こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。
トビリシは小さい街ですが、東ローマやペルシャ、アラブ諸国 そしてロシア帝国と 時代の変遷と共に幾多の侵略と解放を繰り返してきた歴史的地勢もあって、とても奥深い魅力があるようです。
Nate と、Onward Motorcycles との出会い
とある日も、適当にトビリシの綺麗な街並みを走っていた。
石畳の道路の両脇には、ヨーロッパ風の整った建物が並ぶDavid Aghmashenebeli 通り。
ブロックタイヤでの石畳は、ロードノイズもひどくて決して快適な走行ではないけど、ようようウラルの西側にやって来た感は高まる。
そんな時、なんだかよくわからん自転車の巨大なモニュメントの写真を撮っていると、
いつのまに路駐していたテネレの動画を撮っているデカいおっさんがいるではないか。
近づくなり、
” Hey man !! What’s it been my man !!?”
とウルトラポジティブなテンションで話しかけて来るおっさん。
彼の名はNate. アメリカ テネシーから来ているらしい。
どうやら近くにバイク乗りが集まる場所があるから来ないか?とのこと。特にプランもないのでおじゃますることにした。
しかし、本当にアメリカ人ってやつは、どうがんばっても真似できない天井知らずの明るさだな、、、
見習うべきとこが沢山あるなぁと思った。南部出身だから余計にそう感じるのかな。
そしてここが、Onward Motorcycle なるバイク乗りの基地。奥のSuper Mario のTシャツを着てるのが Nate.
外観からは一切バイク感がわからないけど、
基地内部はまさに夢の空間。
バイクをいじるに十分な設備に、キッチンやシャワー、寝泊まりの設備も完璧。
みんなアメリカからやってきて、元々バーだった店舗をリノベしてバイク基地にしてるんだと。
SayaさんとSyogoさんも呼んで、しばらくだべった後、
また3人で一緒に夕飯を食べ、
Liberty Square の路上演奏を聴きながらビールを飲む。
なぜか地元YouTuberのインタビューを受けたり、モロッコとチュニジアからの旅行者たちと絡んだり、ひとしきりわちゃわちゃしてから解散するのだった。
Mother of Geogia
スタンドによるけど、ジョージアのガソリンは概ねこんな感じでしっかりオクタン価で分けられてる。
Euro Regular でオクタン価92なので、テネレはこれで十分。
リッター 3.09 ラリ= 約179円/ℓ まぁ日本よりちょい高くらい?
イランとトルクメニスタンの鬼安が恋しいぜ。
この前旧市街から見上げた Mother of Geogia の像までやってきた。けっこうのぼった。
しかし、実際来てみると像の背中しか見えない・・・
ソロラキの丘の上に位置しているので、景色は最高。
せり出したところから、なんとか正面観が見える。
1958年に、トビリシの創設1500年を記念して建てられたこの像は Kaltlis Deda と呼ばれて、右手には敵を討つ剣を、左手には友を迎えるワインを持っている。なんだかヴォルゴグラードの像を思い出した。
Mother of Geogia の足元でバスキング、いいねぇ。
Stamba Bookstore
街ぶらしていると、ガラス越しに見えた巨大な本棚。気になって中に入ってみると、ここは Stamba Hotel という宿泊施設の一部らしい。
ソ連時代の印刷所を利用してつくられた空間とのことで、代官山にある蔦谷書店を更に洗練させてハイエンド化したような雰囲気。
1階部分にある蔵書は数万冊ということで、宿泊者でなくても自由に出入りして本を手に取ることができる。
階段を上がると、透明な扉の向こうには宿泊者だけが出入りできるスペースが広がる。
これをあえて来場者に見せることで、さらに好奇心をそそって顧客化するってなビジネスモデルらしい。
廊下部分を進むと、
購入可能な書籍やお土産の並ぶ Stamba Bookstore がある。
なんだかコーカサスの最先端に触れられたような、そんな素敵な空間だった。
ただの街ぶら
街を散歩していると見かける路上本屋。これはどの国も同じね。
誰も手に取って見てるのを見たためしがないけど、売れてんのか?
Geogian National Academy of Sciences.
キオスクに売られてるものも、国や街によってそれぞれ。
牛の角でできたワイン用の盃。ジョージアの定番お土産らしい。
よくファストフード店で、鶏肉やケバブがくるくる回りながら焼かれてるやつの、パンバージョン。
この焼いたパンの中にたっぷりチョコを詰め込んで、フルーツをトッピングするらしい。
おいしそうだけど、こんなんばっか食ってたらそりゃあ・・・
桐の花かな。
4月の上旬は天気の悪い日も多かったけど、4月後半になって快晴つづき。
Ninja1000 発見、この手のSSはちらほら見かける。
中央アジアにも通ずる、旧ソ圏独特のアパートの雰囲気。
そんなアパートの1階部分に発見したトビリシのアンティークショップ。
店の中は、ところせましとシャンデリアや食器、謎の置物などが陳列されていた。
パチもん臭がぷんぷんするのばっかだけど、中にはバイク旅じゃなかったら欲しかったなぁというソ連時代の小物とかもあって面白い。
何より気になったのは、おそらく陳列されているものよりもアンティークであろう店員だか客だか分からんじぃさんとばぁさんが、明らかに過剰な人数店内でたむろっていたことだろうか。
てなわけで、とりとめもないトビリシ徘徊録でした。
おまけ
Stamba に飾られていたソ連時代の電話。
欲しい。
つづく