【Kingdom of Saudi Arabia episode 8】リヤド周遊の軌跡

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

サウジアラビアの首都リヤド滞在中に訪れた様々な場所の一部をレポートしようと思います。

Masmak Fortress

やってきたのは マスマク城塞。
高層ビル群の建ち並ぶ中心部からやや外れたリヤド旧市街地にある。

1865年につくられたというこの城塞とリヤドは、おそらくその当時 ジャバル・シャンマル王国の支配下にあったかと思われる。

1902年、現在のサウジアラビア王国初代国王である Abdulaziz bin Abdulrahman al Saud がマスマク城塞を占拠し、リヤドの支配権を復権し 今日のサウジアラビアが築かれていく。

現在は博物館としてリノベされていて、内部はかなり見ごたえのある展示やコーヒーの試飲が楽しめるアラビアコーヒーのエキシビションも公開されている。
欧米人の観光客も多かった。

入館料無料
Covid:なし
金曜以外 8:00~16:00

特に目を惹いたのは70~100年前後昔のリヤドにあったスークの写真だった。
くどいようだけど紹介したい。

1937年 Al Hadm スーク。

1951~1954年頃 Al Mugaibrah スーク。

1952年 Qasar Al Hukum 南部のスーク。

1951年 リヤド中心部のスーク。

1951年 Faisala井戸。

1951年 スークの路上髪切りと歯医者。

1949年 Al Haraj スーク。

1949年 Al Haraj スーク。

1949年 Al Marqab地区のメインストリート。

1943年 スーク。

1937年 Riyadh スーク。


 

マスマク城塞の前は広い広場が広がっていて、コーヒーショップやレストランも並び、とても綺麗な一画として整備されていた。

マスマク城塞のすぐ近くにはローカルなスークもある。
たぶん Al Zal スークだと思うけど不明。時間帯が早いので 全く賑わいはない。16時ごろから活気づくはず。ただこういう寂れた風情もまた可なり。

Al Rajhi Grand Mosque

首都リヤドで最もアイコニックかつ実質最大のモスクである、アル・ラジ モスク。
テネレがめっちゃ小さく見えることから、モスクの巨大さが伝わればいいなぁと思う。

サウジアラビア内には「アル・ラジ」という名前のモスクがメッカやハイルといった他の都市にも複数存在する。
これは 世界最大のイスラム銀行であるアルラジ バンクの創業一家である Rajhi家による寄付で建てられたモスク達なのだ。

イスラム教徒以外は内部へ入れないということで、外からこそこそと覗き込んでいたら、

彼らが 「いいから中に入りなよ!」 と入れてくれた。

メインの礼拝室は18,000人のキャパシティがある。

魚眼ですら全体が画角に収まらない巨大さと、オレンジ色をした独特の外観は このモスクを名実共に首都で最も重要な場所たらしめているようだった。

King Khalid Grand Mosque

リヤドにあるもうひとつのグランドモスク、4代国王の名を冠したこのモスクは、外壁が美しい白いファサードで 、

夕暮れ時が一番美しいかもしれない。

モスクの外周をうろうろとしていたせいで、怪しまれたのか セキュリティの車が近づいてきて声をかけられる。
ヤバい、注意されるか と思ったけど、そうではなくて 中から出てきたHassan氏が中へ案内してくれるという。

ちょうど マグリブの時間帯(1日5回あるお祈りのうち、だいたい17:30頃)のため礼拝者が集まっている。こういうタイミングで一人でモスク内部に入るのは、もしそれが公式に認められていてもなかなか躊躇する。
国全体で寛容化しようという流れがある一方で、ワッハーブ派の厳しい戒律を保守的に順守しようという地元民もいるからだ。 

なので Hassan氏が同行してくれることで、そういったローカルなトラブルを回避することができる。

モスクがつくられたのは確か37年前と言っていたような、ネットで調べてもなかなか詳細が見つからない。

Hssan氏も英語がそこまで得意ではないから、google翻訳を示しながら色々説明してくれたんだけど、ところどころ意味がわからないことも多く、
ちゃんとこの時メモとかしておけばよかった。

後日、Hassan氏の紹介でKing Khalid Mosque のイマームである Abu Naseer 氏と会うことになった。

Abu Naseer 氏の自宅に招いていただいて、今後のルートなどの相談をした。当初予定していた横断道路はガソリンスタンドが閉鎖していたりすることがあるということで、少し遠回りになるものの、他の道を教えてもらえた。
更に、管理人が立ち寄る各都市で、友人を紹介してくれるという。しばらくは各都市のポイントでAbu Nasser氏の友人を訪ねながら移動することになりそうだ。

Dir’iyah の歴史地区

リヤド中心地からやや北西方面に、ディルイーヤという地区がある。
ここは現サウジアラビア王家のサウード家の先祖により15世紀頃に作られ始めた都市で、第1次サウード王朝期にはその首都でもあった。

非常に残念ながら、現在都市全体がメインテナンス中ということで、ディルイーヤの中でも最も歴史建造物を多く残す Turaif 地区に入ることはできなかった。工事のバリケードの内部に、少し城壁の一部が見えたりするのを眺めるのみとなった。

 

街の一画全てが工事中といった様相。まぁ仕方ない、いつか普通に旅行で再来しよう。
きっと工事後は素晴らしい景観になっているに違いない。工事用の仕切りに描かれたグラフィックがおそらく完成予想図だと思う。

日が落ちかける、ディルイーヤの小高い丘にて。

おまけ

これはリヤド高層ビル群の中で最も有名な Kingdom Center.
中にはモールもあって、高層階に上がることもできるらしいけど、今回は遠くから眺めるにだけにした。

中心部には絢爛にライトアップされた美しい建物が多かった。
停車中にコンデジで撮影 しかしリヤド中心部は交通量が過密な上にアスファルトが謎にツルツルの場所が多く、そして皆運転がクレイジーだから、あまり頻繁にバイクで出かけたくはならなかった。

つづく

管理人の旅を支える道具たちはこちら↓↓↓