【Helenic Republic episode 3】古代メンデの岬より

こんにちは、世界放浪2輪旅中の管理人です。

テッサロニキを後にして、ギリシア内陸部へと入って行く前に ハルキディキ半島の内のひとつ カッサンドラへと向かいます。

ここまでのルート

Kassandra; カッサンドラ半島へ行ってみる

 

テッサロニキを去る前に、ダメ押しで Holy Church of Saint Paul the Apostle; 聖パウロ教会に寄ってみるけど、、、残念ながら閉鎖されていて中には入れなかった。

さて、ギリシアをどうやって周遊するかも 例のごとく全く未定だけど 内陸部へと入って行く前にせっかくだからハルキディキ半島のうちのどれかひとつには行っておこう!とその場で決まる。
これこそがひとり旅の最たるアドバンテージのひとつ。

ハルキディキを構成する3本指の内、一番西側のKassandra; カッサンドラ半島に行ってみることにした。
ちなみに、一番右側にある半島には ギリシア正教の最高聖地アトス山があって 未だに女人禁制である上に 地続きの陸路では入ることができず、フェリーやボートなどによる海路でのみ訪問可能なのだ。しかも、アトス自治修道士共和国といって ギリシア憲法でも古来からの特権的な地位が認められていて 他のギリシア領域とは一線を画した領域になっている。

衛星写真で見る限りだと けっこう山がちで走ったらおもしろそうだなと思ったんだけど、実際行ってみるとあまり変わり映えの無い退屈な道で 割と別荘地というか リゾートっぽい雰囲気の場所も多くて なんか違うな と引き返す。

Possidi の岬

とはいえ、秋晴れ下のエーゲ海はなかなかの爽快っぷりなので、

半島の西側に突き出した岬部分に行ってみることにした。
Possidi; ポッシディという村を抜けて

ダートを岬の先端へと進んでいく。
小さな Possidi Lighthouse; ポッシディ灯台が岬感を演出してくれる。

ロケーションが最高すぎるので、砂が深くなるぎりぎり手前の場所で野営決定。

ここには古代ギリシアの時代 Mende; メンデ とよばれるポリスがあった場所で この特徴的な長く伸びた岬は そんな古代の船乗りたちにとっても航海の目印になったらしい。近くには彼らがポセイドンを祀った神殿の遺構が残っている。
メンデは、古代マケドニアの台頭によって独立を失って 周辺の都市国家に吸収されていったという。

エーゲ海、南西の地平線に太陽が沈んでいく。

今日はギリシアの米を仕入れたので、

早速炊いてみる。
味は、、、もう覚えてないけど まぁ可もなく不可もなくってな具合だったと思う。

暗くなると、廃墟かと思ってたさっきのポッシディ灯台に灯が点いた。
ギリシアの米を食べながら、灯台の灯を眺め 穏やかな波の音を聞きながら寝るのであった。

野営明け、Aigai へ向けて出発

朝。

今日もいい天気。
岬の先まで伸びる砂浜を散歩する。250のオフ車だったら荷物おろして突っ込めるか・・・

撤収して灯台にお礼と別れを告げ、

カッサンドラ半島を北側に戻る。

ギリシアを走っていると、道端に こんな感じのかわいらしいミニチュア教会のようなものを度々見つけることがある。
これは καντηλάκια; カンディラキア と呼ばれるモニュメントで 多くの場合は交通事故で無くなった人を追悼する意味で置かれているらしい。中を覗くと、亡くなった方ゆかりの品や写真、あるいはイコンと蝋燭が入っていることもある。

風がつよくて、なんだか天気が悪くなりそうな予感がする。

まだ空が青いうちに、エーゲ海沿いを楽しんでおいた。

カッサンドラ半島の付け根からは西方向に進んで、

途中ハイウェイにのって一気に内陸部へ。

ギリシアの田舎で、ガソリンは €1.778/ ℓ 確かRON95.
当時は今に比べれば€安だったから、リッター289円くらい。ビッグタンクを満タンにすれば それだけで 6,000円前後になる。

案の定、天気はどんどん悪くなっていって 曇天に。

バルカン南部とはいえ、10月の半ば、日が差さないとかなり寒くなってきた。

Vergina; ヴェルギナという街に着く頃には 雨も降りだしてきたのと 悪天候が何日か続くみたいだったから、
この日は宿をとることにした。小さな街だとドミトリーとかはなくて、プライベートルームしかないから、どうしても痛い出費になってしまうけど まぁ普段野営&ドミで節約してる分 こういう時くらいはいいだろ と正当化する。

この街には、Aigai; アイガイ という古代マケドニアの遺構と 遺跡から出土した品や巨大な墳墓そのものを展示する博物館があるので、
明日訪れてみようと思う。

つづく

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