【荷締めのイロハ】ストラップ類を活用して、ロングツーリングの積載を補助

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

今回は荷物をバイクへ積載する際に使う荷締めストラップ類について触れてみようと思います。
リアパニアのように専用のラッキングシステムがあるものは安心ですが、ダッフルやザックなど そうでないものを積載する際はしっかりと安定させないと、万一高速道路などで脱落してしまったら大惨事につながりかねません。キャンプツーリングで日を跨ぐ場合は、荷物を下ろしてはまた積んで を繰り返すため、
・どの荷物を
・どこに
・どのストラップを使って
・どのように
・どのくらいの強さで
積載するのかを完全にルーティン化してしまうことが、安定した積載にもつながることでしょう。

TANAX Motofizz パワータイベルト

これはタナックスのパワータイベルト。
管理人はこれをホムセン箱の装着に活用しています。

一方をホムセン箱側つけたループに通します。このストラップの良いところは、このバックル部分が亜鉛ダイキャスト製のため、非常に安心感があるところです。
購入時はもっと長いのですが、用途に合わせて余分な部分は切断し、バーナーで炙っています。

もう一方はシートラックの適宜ちょうどよい位置にとおしておきます。

ホムセン箱自体はOGKのフリーキャリーシステムでロックしています。
4か所のタイベルトをしっかりと接続することで、より安定感と安心感が増しました。
➡【和泉化成PPケースをトップケース化】

Mosko Moto Backcountry cinch strap

こちらは Mosko Moto の バックカントリー・シンチストラップ

このストラップの特筆すべきは、やはりバックル部分のつくりです。
金属製のバックルに、かなり太厚の頑丈なベルトが通っていますので、管理人は最も重いシートダッフルの固定に活用しています。

テントサイトでの道具を一挙にまとめているシートダッフルは、重量もかなりあります。貧弱なストラップでは走行中に緩んでしまう可能性があるため、より頑丈なストラップで締めるのが望ましいでしょう。
➡【ツアラテック オルトリーブ製アドベンチャードライダッフル】

 

ストラップの各々を やはりシートラックの適切な場所に通しておきます。締めた時に、ダッフルを抱え込むような位置になるのが理想的です。

がっつりテンションかけてタンデムシート上に固定したところです。
バックルの裏には荷物を押さえつけるように滑り止めがついているので、ダッフルの頂上でバックルがクロスするように調整しています。
Mosko のバシリスクマークが、かっこいい。

Rok straps

こちらはド定番 ロックストラップ。
ロックストラップはド定番ではありますが、高耐久や信頼性に関してはかなり細部にまでこだわって造りこまれています。

ロックストラップは長さや幅でラインナップが沢山あるので、用途に応じて適切なものをチョイスするとよいと思います。
一般的な形状の荷締め用ストラップは、12mm 16mm 25mm 幅のラインナップだったと思うので、大型のシートダッフルなどには25mmがよいかもしれません。
管理人はロックストラップをザックの固定に使用しているため、16mm幅を使っています。
➡【ミステリーランチ Gallatin Peak 40】

一方はやはりシートラックの一部に通しますが、もう一方はホムセン箱のループに通しています。

シートダッフルの上に、ザックを固定したところ。
ロックストラップは伸縮性があるため、その伸縮を利用して高いテンションをかけます。
ザックはちょっとバイクを停めて店に入る際なども、かならず身につけておきたいため、すぐに外せて すぐに装着できる位置に積載したいですし、そういう意味でもロックストラップはバックルの1ステップ操作で着脱可能なため、理にかなっているというわけです。

Amon OGC カムバックルタイダウンベルト

エーモンOGC はオートキャンプやカーライフをより楽しくするためのギアをラインナップする面白いブランディングです。
車を使ったキャンプをする方は、是非HPを覗いてみると楽しいと思います。
そんなエーモンOGC のカムバックルタイダウンベルト。

管理人はこれをガソリン予備バッグの固定に使っています。
➡【Giant Loop Gas Bag の積載で、航続距離↑↑↑】

これはまた別記事で紹介しますが、ホムセン箱を施錠するためのスティールコアというベルトで、まずはホムセン箱上部に固定します。
➡【ソフトパニアの施錠問題をSteel Core で解消!】

Giant loop のガスバッグは両端に頑強な持ち柄がついているため、これをうまく利用して固定します。

あとはカムバックルタイダウンベルトをつかい、ホムセン箱のループに固定します。

これで、3ガロン満タンのガスバッグも全く問題なく固定できました。
➡ただし、重心の高い位置に液体系を積むと、中での液揺れが車体に伝わってきて不快なので、結局ガスバッグはホムセン箱の中に異動になりそうです。
カムバックルタイダウンベルトは、ホムセン箱の上に他のものを固定する用に継続です。

Mosko Moto Moto strap

こちらは、また Mosko Moto のモトストラップ
20インチと18インチがありますが、これは18インチです。
この類のストラップは汎用品にも多いため、別にMosko製である必要は全くないと思うのですが、汎用品は数回の使用で千切れるといったレビューも目立つため、
実際に海外のライダーが使っているものは安心っちゃー安心です。

管理人は斧の車体への固定に使っています。
➡【Hultafors スカウト 薪割りでよりキャンプを楽しく】
以前にも触れた通り、無意味にこの状態で走行していると間違いなく真っ白なバイクに乗った真っ青な服の人に止められた上に小1時間質問責めにあい、挙句厳重注意では済まず斧を没収なんてこともあり得るので くれぐれも気をつけてください。
〈※管理人が実経験したわけではありません〉
銃刀法的には 明確な目的 があればグレーですが、それでも車体からモロに露出していたら、国内だとアウトー かもしれません。

ちなみに、このサイズのストラップはこのようにパッカブル仕様でない嵩張る衣類をまとめておくのにも重宝します。

Giant Loop Pronghorn strap

これもまた、同じような高強度ゴムのストラップで、
Giant Loop の プロングホーンストラップ といいます。

プロングホーンストラップは、現行だと18インチ・25インチ・32インチの3種類のラインナップがあると思いますが、
旧モデルを含めると、カラーや長さにもっと色々なバリエーションがあるようです。

なにに使うかといいますと、フロントパニアの固定補助につかいます。
【Touratech オルトリーブ製サドルバッグをフロントパニアに】
まずは付属のストラップを使いクラッシュバーに装着しますが、これだけだと押さえつける力が弱いので、

ちょうどバッグに付いているD環にプロングホーンストラップをとおし、クラッシュバーに強く締め付け固定します。
この時に、25インチの長さだとちょうどよいのです。

これでかなりしっかりと安定しました。
このバッグは、もともとサドルバッグ使用ですが、イレギュラーに単体でクラッシュバーにつけています。
内部は衣類になるため、重さはさほどありませんが、容量がかなりあるため、プロングホーンストラップなどでクラッシュバー方向に押さえつけ、脱落モーメントを殺します。
Mosko の Moto ストラップも、Giant Loop の プロングホーンストラップも、おそらく下リンクのようなもので全然代用可能だと思いますし、
もしかしたら工場同じかもしれませんね笑
一応Titanストラップも使ってみましたが、概ね品質に問題なさそうではあります。
毎日日中40℃みたいな中で溶けないか、あるいは低温時に硬化して千切れないか なんてのは、もはや実際使ってみないとわかりません。

Bihlerstrap adjustable strap36

上のフロントパニアの固定に、GiantLoopのプロングホーンストラップに加えてこのビーラーフレックス製ストラップが大活躍します。

付属のベルトとプロングホーンストラップのみだと、このようにクラッシュバーとバッグの間に隙間ができてしまい気持ち悪かったのですが、

 

このようにビーラーフレックスをつかって縦方向にも締め付けると、クラッシュバーとバッグが密着し、より安心感のある積載になるのです。
ビーラーフレックスのフック部分がクラッシュバーの径にピッタリなので、きれいにひっかけて固定することができます。

 まとめ

荷物の積載に使用しているストラップ類を紹介しましたが、どれも汎用性は高く、色々な使い方があると思います。
管理人の場合はホムセン箱がちょっと特殊なので、その点に関しては参考にならないかもしれませんが、ご自身の荷物の量や大きさに合わせて 適切な荷締めギア選びの一助になれば幸いです。

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