【Georgia episode15】Ushguli; ウシュグリの村へ

こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。

ちょっと長めにダラついたクタイシの街をようやく後にして、北西部にある Ushguli; ウシュグリという村を目指します。

ここまでのルート

東ルートで北上

クタイシ界隈からウシュグリの村に向かうには、東ルートと西ルートがある 的な噂をどこからともなく聞きつけた。
多くの観光客は乗り合いバスで西側から行くようで、東側のルートはやや難易度が高いらしい。

ということで東ルートを攻めてみよう。

クタイシに居座っていたどんより雲たちは一体どこに行ってしまったんだろうかという突き抜けた快晴。

Khvamli; クヴァムリの管理保護区に隣接する道路からは すこし脇に逸れるだけで 沢山の滝や渓流をみることができる。
鬱蒼とした木々の間に差す光の筋に沿って流れ落ちるかのようなOphitaraの滝。

轟轟と幹線道路を横断していく Rachkhaの滝。

ウシュグリへ向かう分岐がある、Tsageriの街までは概ね綺麗な舗装路がつづく。景色は緑緑しくて目にすずしい。

大コーカサスに源流をもつ Tskhenistskali; ツヘニツカリ川。
ここを渡って、幹線から外れ さらに北上し Svaneti; スヴァネティ地方へと進んでいく。

ウシ達による通行止めは、バイクだとかろうじて隙間を通れる。

その後も、なんだかあんまり道の状態は悪くならず 順調に距離がのびていく。あのもはや機能していなさそうな送電塔は なんかニノの十字架みたいに見えるけど そうなのかな。

小さな小さな村を通り過ぎて、だんだんと標高も上げていく。

それにしても、思ったより道の状態は全然悪くない。
もっとこう、Ardoti に行った時の更にヤバいのを想像してたけど、

全然景色を楽しむ余裕がある。Ardotiではほとんどすれ違う車やバイクもいなかったけど ここはちらほらすれ違う。

Zagari Pass; ザガリ峠を前にして、ようやくそれっぽくなってきたけど、一度怖めな川渡があっただけであとはフラットダートがつづく。

一度頭上を覆いだした厚めの雲も どうやらどっかへ行ってくれたようで、

ザガリ峠の頂上付近からは晴れ間が広がって来た。
標高はだいたい2,100mくらい。

峠を越えた後も心地よいダートがつづいて、

しばらく西へ走ると Ushguli; ウシュグリの村に到着した。
結論、東ルートは全く難易度の高い道じゃなかった。パミールとかで、感覚が狂ってるのかもしれない。

Ushguli

やってきたものの、いつも通り全くの無計画だから 何を見て回ればいいのか分からずしばらく辺りを見渡す。
もとより、バイク旅では到達点よりも、それらの間を結ぶ道程の方がはるかに重要だったりする。

Lamaria Church

まずは、一番遠目から目を惹いた Lamaria Church; ラマリア教会にやって来た。
またの名をウシュグリ聖母教会という。

スヴェネティ地方に特有の防衛塔であるスヴァン塔を備えた城壁。そこに小さく開いた入口をくぐって城壁内へ入る。

吊るされた3連の鐘と

石灰岩で組まれた小さな教会。
西側ファサードに施された十字の意匠と、その横にはいくつかの文体が混在したジョージア語の碑文が刻まれている。

きれいに修復された大聖堂とは似ても似つかないけど、この粗造さが残る地方の教会の雰囲気が好きだ。
ラマリア教会に関する詳細な文献は無いらしくて、いつ建てられたかよくわかっていない。

諸々の条件から判断して9~10世紀頃に建てられたと推測されてるらしいから、いずれにせよ1,000年以上前の教会ということになる。
南側にあいた入口から中に入ってみる。

教会の南側に走る身廊と、

その奥に設けられた礼拝のスペース。

こちらは教会の西側にある身廊。

その東側の壁面に開いた入口をはいると、

教会内に至る。ラマリア教会はスバネティ地方の司教座として機能していて、管理人が入ったときは司祭たちによって何かの唱読がされていた。

祭壇後陣上部に描かれた中世のフレスコ画。

身廊部分の壁面にも いくつか10~13世紀と考えられているフレスコ画が残っている。

教会裏側の墓地と、北側に広がる絶景。

Ushguli Village

ラマリア教会をあとにして、少しだけ西側に広がる集落を歩き回ってみた。

冬季には外界から閉ざされる環境であることや、未だにややアクセスの悪い条件によって 中世に建てられたスヴァン塔が多く保存されている。

 

数百年、もしかしたら1,000年近く ほとんど姿を変えていないであろう村を歩き回るのは なかなか良い体験だった。

そんな村落からほんの少し西に移動すると、また沢山の石造りの家とスヴァン塔が密集した Chazhashi; チャザシ という集落がある。

川に架かる橋も、おそらく中世からずっとここにあるのだろうか。石の組まれ方が独特。

チャザシも、ウシュグリ・コミュニティを構成する4つの集落のうちのひとつ。

スバネティのスズメは、どこか野性味が溢れる笑
ハギマシコの一種のようだけど、鳥類の同定は難しい。

チャザシの集落の丘を上って行くと、

また小さな教会があった。

教会は閉まっていたけど、裏手にあった鐘を鳴らしてみると コォォーーーーン・・・・ と良い音が響く。

教会の東側につづく登坂をさらに上っていくと、そこにはひときわ高いスヴァン塔が建っている。
ジョージア王国黄金時代を支えた Queen Tamar; タマル女王にちなんで Tamar Castle と名付けられている。地元では、タマル女王が休暇を過ごしたと信じられてるらしいけど、真偽のほどは誰も知らない。

丘の頂上から、東側をのぞむと Patara Enguri; パタラ・エングリ川の源流に近い流れと その脇に広がるウシュグリ・コミュニティの集落が、

そして西側にはチャザシの集落を構成する沢山のスヴァン塔と石造りの屋根が望まれる。

丘を下りて

スバネティ北部を横断する道路に戻る。

このまま西に向かえば、おそらく暗くなる前には Mestia; メスティアには着きそうだけど せっかくこんなロケーションだからいい野営場所がないか探す。

旅に出ることで多くのものを失ったけど、その代わりとして手に入れた「いい感じの野営場所」を見つけるという能力も最近神がかってきて、スバネティの大自然の中でテントを張って落ち着くのであった。

つづく

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