こんにちは、世界放浪2輪旅中の管理人です。
前回の記事で、ブルガリア中世の歴史を今に伝える Veliko Tarnovo の重要なランドマークを紹介しましたが、今記事では ただの街の風景を紹介しようと思います。
ただの Veliko Tarnovo 写真集
市内をヤントラ川に沿って横断するメインストリート。
表通りはブルガリア国旗はためくヨーロッパ風の比較的新しい建物が連なってる。
職人さんの工房兼お店が沢山あって、素敵なお土産がウィンドウ内に並ぶ。
街並みを描いた絵画も。
革製品の工房を覗かせてもらった。
ん~~ 欲しい。
イケメン と オレンジ。
少し廃れた雰囲気を醸すこういう建物も沢山あって、西ヨーロッパの主要観光都市とはちょっと違う雰囲気も味わえる。
メインストリートから、
少し西側に歩いて行ったところにある、路地 Samovodska charshia market にやってきた。
列柱回廊の下に、古くからの工房が軒を連ねる 伝統的なマーケットだ。
古くは、Samovodene; サモヴォデネという村から都市部に移り住んできた農民たちが 毎週マーケットを開催したことから発達していったらしい。
石畳がつづく路地の両脇には、伝統建築が昔からのまま保存されていて、工芸ワークショップが1階部分にテナントを持つかんじになってる。
淡い色合いと何ともユニークなデザインのお皿や、職人さんの作業台。
カスタムナイフの工房も。
木材を組み合わせたアートワークや、小さい動物の置物。
ブルガリア復興様式の建物も、マーケットのみどころのひとつ。
路地に潜む、街角アートたち。
普通に観光で訪れたなら、この通りで買い物するだけでもヴェリコ・タルノヴォに訪れる価値があるんじゃないかと思えるくらい楽しい場所なんじゃないかな。
マーケットの路地から、メインストリート南側の、川沿いの路地へと下って行ってみる。
重厚な木の扉の写真を撮ったら、
下に舌をしまい忘れた保護色のサビ太がいた。
川沿いの路地には、観光色がほぼない ガチローカルな民家がつづく。
異邦者の訪れにひょっこりにゃんが偵察にやってきた。
この木木しいバルコニーいいなぁ。
石造りの1階上部に木造階が乗るのは、オスマン様式を踏襲している。
かなり無造作な印象を受けるこの瓦もいい味出してる。
アートになった配電ボードと、イルミナティかと思ったらただの警備会社だったセキュリティ・ステッカー。
これは消火栓かな・・・、石段の先につづく植木と木造のバルコニー 瓦屋根,,, いいなぁ。
湧き水は勿論おいしく飲める。
隙間風が心配になる扉と、将来ガレージを作るとき是非参考にしたい車庫。
川沿いの路地と、メインストリートを結ぶ小さな路地階段から、
また通りに戻って来た。
歴史を感じるジャズバー。
パステルカラーの壁面。
今度はメインストリートの北側の路地をのぼっていってみる。
右脚に長い黒靴下を履いたサビに足止めを食らいつつ、
石畳をのぼっていって、
上っていくと、
美しい長方形のヤードに囲まれた、石造りの教会 St.Nicholas Church があらわれる。
ブルガリア建築の父 といわれる Kolyo Ficheto によって1834-36年につくられたもので、管理人が訪れた2024年に ちょうど国家文化財に制定されたみたい。
教会を囲む庭には、ブドウの木も。
ビザンティン風のドーム・列柱を伴う鐘楼は基礎部分が石づくりになっていて、教会南側にある入口には印象的な木造の庇構造が、窓枠にも特徴的な彫刻と、鉄材の格子 が施されていてディテールを見ていくとより面白い。
とくにこの庇構造、切妻を伴っていて破風に垂れた金属の装飾、矢切部分には頭部の彫刻、その下部にも19弁の木彫と、聖人のフレスコ画・・・なんだか神社とクリスティアニティのミックスのような雰囲気を感じた。
西側に開いた扉を入ると、スクエアのスペースが入口前のスペースになっていたけど、残念ながら教会内には入れなかった。
更に路地を徘徊していく。右に見える鐘楼は、St. Cylil and Methodius Church のもの。
ヴェリコ・タルノヴォ出身の詩人であり政治家の Petko Slaveykov 像
Stefan Stambolov 像. 1870年代後半に起きたブルガリア革命運動の指導者のひとりで、ブルガリア公国になってから7年間首相にも就任した人物。
ってなわけで、雑多なヴェリコ・タルノヴォの”サブ”徘徊録でした。
Martin との出会い
街歩きをしている時、声をかけてくれた地元の青年 Martin.
彼は日本の車が大好きで、古いブルーバードを持ってるということで 車を見せてもらうことになった。
1985年ごろ、東欧にも少数輸入された おそらく7代目(U11系)のBluebird 1.8LX.
綺麗に保存されていて、ホイールパターンもかっこいい!
時代を感じるコックピット、意外にもトランスミッションはオートマチック。
エンジンルームもこのコンディション。
日本語で書かれたシールがまだ残ってる。
Martinには助手席に乗せてもらって、ほとんど40年選手のブルーバードの乗り心地を堪能させてもらった。
2020年製Yamaha発動機のバイクと、1985年製Nissanの車が ブルガリアで出会うという珍事だったのであった。
おまけ
ヴェリコ・タルノヴォに滞在していタイミングで、たまたまツァレヴェッツ要塞のライトアップショーに立ち合うことができた。
旧市街の丘の麓から、色とりどりのライトとレーザー、そして音響で演出されるショーを眺める。
約20分間くらいだったか、クライマックスには 城壁内の建物が色とりどりの光でライトアップされて、ダイナミックな音楽も相まって雰囲気が盛り上がる。こんな素敵なショーを無料で観られて、なんだかラッキーだった。
つづく