【眼内レンズ】ICL 有機水晶体眼内レンズの手術を受けてみた

こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。

長期の旅行に行くとなったら、まず一般的に心配になるのは健康に関することや体の問題だったりするかと思います。
海外出張の前にむし歯をまとめて治したいという方も多いですし、体に関する心配事は極力なくしておくのが吉ですね。
管理人はというと、幸いむし歯の類はないのですが、目が悪いのは大きな懸念事項でした。
海外出張ならまだしも、野営も多いバイク旅でコンタクトレンズの管理なんてあり得ないし、かといってメガネをかけたりはずしたりするのも超絶億劫&メガネ壊れたらどーすんだよ ということで、思い切って目の手術を受けることにしたのです。
これは、ぼくの場合たまたま視力に関する事でしたが、人によって様々な「身体的ディスアドバンテージ」があることでしょう。
なので海外へバイクへ旅立つ前に、その「身体的ディスアドバンテージ」を解消しておく という意味合いにおいて準備の一環としてとらえていただけたらと思います。

眼内レンズ ICLにしたのは

「目の手術」というと、最も一般的なのはレーシックではないでしょうか?
レーシック手術は今となっては目の手術の代名詞的な存在となり、周りにもレーシックを受けたという人はけっこういると思います。
レーシックはじめ、他の視力矯正手術の細かい比較やメリット・デメリットは 検索すれば沢山でてきますので、今回は割愛するとして、
管理人は近視の度合いもまぁまぁ強めだし、長期の経過などを考えて眼内レンズを選択しました。
元職場の後輩が先んじて施術を受け、おすすめされたというのも大きいです。

・強度近視、乱視でも矯正可能
・後戻りが少ない
・レンズを後から交換したり、取り出すことが可能

といった事が他の選択肢に対して大きなメリットと感じられたわけですね。

まずは検査

施術を決意したらまずは検査の予約です。
後輩の内ひとりから紹介で割引がきく医院を選び予約の電話をしました(そんな理由でいいのか?)。
検査の際に気をつけることは

・検査前10日ほどはコンタクトレンズの使用が禁止
・当日は散瞳する点眼薬をさすため、検査直後はまぶしく、ピントが合わなくなります

くらいでしょうか。
時間は2時間くらいだったと思います。
めちゃくちゃ精密な視力検査みたいな感じで、いくつもの機械での測定、マニュアルでの視力検査、眼科医による診査などがありました。
検査が一通り終わると、検査結果を元に適性なレンズが決められます。
それによって見積もりや発注期間などの説明があり、OKであればその場で入金してレンズが発注されます。
レンズの納期は発注後に分かるため、この段階ではまだ手術日の予約は確定できませんでした。
同意説明の際にはろくに質問もせず、「大丈夫です」「オッケーです」「わかりました」くらいのセリフしか発さず、説明を担当してくれた方も「こいつ何も聞いてこないけど大丈夫か?」といった感じでした。目に関することなので、普通は色々と聞かれるのでしょう。
普段は自分が説明する側なので、こういうのは決めたらうだうだ言ってもしゃーないという覚悟の表れなのだ笑

いざ手術

検査後、数日して医院より連絡が。
レンズの納期が決まったため、手術日の予約を取りました。
手術前の注意事項は

・抗菌点眼薬を手術4日前くらいから必ず決められた回数点眼すること
・前日まではコンタクトレンズ使用OK→当日は禁止

くらいだったか、、、前日までコンタクトレンズOKなのは意外でした。
また、当日はやはり散瞳薬の点眼を受けるため、術後は光過敏・ピント合わない といった状態になります。

手術直前は、受付で待ってる間~手術室手前の待合にかけて5回ほど看護師さんより点眼をうけます。
おそらく、散瞳&麻酔だと思います。
この時間が地味に長く、ちょっと緊張しました。
そしていざ手術。
先生は顕微鏡下での作業となるため、顕微鏡の光を1点ぼんやり眺めるよう指示を受けます。
まぶたは特殊な機器で固定されるためまばたきはできませんが、眼球運動の抑制はできないため、なるべく目を動かさないよう頑張らないといけません 。これが思ったよりしんどかったです笑
多少の圧迫感と、切開直前の消毒(おそらくヨード)がけっこうしみる以外 痛みは全くありませんでしたが、超まぶしい1点をずっと見つめ続けるのが一番しんどかったといえます。
とはいえ、片目10分ほどなので、概して辛いような類のものではなく、しばし辛抱すればすぐに終わる という印象となりました。

術直後

あっという間に手術は終わり、その後は先ほどの待合で30分ほど目を閉じたまま休憩です。
最初、目を開いた時は
「けっこうぼんやりするな」
「なんか視界がにごったような感じだな」
と感じたのを覚えていますが、これらは徐々になくなっていきました。
待合から出た後、眼科医の診査を受け、この日は終わりです。
術後3~4時間くらいはとにかくまぶしい感じと、視界がはっきりしない感じもあり少し不安でしたが、
その日の夜には概ね見え方も安定していきました。

術後

術後の注意点は沢山ありましたが、

・術前より行っていた抗菌薬に加えステロイド、非ステロイド抗炎症薬の3種類の点眼を指定のタイミングで1日4回おこなう

・内服の抗生物質も3日ほど服薬する

・専用のゴーグルをいただいたので、術直後~約1週間は外出時にそのゴーグルを装用する

・術直後~翌日、翌々日くらいまでは入浴や洗顔・洗髪が禁止で、それ以降は目に水が入らないよう注意して行う
・翌々日くらいまでは極力目を酷使する作業は控える

といった具合です。
翌日検診は必須、翌日検診で必要と判断された場合は翌々日も検診が必要になるとのことで、
ぼくの場合祝日を利用し2.5日の休みを利用しました。
幸い術後の経過はよく、翌々日の検診は不要とのことで、術後2日目より普通に仕事をすることができました。
仕事の都合上目が異物に暴露されるタイミングが多いため、それなりに神経質に目を防御する期間がしばらくはつづきました。

その後~

翌日検診後、問題がなければ1週間後検診・1か月後検診・3か月後検診、、、、と経過のチェックがあります。
現状は3ヶ月経ち、経過良好とのこと。
今から何か問題が起こることがあるのだろうか?と思いますが、まぁこういうのは言われた通りにしたほうがいいでしょう。
・コンタクトレンズの定期的な購入や、それらの管理、
・午後になってくると目がしょぼついてくる感じ
・寝る前にコンタクトを外したり
・起きたらいちいちコンタクトをつけたり
これら全てから解放されました。
視力は0.03→1.5(左右それぞれ)まで回復!

・コンタクトレンズともメガネともおさらば
・目の乾燥感やコンタクトによる痒みなどとのおさらば
・いついかなるところで寝ちゃってもOK
・起きたら目がはっきり見える
3ヶ月が経ち、もう現状に慣れてしまったので感動が薄まりましたが、
「もっと早くやっておけばよかった」と本当に思います。
唯一手術を受けたことによる弊害があるとしたら、フレアやグレアといった光の干渉によるわずかな反射像が見えることぐらいで、これも日常生活で問題になるかといえば全くそんなことはありませんし、最初に比べたらだんだん程度が軽減してきました。
つまり、手術前後の諸々の管理・アポイント調整の手間や、手術に要する費用などを差し置けば、手術を受けることによるデメリットは皆無だったといえます。が、これはあくまで結果論であって、リスクの話をしてしまえばきりがないのですが・・・。

まとめ

まだまだレーシックに比して症例数も少なく歴史も浅いというICLですが、ちらほらとこの素晴らしい手術を受ける人が増えているようです。
確かに、目はなにかあったら怖い。
でも、しっかりと説明を聞き、自分の今後の生活やライフスタイルを鑑みてそのメリットが大きければ、是非勇気を出して受けることをお勧めしたいと思います。
予防接種に加え、バイクだけではなく自分も改造しているレポートでした👍

ちなみに、免許の「条件:眼鏡等」はなくなるので、書換えが必要です。まだいってねーや。