいです。
真ん中側からやった方が軽い力でできるというのを見た事がありますが、どっからやってもあんま変わらん。

真ん中側2か所は、ちょうどポール接続部の凸部に、脚パーツの溝がはまりこむようになります。

これで設営完了。

ちなみにテント内での設営/撤収ですが、シートを立てた状態でしゃがんだまま作業ができるので、この点もサーマレスト・ウルトラライトコットより取り回しがはるかに楽なんです。

テント内のライトコット。

これを踏まえてさっきのダメ出しを上書きすると、

・パーツ点数が少なく、シャフトの組み立てなどが楽。
・同様に、撤収も楽。
・テント内での設営/撤収はしゃがんだままの姿勢で可能なため取り回しがよい。
・生地感が柔らかく、メインシャフトのポケットが広いため、これを通すときに一発で奥まで通せる。
・メインシャフトがやや太くジョイントも強いので、生地から抜く際に気を付ければ内部で外れてしまうことがない。

となります。
明らかに贔屓してるように思われるかもしれませんが、これはリアルです。

Thermarest UL Cot との比較

まず収納サイズですが、このようにヘリノックス・ライトコットが少し長い。
ミニマムにしたいキャンパーにとってはこの時点でサーマレストに軍配があがるかもしれません。

スペックを比較してみると(レギュラーサイズ)、

サーマレスト・ウルトラライトコット ヘリノックス・ライトコット
重量 約1.2kg 約1.2kg
収納サイズ Φ13×41cm Φ13×53cm
展開サイズ 61×183cm 60×185cm
地面高 10cm 13cm
耐荷重 147.5kg 120kg
材質 リップストップポリエステル
(サーマキャプチャー)
Made in USA Made in Korea

このように、展開した状態でのスペックはほぼ似たり寄ったり
幅や長さはほとんど違いを感じませんし、体重が70kgに満たない自分にとっては耐荷重も同じようなもの。

しかし、生地感には明確な違いがあります。
くどいようですが、サーマレスト・ウルトラライトコットは「ほぼブルーシート」。

一方ヘリノックス・ライトコットは「布」です。布って漠然としすぎですが、まぁ 布です。

長さはわずかにヘリノックス・ライトコットが長く、

幅はわずかにサーマレスト・ウルトラライトコットが広いわけなんですが、
これも実際の使用で違いを感じるような差はないと思います。

生地感の違いにより、
サーマレスト・ウルトラライトコット➡強く張ったブルーシートの上に寝てる感触
ヘリノックス・ライトコット➡柔らかい布の感触で少し沈み込む感じ
という違いは明確に感じますが、
こう書くとヘリノックスの方がよさそうに見えるものの、これは好みで、
管理人的には上にマット敷けばあまり違いはないと感じています。

まとめ

以上をふまえて、またまた勝手ながらサーマレスト・ウルトラライトコットとヘリノックス・ライトコットをバトらせてみると、

サーマレスト・ウルトラライトコット ヘリノックス・ライトコット
快適性
収納性
展開/撤収の楽さ
テント内での
展開・撤収の楽さ
耐久性 ドロー ドロー
重量 ドロー ドロー

こんな感じになってみました。
まぁヘリノックスの圧勝ですね。

わずかなサイズの違いは「夜しっかり寝る」上で差にならず、
重量もバイクに積載する上で問題になる差もない。
収納性は少し差があるものの、やはりバイクへの積載で悩ましいレベルではない。

となると、何度も何度も設営/撤収を繰り返す際の「楽さ」が勝負の決めてになりますね。
サーマレスト・ウルトラライトコットは名品の何ふさわしく、なんとかコンパクトにしようというコンセプトが詰め込まれた素晴らしい製品だと思うのですが、管理人的 世界ツーリングの装備には ヘリノックスを採用しようと思います。

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