こんにちは、グレートエスケープ中の管理人です。
パミールを含め、よく走ったタジキスタン。自然はかなり楽しんだけど、まだまだこの国の魅力の上澄みにも触れられていない気がします。あと1週間ぐらいドゥシャンベで沈没していたい気持ちも山々でしたが、そこは堪えてタジキスタンを出国します。
ここまでのルート
Iskandelkul を後に
この日は朝から天気が微妙。
テントを撤収しようとグランドシートをめくると、そこにはヒキガエルが眠っていたようだ。かなりグランドシートの下が気に入った様子で、畳もうと移動するシートの下に付いてきて潜ろうとするのがかわいい。鳴き声もまるで小鳥のような声でかわいかった。種不明。
警備のおっちゃん達に礼を言ってIskandelkulを後にする。
“フラットダート”を元に戻り、舗装路へ復帰。
空気圧を元にもどす。
ここからは、ウズベキスタンのサマルカンドに直結する道にのって、Zeravxhan;ザラフシャン川に沿って西へ西へ。
途中まで山がちだった道は、いつしか平坦なあまり面白みのない道へと変わっていく。
Panjakent の街
タジキスタン最西部の比較的大きな都市 Panjakent; パンジケントに差し掛かる。
街の中心部に近づくと、道路はまるでバザールのように色んな商品で溢れかえってるじゃあないか。
そんな街の中心にある、Olim Dodkhoh Madrasah. マドラサとはイスラムの神学校みたいなものだ。
中にはいると、りんごの木が綺麗に整った中庭に、
中央アジア独特の木柱と長い渡り廊下。
このモスクは見るからにきれいなので、たぶん近代になってから建てられたもので、
今はほぼ廃墟化していたこのドームの建物が、17世紀に建てられた元マドラサなんだと思う。
敷地内のミナレット。
マドラサから通りを挟んで正面には、大きなゲートがある。
ゲートの中は、バザールになっていて、食料品や日用品が所せましと並んでいた。
かつてパンジケントの名産だったという栗は見当たらず。
茹でトウモロコシを昼飯に買った。
ここにも、Ismail Somoni 像。サーマーン朝最盛期のアミールは、ソグド人の誇りであり、常に民族的同化の進んだこの地の一縷のアイデンティティなのかもしれない。
そんなソグド人の遺跡が、パンジケントの街中から少し外れた場所にある。またしてもGoogle map上の位置はデタラメだったが、運よく地元の少年が案内してくれた。一緒に写真を撮りたかったけど、打診する前に「仕事があるんだ!」と元気よく去って行ってしまった。殊勝な子だ。
バイクを停めて、この丘を上っていく。
開けた高台にでると、
階段があるではないか。
う~ん、写真だと、何が何だか。煌びやかな古代遺跡の建物 みたいのはなく、発掘された土地のあちこちに、古代ソグド人の家らしきものが点々と窺える、そんな遺跡だ。イスラームの支配を受けた8世紀、放棄されたソグド人の集落なんだという。
遺跡のある丘からは、パンジケントの街が一望できる。当日はラトビアからの団体観光客がいて、みんな遺跡よりもこっちの写真を撮ってたな。
花の中に、毒々しい色の甲虫が。こういう小さい甲虫ほど何の種類なのかの同定は難しい。ジョウカイモドキの一種で、たぶん和名はなささそう。
こちらは、8世紀ソグドの王 Divashtich が馬に乗る像。
ひたすら西に伸びるまっすぐな道を進んで、ウズベキスタンへの国境へ向かう。
ちなみにこの道中右手には、タジキスタン唯一の世界文化遺産であるサラズム遺跡があるんだけど、遠見でゲートが閉まってるぽかったのと、Google で見た感じかなり地味&パンジケントの都市遺跡とほぼ同じ 感じだったのでスルーした。
タジキスタンーウズベキスタン国境に到着。珍しく自分から写真を撮ってといってきた食堂のおばちゃん。
ウズベキスタンへは一度入国してるから余裕かと思っていたけど、今回は以前キルギスから入国した時には請求されなかった 20,000ソム(=250円くらい)が請求された。通関料なのか入国料なのか謎。
さらに、前回は警察犬が嗅ぎまわるだけで終了だったのに、今回は全ての荷物を外してX線に通すよう言われた。前回入国時にはなかったんだけど、、、、と言うと、今回はタジキスタンからの入国だから事情が違う との事。
とはいえ、イミグレのスタンプは存外にすぐもらえて、X線を通した荷物を元に戻したらすぐ通過、正味1時~1時間半程度で通過できた。
No carnet
No covid
No fee
No inspection
Visa collected
No Carnet
No Covit
20,000 som → ?
Face photo
All luggage X ray inspection
ウズベキスタンに再入国完了。
しばらくそのまま走ると、すぐに古都 Samarqand; サマルカンドに到着した。しばらく、中世中央アジアの魅力が詰まったこの街を散策しようと思う。
つづく