こんにちは、世界放浪2輪旅を目指す管理人です。
ぼくらがメシを食わなきゃバタンキューなように、バイクはガソリンがなければ走りません。
テネレ700、残念ながらめちゃ燃費がいいわけでもなく、めちゃタンク容量が大きいわけでもありません。
多くのオーバーランダーがそうであるように、やはり予備ガソリンは携行するのが吉でしょう。
今回はGiant loop 製のガソリンバッグを積載するにあたってのあれやこれやを綴っておこうと思います。
テネレ700の航続距離はどれくらい?
では、まずテネレの実際の航続距離はどんなもんでしょうか?
当然走行コンディションで大きく変わりますが、今回は最もコンディションの悪い「都内のストップアンドゴー」を前提にみてみます。
信号による停車と発進の多い走行条件では、おそらく最も燃費が悪くなると思いますので、これをワーストに考えればいいでしょう。
タンク容量は16ℓ、スペック上の燃費はWMTCモードで24.0km/ℓとなっています。
なのでカタログスペック上は単純計算384kmの航続距離ということになりますが、どうでしょうか?
結論からいうと、そんなに走りません。ただし、これは「都内での走行コンディション」に限ります。
テネレのマルチファンクションメーターにはガソリンの残量計がありますが、まずこいつの減り方が全然均一じゃありません。
全部で6個の目盛りがありますが、まず最初の1個が減るまでは100kmほどもちます。
「お、100kmでようやく1個減った! これなら500kmはいけるじゃねーかひゃっほーーー!」
とか思ってると肩透かしを食らいます。
120km でもう1個、170kmくらいでまた1個、190kmを超える頃にはもうあと2個!!?
どんな減り方やねん。
そして210km前後で早くも残り1個に・・・・
残り1個になってから少し走ると、TRIP F が作動し、最後のセグメントが点滅し始めます。
この点滅が始まるのがタンク内残量約4.3ℓなので、だいたいここから80km前後で完全なガス欠になるといえます。
というわけで、「都内ストップアンドゴー条件下」だと300km~310kmが航続距離 と考えてよいでしょう。
あとはアイドリング時間や暖気をどれくらいするかによりますし、気温の影響やタンデムの割合、荷物の量、タイヤの空気圧など、
諸々の影響を受けます。
昨年末のロングツーリングではストップアンドゴーも無かったため、航続距離はさらに50kmはのびていたと思います。
実際は、荷物を沢山積んで、あまりストップアンドゴーが無い というコンディションだと思うので、やはり350km前後を安心できる範囲と考えておいた方がよさそうですね。
Giant Loop Gas Bag
350km以上の無補給区間がどれほどあるかは、もはや行ってみてのお楽しみですが、無補給航続距離が500kmを越えなければ予備ガソリンはあったほうがよいのではないでしょうか?
ジェリ缶などのハードケースも考えられますが、ぼくはジャイアントループlover なので、こちら
Giant loop Gas Bag 3 gallon
を使うことにしました。ガソリンが入っていない時は小さく折りたためるのもよいです。
・1,2,3,5 ガロン=3.8ℓ, 7.6ℓ, 11.3ℓ, 18.9ℓの4つのバリエーションがあります
・3ガロンバッグは空の状態で約600g
・3ガロンバッグのサイズ:35.56cm×55.88cm
・Made in USA
・特殊なフィルムをバリスティック・ナイロンに縫製した構成で、外装はデイジーチェンとラバーハンドル付
ガソリンを入れるからにはその耐久性が心配ですが、
さすがのジャイアントループ、破けて中があふれ出るみたいなことは、普通の使用では心配しなくてよさそうです
↓↓↓
あくまで携行用で、常備用としては期待しないで的な記載もありますが、
長距離を走りながら、このガスバッグから補給しつつ、ガソリンスタンドに立ち寄ったらタンクとこちら両方に補給というのが、
とてもいいかもしれません。
とても丈夫な外装素材。
デイジーチェンを使って色々な装着の仕方ができます。
他の選択肢
航続距離を伸ばすための選択肢は他にもいくつかあります。
ひとつはタンクのビッグタンク化です。
新型テネレが欧州テネレからリリースされ、もう1年弱くらい?の時間が経ちますが、未だサードパーティからビッグタンクの正規ラインナップがありません。おそらくSafari Tanks から発売されるようですが、予定では26ℓ!これはありですが、色々と干渉など気になりますね・・・
➡【Tenere700 ビッグタンク化 Safari Tanks の25ℓタンクを取り付け】:その後、結局サファリのビッグタンクを導入しました。
もうひとつは予備タンクの常設。
独創的なオフロードカスタムパーツで秀逸なCamel ADV から新型テネレ用の予備タンクがラインナップされています。
が、5ℓと割と容量が少ない上に、設置がそれなりに面倒そうなので選択肢から外れました。
Gas Bag のバイクへの積載
まぁいずれにせよ予備のガソリンバッグは持っていくと思うので、
バイクへの積載を考えなければなりません。
しかし、これ以上どこに・・・・
左パニアフレーム内側
パニア・フロントパニア・タンクバッグ・ホムセン箱・・・・
一体どこに積載の余地があるだろうか と全体を見渡すと、、、、
ん、このスペース使えるな。
左パニアフレーム内側、チェンガード上方のこのスペース。
まずここに積載してみましょう。
今回、積載には Rough&Road のアタッチメントベルトを使います。
ベルト内面に滑り止め加工がされており今回の用途にピッタリですし、日本製なので安心です。
こんな感じで組み合わせ、
こんな感じに装着。
一方のハンドルループをカラビナなどでシートラックフレームに固定すればかなり安定します。
内側面観。
勿論、この状態でパニアを付けることもできます。
実際これで1000kmほど走ってみましたが、特に致命的な問題はありませんでした。
しかし、
・パニア装着の際にかなりコツが必要
・ガソリンが入った状態だとしっかりフレームに密着させて装着するのが難しく時間がかかる
といった問題がある上に、
結局ベルトが少しタイヤに干渉していたようで、これはちょっとNGですね。
シート直下、フェンダー後部
それじゃあもはやこの大きなスペースにぶち込むってのはどうだ?
お、いいかも?
デイジーチェンが給油口側にしかないため、どうしても給油キャップが下を向いてしまうのと、
ハンドルループがタイヤと干渉するため、
こんな感じで羽交い絞め(?)にして、
改めて装着すると、非常に収まりGood👍
しかし、
・この位置、尋常じゃなく汚れる
・万が一外れた際の被害が・・・
といった心配が払拭できません。
そもそも満タンにした状態でいけるのか???
これがガソリンちょうど10ℓ入ったガスバッグ。
フェンダー後部スペースに、収まらないこともないけど、
これは明らかにフルストローク時にタイヤと干渉する。
まぁ多少干渉したところで大丈夫だろうけど、、、この状態じゃ不安で運転もままならん、、、
タンデムシート上部、ホムセン箱前部
ということで、左パニア内側~リアタイヤ上部の大きなスペースは諦めましょう。
で、結局ここが一番安心笑笑笑
先ほどのラフアンドロード・アタッチメントベルトをうまいことガスバッグのハンドルループに通し、
シートラックに通します。
ツアラテックのシートラックが複雑な形をしていてくれたおかげで、うまく後方に締め付けることができました。
問題は、この更に前方にSW-motechのドライバッグとMysteryRanchのザックを載せた時に、乗車スペースが窮屈になりすぎないかですが、
それはまた次の長距離ツーリングで検証するとしましょう。
実際の使用
給油用のノズルは、おそらく汎用品が使えると思いますが、ネジの規格もあるので、Giant loop が推奨するEZ-pour を使用するのがよいでしょう。
EZ-pour はジャイアントループのHPでも注文可能ですが、アマゾンでも買えます。
内容物はいくつかありますが、
使うのはこのセット。
エクステンションは、不要だと思います。
ガソリンがなくなってきたら、まずは落ち着き払った様子でおもむろにバイクを降り、
ガスバッグとEZ-pour を取り出します。
そしてキャップを外し、
EZ-pour を接続。
あとはここはガソリンスタンドだと言わんばかりの余裕を醸しながら給油をするだけです。
3ガロンマックスで補給すれば、更に220km前後は走れるぜ!
まとめ
まぁこういうのは試行錯誤ですね。
ガソリンという特性上、そんなに雑にも扱えませんし やはりタンデムシート上に落ち着きました。
これでガスバッグを含めた無補給航続距離は500kmを超えるため、ほとんどの「普通の道」であれば間違いなく走り続けることができるでしょう。
Giant Loop Gas Bag 、ガソリンを携行するための十分な強度を備えつつ、空の場合は小さく折りたたむこともでき、バイクへ積載することも可能。
非常によい備えなのではないでしょうか?